佛教大 一般Aで試験時間が10分短縮へ

2014年7月30日

佛教大の高校・予備校対象説明会に行って参りました。

就職関連です。

大学全体の就職率は91.0%で、残念ながら全国平均94.4%を下回っています。ちなみに2012年度は87.2%でした。教育学科、保健医療技術学部(理学療法・作業療法)、社会福祉学科を持つ大学なだけに、一般企業への就職者が他大学よりも少ない状況です。

2014年度入試結果です。

入試形態別の志願動向は次の通り。前年で減った公募推薦が戻らず昨年並みを維持、一般は昨年の揺り戻しで減少しています。

公募推薦 志願者数6,173名(昨年6,142名)昨年比100.5%(12年度⇒13年度93.2%)
一般入試 志願者数12,428名(昨年13,503名)昨年比92.0%(12年度⇒13年度112.4%)
総合計  志願者数18,954名(昨年20,020名)昨年比94.7%(12年度⇒13年度105.5%)

学部別の過去2年の全体状況は次の通り。看護学科の不振が2年続いていますが、次年度は同志社女子大に新設されることもあり、更なる志願者減になる予感がします。よって、佛教大の看護は2015年度入試では「狙い目」になると予想しています。

仏教学部
2013年度 公募制推薦、一般A、一般Bで志願者大幅増。特に女子志願者が増加。
2014年度 過去2年連続志願者増の結果か大幅に志願者数が減少。

文学部
2013年度 昨今の国際情勢から中国学科が公募制推薦と一般Aで志願者減少。しかし一般Bでは同学科を含め文学部全体で大幅増。
2014年度 志願者を集めにくい状況であった中国学科が志願者増に転じた。一般Bにおいて日本文学科の減少が目立つ。2013年度の合格最低点が前年に比べて約20%高くなったことの影響だろう。

歴史学部
2013年度 歴史学科に比べて各コースの名称から学問内容がわかりにくいのか、歴史文化学科の人気が安定しない
2014年度 歴史学科は微減、歴史文化学科は微増。特に後者は公募推薦・一般ABとも志願者増で、特に一般Bが顕著(駆け込み需要か)。

教育学部
2013年度 教育学科では一般A・Bとも増加も、臨床心理学科は一般Aで減少・同Bで昨年とほぼ同数。隔年傾向が見られる。
2014年度 教育学科と臨床心理学科共にここ数年減少し続けており、両学科とも前年比約90%の志願者数。教育学科の減少は教員離れの傾向なのか?

社会学部
2013年度 現代社会学科・公共政策学科ともに増加も、恐らく隔年傾向だろう。
2014年度 現代社会と公共政策ともにほぼ隔年現象で、後者は一般Bでの減少が目立つ。

社会福祉学部
2013年度 公募制推薦と一般Aで志願者減少も、一般Bで回復。
2014年度 一般A・Bともで志願者が減少も、全体としては昨年とほぼ同数。

保健医療技術学部
2013年度 2年目の看護学科が公募制推薦で志願者減も、一般A・Bで回復。理学療法学科及び作業療法学科は共に堅調。3学科とも隔年現象傾向。
2014年度 看護学科はすべての入試で志願者が減り、2年連続志願者減。理学と作業は前年と変わりない。

2015年度入試での大きな変更点として、「一般Aにおいて試験時間が1科目70分から60分に短縮」というものがあります。出題数も減る模様です。ご注意ください。