森ノ宮医療大 来春作業療法学科・臨床検査学科を新設

2015年6月2日

森ノ宮医療大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

2007年開学、今年で9年目をお迎えになる大学です。開学時は理学療法学科と鍼灸学科の2学科でスタートし、5年前に看護学科を新設。来春には作業療法学科と臨床検査学科の2学科及び助産学専攻(1年課程)を新設されるご予定とされています。

今春は看護学科1期生が卒業を迎え、看護師国家試験は96.9%の合格率(全国平均90.0%)と上々の滑り出しとなりました。また、看護学科の就職率は100%となり、公的医療機関+国立医療機関を合わせて約70%が進むなど、こちらも大変よい結果となっています。保健師としての就職も3名いらっしゃるようです。

その他の国家試験合格率ですが、理学療法士は93.4%(全国平均82.7%)、はり師95.1%(全国平均76.5%)、きゅう師100%(全国平均77.1%)という結果になっています。

さて、森ノ宮医療大では2016年完成予定とし、新設学科向けの最新設備を主としつつも「新図書館」「オープンスペース」「体育館」を有する、7階建ての新棟をお造りになられます。作業療法学科で使用するための、陶芸用の窯も用意されるとのことです。

作業療法学科・臨床検査学科の新設が予定されており、「医療系総合大学」へと本格的に変貌されることとなります。

作業療法学科
①定員40名、作業療法士国家試験受験資格取得可能
②理学療法学科と連携した学びを用意
③チーム医療を担い、協調・連携できる人材を育成する
④東洋医学の考え方を取り入れた教育と、地域医療への貢献を見据えた学び

臨床検査学科
①定員60名、臨床検査技師国家試験受験取得可能
②全人的医療を実践できる基礎的能力を修得
③医療者としてのコミュニケーション能力を修得
④画像診断に強い臨床検査技師を育成

2015年度入試結果についてです。

どの学科とも後の方の日程になるに従い倍率が上昇しており、特に理学療法学科の公募推薦は2回目で21.67倍、3回目で29.50倍というとんでもない倍率になっています。第一志望でこの大学を受験する生徒の皆さんは出来るだけ早い日程で、第二志望以下で「押さえ」として考えている生徒の皆さんであれば少々高めの競争率になることを考え、実力をつけて挑戦する必要があると思われます。

2016年度入試に向けてですが、大きく入試が変わることが発表になっています。以下、主な変更点です。

①入試名称
AO入試①② ⇒ AO入試Ⅰ期・Ⅱ期
公募推薦入試①②③ ⇒ 公募推薦入試前期・中期・後期
一般入試①②③ ⇒ 一般入試前期・中期・後期

②入試回数
看護学科 AO1回(1回減)・公募推薦2回(1回減)
理学療法学科 公募推薦2回(1回減)

③入試科目の選択肢増加(化学追加)
国英数生⇒国英数生化(化学基礎・化学)

④出題範囲変更(範囲縮小)
数学ⅠA(全範囲)⇒数学Ⅰ(全範囲)+数学A(場合の数と確率、図形の性質)

⑤一般入試での入試科目数(減少)
一般全日程 3科 ⇒ 一般前期 3科or2科、一般中期・後期 2科

入試科目においては、「生物の難易度が上がる」「国語は大問3の問題数を減らし大問4で問題を増やす」、新設の化学は「大問5つ・小問35問」「化学基礎:化学=1:2」が検討されているようです。ご注意ください。

 

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