京都産業大 2015年度一般入試に向けて

2014年12月11日

京都産業大の生徒保護者向け、一般入試対策講座にお邪魔してきました。

一般入試に向けた情報をお伝えします。

すでに外国語学部のみ対象として導入されている「英語1科目型入試」を、文化学部でも実施されます。1限目の英語は一般前期と同一問題(マーク式)、2限目の英語は「社会科学・自然科学分野の英文を読ませた上で英語及び日本語で論述させる形式とし、入学後に必要とされる論理的思考力と高度な言語能力を確認する問題(記述式)」とされています。

当該問題は赤本には未収録で、大学が夏ごろに発行する「一般入試問題集」でのみ公開されています。受験予定の方は必ず確認しておきましょう。

募集定員についてです。推薦入試は44%を占める一方で、一般入試は前期37%・中期8%・後期5%で計50%を占め、最も募集定員が割かれている入試となっています。3月の一般後期も含めてですが最大の定員が確保されていますので、「一般入試は最大のチャンス」となります。

一般入試前期は3科目型と2科目型が用意されており、それぞれの型で「スタンダード」「高得点科目重視(要追加出願)」の2つの方法で判定が行われます。高得点科目重視での判定方法は、スタンダード3科目(2科目)型で受験した科目のうち、高得点1科目の得点を自動的に2倍し、400点(300点)満点で判定する(出願時に科目選択をする必要はなし)というもの。ただし、スタンダード3科目(2科目)型と同一学部・学科へ出願する場合に限られます。

2014年度入試において、高得点科目重視3科目型での合格者1,503名中、286名はスタンダード3科目型では不合格でしたが、併願した高得点科目重視3科目型で合格しています(2013年度入試では312名)。

同じく、2014年度入試において高得点科目重視2科目型での合格者406名中、70名はスタンダード3科目型では不合格でしたが、併願した高得点科目重視2科目型で合格しています(2013年度入試では78名)。

一般入試前期における、昨年度の結果を基にした学部・学科間の難易度・人気の差や動向については次の通りとなっています。

①経済・経営・法の中では法学部が合格者数・合格最低点・得点率・倍率等を見ても比較的低い
②外国語学部4学科の中では、合格者数・合格最低点・得点率・倍率等を見てもアジア言語学科(中国語専攻・インドネシア語専攻)が比較的低い
③理学部・コンピュータ理工学部・総合生命科学部の中では、合格者数・合格最低点・得点率・倍率等を見ても、コンピュータ理工学部が比較的低い

京都産業大では、2012⇒2013⇒2014年度と大きく志願者数が増加、倍率もアップしています。これを受け、各社の模試動向では2015年度入試において受験生から敬遠をされている様子が伺えます。そんな中でも特に今年度の推薦入試結果から見た狙い目学部・学科と目されるのは次の通りです。

法学部
外国語学部 アジア言語学科
文化学部 国際文化学科
理系3学部

少々補足をしておきたいと思います。

文化学部 国際文化学科は「同じ学部内にある京都文化学科に志願者が流れた」と大学側から説明がありました。それに加えて、移転・改組で注目を集めている龍谷大 国際学部に受験生が流れている、というのも考えられます。

理系の3学部については、2014年度入試が厳しすぎたことがあるので、それよりはマシになるという程度で考えておいた方がいいと思います。

一般入試に向けて参考にして下さい。