同志社大 新設グローバル地域文化学部の難易度は?

2013年4月16日

同志社大が2013年3月23日(土)に開催されたキャンパス見学会にお邪魔してきました。

同志社大では現在以下の2つの大きな動き・取り組みを行っておられます。

①国際化に対応
2011年4月に京田辺Cに「グローバル・コミュニケーション学部」を新設、次いで2013年4月には今出川Cの北に新しく烏丸Cを作り、そこに「グローバル地域文化学部」を新設

②キャンパス整備事業
法学部や経済学部のように1回生を京田辺C・2回生以降を今出川Cで学ぶことになっている学部に関してはすべて1~4回生を今出川Cで学べるように整理中。2013年4月から4年間同じキャンパスで一貫して学べるようになった。

余談ですが、この度の②の取り組みによって文系学生が今出川Cに集まりましたので、今出川C周辺での下宿先が「品薄」状態になっているようです。

就職率についてです。最新のデータとなる2012年度(2013年3月卒業)生の就職率などについてはまだ公表されていませんが、2011年(2012年3月卒業)生を含む過去2年分の学部別就職率が今回の説明会で公開されています。昨春は生命医科学部では1期生が卒業する、という節目を迎えています。

神学部 91.2%(昨年95.8%)
文学部 90.0%(昨年92.4%)
社会学部 93.7%(昨年95.9%)
法学部 95.5%(昨年97.2%)
経済学部 97.2%(昨年95.7%)
商学部 97.0%(昨年97.9%)
政策学部 95.1%(昨年93.2%)
文化情報学部 92.4%(昨年97.3%)
工学部(理工学部) 97.6%(昨年99.4%)
生命医科学部 98.1%(昨年データなし)
大学院計 95.2%(昨年96.4%)
総合計 95.2%(昨年96.1%)

やはり高い就職率であることがわかります。特に理系学部の率の高さが際立っています。

話題は変わりまして今春入試結果についてです。

今春入試では志願者数は41,072名(昨年39,867名)となり、実質倍率2.8倍(昨年2.9倍)となりました。志願者が増えているにもかかわらず倍率が少し低下していますが、これは昨年度より合格者数が850名増えているためです。

今春は「グローバル地域文化学部」が設置されて初めての入試となりました。気になる難易度についてですが、同志社大では同じ系統となるグローバル・コミュニケーション学部の各コースとも絡めて合格最低得点率を比べてみることにしましょう。

グローバル・コミュニケーション学部
英語コース 全学部日程78.0%① 学部個別日程77.5%②
中国語コース 全学部日程70.8%⑤ 学部個別日程69.6%⑤

グローバル地域文化学部
ヨーロッパコース 全学部日程75.0%② 学部個別日程78.0%①
アジア・太平洋コース 全学部日程73.8%③ 学部個別日程76.8%③
アメリカコース 全学部日程72.0%④ 学部個別日程74.8%④

パーセンテージの横にある「①」などですが、これは全学部日程・学部個別日程それぞれで上記5つの学部・コースを得点率の高い順に並べたときの「順位」となります。

グローバル・コミュニケーション学部の英語コースとグローバル地域文化学部のヨーロッパコースが最上位争い、グ地アジア太平洋⇒同アメリカ⇒GC中国という序列になっていることがわかります。

グローバル地域文化学部は、先行して設置されたグローバル・コミュニケーション学部と比べても遜色ない合格ラインになっており、「ほぼ同等」の難易度となったと見てよいでしょう。その中でも特にヨーロッパコースのレベルが若干ですが高くなっています。

今年度入試に関してはこういった結果に落ち着いたこれら2つの学部ですが、次年度どういう人気傾向・難易度になるか、注目されるところです。