2013年度 司法試験合格率①

2014年1月17日

将来の夢として法曹界を志す受験生やその保護者の一助となればと思い、2013年度を中心として司法試験の合格率について調べ、まとめてみました。

今回のエントリーでは、今年2013年度に実施された試験の合格率をご紹介します。次の表は、今年の平均合格率である「25.8%」を超えた所を、左から合格率の高い順に並べています(画像をクリックすると拡大します)。

赤い折れ線グラフと赤字で示した数値が2013年度、つまり最新の合格率となっており、値の高い所から順に左から並べています。学校名の所にある青と緑の棒グラフに関しては、2010~2012年度の合格率を示しています。

今年の平均合格率25.8%を超えたのは上記15校となっています。ちなみに、2012年度は14校、2011年度は19校、2010年度は20校が平均値を超えています。それを考えますと、昨年・今年と2年続けて平均合格率を超えた学校の数が過去と比べて極端に少ない年となっています。

2013年度のトップは慶應義塾大の56.8%。平均合格率を超えている15校の中で私立大は1位慶應義塾大、5位愛知大、7位中央大、8位早稲田大、15位上智大の5校に留まっており、圧倒的多数が国公立大となっているのが特徴ですが、そんな中で慶應義塾大はトップとなっています。

昨年度最も高い合格率だった一橋大は今年54.5%で3位に順位を下げたのですが、今回集計・分析した4年間すべてで合格率50%を死守されている唯一の学校となっており、司法試験の強さでは頭一つ分抜け出している、そんな印象です。

その一橋大も含めて、今年合格率50%を超えているのは4校存在しますが、一橋大以外の慶應義塾大・東京大・京都大の3校とも、今年を含めた過去4年間で合格率50%を超えている年が3年存在していますし、50%を超えることが出来なかった年であっても48%台となっていますから、これら3校についても一橋大に匹敵する高い合格率を保っている、ということになります。

国公立大の顔ぶれを見てみますと、先に名前が挙がった京都大・東京大に加えて大阪大・北海道大・名古屋大といった旧帝大、それに準じる難易度・人気となっている神戸大や首都大学東京・千葉大といった所が顔を出しており、やはり伝統があり、人気も高い国公立大の強さが光っています。

平均を超えた15校のうち、今年も含めた過去4年間すべてで平均合格率を超えている大学は愛知大・大阪市立大・上智大を除いた12校となっています。しかしながら、愛知大に関しては2011年度で平均を割ってしまっているものの2010年度と2012・2013年度は平均合格率を上回っており、大阪市立大に関しても昨年2012年度は厳しい合格率だったもののその他の2010・2011年度と今年2013年度に関しては平均合格率を上回っています。

要するに、今年平均合格率を超えている学校は大きな確率で毎年平均合格率を超えるという、言わば「常連」となっていることがわかります。

ここまでまとめますと「国公立大の強さ、特に旧帝大やそれと同等のレベルの学校が強い」「平均以上の合格率となっている学校はほぼ毎年固定されている」ということになりますでしょうか。

今回は平均合格率を超えた所について分析をしましたが、次回のエントリーでは近畿地区各校の合格率を検証してみたいと思います。