甲南大 入試制度変更に伴う英語の出題傾向変更予想

2013年11月28日

甲南大の受験生対象説明会に行ってまいりました。

春には、高校予備校対象の説明会にもお邪魔をしています。その時の様子はこちらのエントリー「甲南大 教育・入試で大きな改革を」でご紹介をしています。合わせてご一読頂ければ幸いです。

2014年度入試に向けての各種情報です。

まず、入試日程名が以下の通りに変更となります。変更後の名称名の後ろのカッコ内は今春の各方式別入学者比率を示しており、2月以降の一般入試で入学者の63%を占めていることがわかります。

E日程・A日程 ⇒ 前期日程(48.5%)
E日程C方式・A日程C方式 ⇒ センター併用型(前期)(後期も含め7.6%)
B日程 ⇒ 後期日程(4.5%)
B日程C方式 ⇒ センター併用型(後期)(前期も含め7.6%)
C日程 ⇒ センター利用型(2.4%)
S日程 ⇒ 廃止

なお、その他の入試制度での入学状況ですが、指定校推薦で24.0%、系列校から5.1%、その他7.7%という入学者比率となっています。

大きな変更点の1つ目です。センター併用型の前期と後期ですが、これまでも似たような制度があったものの、2014年度入試からは大幅に制度を変えて定員を拡大(2倍)しており、狙い目となります。具体的な内容ですが、2/1~2/4と3/5の一般入試を受験しつつ、受験した同様の学部を同時にセンター試験を組み合わせて受験が可能となり、1回の一般入試の受験で2度の判定が可能となる、というものです。受験料も5,000円の追加で済みます。併願することで合格の可能性がアップしますから、センター試験を受験する方たちは積極的に活用してもらいたいです。

そして、大きな変更点の2つ目です。2014年度入試より、学部ごとに入試日程が異なっていたものを改め、学部・学科を問わず2/1~2/4の毎日希望学部・学科を受験可能とされます。

毎年の傾向として、甲南大受験者で併願が多いのが関西学院大と関西大である、という事実があります。共に甲南大の入試日程とどこかしらでバッティングすることになります。よって、希望学部の入試が行われている関学あるいは関大の入試日程のウラで甲南大を受験すれば、甲南大のその学部の入試は相手関係が手薄になると予想される(併願者の多くは関学・関大へ回っていると思われるため)ので、確実に甲南大の合格を取りに行くのならばこの作戦がオススメです。

さて、説明会の中で、入試科目では英語が合否の分かれ目となっており、特に時間配分がポイントとなる、ということをお聞かせいただきました。

前述の通り、今春までは学部単位で試験日が異なっておりましたので、例えば文学部が試験を実施している日では文系学部では英作文(英語50字で書かせる問題)が最後の大問に出されるということがあったので注意が必要となっていました。2014年度からは全学部で一斉に同じ問題で試験を実施するので、全日程で傾向が統一されることになります。よって、毎日英作文が出てもおかしくないという状況になっています。

全日程で文学部が試験を実施することを考えると、英作文が必ず出題されると想定して対策を進めるべきだと思います(あくまでも予想なので、外れても怒らないでください)。