京都産業大 文化学部内に「京都文化学科」を新設

2014年4月23日

京都産業大では、文化学部に「京都」を冠した学科として国内の大学初となる「京都文化学科」を新設されることを発表されました。

この学科内には「京都文化コース」と「京都文化英語コミュニケーションコース」の2コースを設け、既存の「国際文化学科」の地域別4コースを新たに「歴史文化」「思想文化」「文学・芸術文化」の分野別3コースに再編されます。

今回この学科を新設される目的として、「地球規模で考えながら地域に根付いて主体的に活動する「グローカル」な人材を育成する(HPからの抜粋)」ことを挙げられています。

以下、京都産業大が発表された文書と詳細(HPからの抜粋)です(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

設置コース
①京都文化コース
70名程度。京都文化を専門的に研究できる力量を養う。1~4年次の各年次の演習を必修とする。
②京都文化英語コミュニケーションコース
30名程度。TOEFL(PBT)550点、もしくはTOEIC730点相当を卒業要件とする。
1~4年次の各年次の演習及び長期留学を必修とする。少人数ゼミや多彩な英語カリキュラムにより、京都文化を海外に発信する英語コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力を育成する。

養成する人材像
定評ある本学のキャリア教育の蓄積を生かし、京都、関西地方の地元企業とインターンシップなどを通じ緊密に連携し、就職実績の向上につなげる。

開設予定科目(例)
①京都文化フィールド演習
教室での座学とフィールド・ワークにより構成される演習科目。工芸作家、文化財発掘技師、新聞記者など本学科教員の多様なキャリアを活用した授業でもある。祇園祭など宗教神事の運営・参加,職人の工房などでの現地実習、社寺・遺跡などへの実地踏査、インタビュー・取材実習などの作業を学生一人一人が実行する。目の前のテーマに集中して取り組む体験を通じて京都文化を体感・理解するとともに、地域社会の活性化に向けた思考・態度や観光事業への新たな視点の獲得を目指す。
②英語で京都文化
歌舞伎・能狂言等の舞台芸能、方丈庭園などの庭園デザインなど京都の特色ある文化を、外国人の視点から分析し講義する。日本文化・京都文化を研究する多数の外国人教員をもつ本学科の特質を生かした授業で、講義はすべて英語で行われる。講義を通じて、受講生は、国際水準の文化学の基本概念、比較文化学の方法、メッセージ伝達の方法なども学習することになる。
③サマーキャンプ
夏季の外国人留学生受け入れプログラムに,学生が主体的・積極的に関与する演習科目。学生は留学生との交流、協定校スタッフとの協働を通じ、京都文化の海外発信の実践実習を行う。

1200年にわたる日本の文化が集積する国際都市である京都に位置するという強みを活かした、画期的な学科の誕生です。