甲南大 総合評価型の公募推薦入試を7学部へ実施拡大

2015年7月8日

甲南大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

就職状況についてです。大学全体の就職率は98.0%。学部別の就職率は以下の通りとなっています。

文96.2%  理工95.8%  経済98.5%  法98.4%  経営98.3%
知能情報100%  マネジメント創造100%  フロンティアサイエンス100%

同大では1年次からキャリア形成に関する授業が「正課」として設けられているなど、早期からの意識付けに努められています。

さて、タイトルにもあります、公募推薦入試を拡大する件についてです。

これまでマネジメント創造学部で行ってきた公募制推薦入試を、2016年度より7学部に拡大されることになりました。

この試験は「出願書類」「筆記試験」「面接試験」により「学力」と「適性」を総合的に評価する入試制度となっており、「大学入試改革」「新大学入試」として文科省が提唱する「総合評価型」の入試となっているのが大きな特徴です。

1次選考では主に筆記試験・2次選考(1次合格者のみ)は主に個別面接の実施、の2回の選考が行われます(マネジメント創造学部 特別留学コースは1次選考のみ)。

2015年度入試結果についてです。

志願者は以下のように推移しており、横ばいとなっていた志願者数が1割減となってしまいました。

2015年度 18,615名(前年から2,041名減・前年比90.1%)
2014年度 20,656名(前年から155名増・前年比100.8%)

学部別の志願動向は次の通りとなっています(カッコ内は2013⇒2014・2012⇒2013年度の比率)。3年続けての増加となった学部はなく、反対に3年連続減となったのがフロンティアサイエンス。理工を除く他の学部は前年の増減とは反対の動きとなる、いわゆる「隔年現象」の典型的なパターンとなっています。

文86.1%(96.3%・105.7%) 経済102.9%(88.9%・103.1%)
法87.2%(111.3%・99.6%) 経営78.6%(111.7%・93.5%)
マネジメント創造106.8%(68.0%・117.2%) 理工97.6%(102.5%・107.4%)
知能情報91.9%(145.6%・74.6%) フロンティアサイエンス86.3%(94.9%・96.4%)

合格者数についての情報です。2013年度は対前年比で志願者数100.8%に対し合格者数が6%減で、横ばいとなった志願者数と反対の動きをしています。2014年度は志願者数100.8%に対し合格者数は107.1%と前年より多く出ていました。

今年の合格者数は前年比104.6%となり、2年続けて合格者数が増やされていることがわかります。

競争倍率は3.1倍。2014年度3.6倍・2013年度3.8倍・2012年度3.6倍・2011年度3.8倍と毎年安定していたところ今年に関しては大きく易化した形となっています。

制度別の入学者割合は以下の通りです。一般前期が入学者の半数を占め、2月以降の一般で約63%を占めています。

一般前期50.8%  一般後期4.5%  センター併用型5.8%  センター利用型1.6%
指定校24.9%  系列校3.9%  その他8.5%

2016年度入試における主な変更点は以下の通りです。

①理系学部(前期日程)の入試日程を、2/1・2・3から2/1・3・4へ変更
②公募制推薦入試を7学部に拡大
③AO入試において、経営学部が出願資格を変更
④スポーツ推薦入試を自己推薦とし、面接の配点を変更

 

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