武庫川女子大 看護学部が新設

2015年8月5日

武庫川女子大の高校予備校対象説明会にお邪魔しました。

武庫川女子大では看護学部が2015年度春に開設されています。80名定員、中央キャンパス(鳴尾)での開設、「看護師国家試験受験資格」のみが取得可能。助産師も保健師も大学4年間では取得出来ないことになっています。気になる入試状況はまた後程ご紹介します。

就職に関する話題です。

就職決定率の過去からの推移は以下の通りとなっています。

2015年度98.8% 2014年度98.2% 2013年度97.5% 2012年度96.7%
2011年度96.5% 2010年度97.1% 2009年度97.5% 2008年度98.1%

就職者数 / 進学者を除く卒業者数 で算出する、いわゆる本当の就職率の推移は以下の通りとなっています。

2015年度88.4% 2014年度88.7% 2013年度85.1% 2012年度83.7%
2011年度82.2% 2010年度78.3% 2009年度86.0% 2008年度86.8%

2015年度入試結果についてです。

大学全体の志願者数は18,278名となり、過去最高を記録した2014年度19,935名でからはさすがにダウンとなりました。2013年度19,074名・2012年度17,253名・2011年度16,488名だったので、2011年度から連続して増えていた所、今春で記録がストップしたことになります。対前年比91.7%(14年度104.5%・13年度110.6%・12年度104.6%)となります。

注目された看護学部の志願者数は公募・一般合計で787名。募集定員80名に対し入学者数は86名となりました。公募推薦においても数学か理科が必要となっていたり、一般は3科のみの設定であったりと、高度化する看護分野に対応するために学力はきっちりとしたものを持っておいてほしい、というメッセージが込められているように思えます。

生活環境学部食物栄養学科は2年続けて志願者を減らしており、直近5年間で最も志願者数が少なくなっています。近年の「管理栄養士国家試験の合格率ダウン」「例年の高すぎる倍率」「理科の負担感」が志願者減に響いたのではないかと分析しています。

薬学部の志願者数は昨年回復したものの、今年はその反動で減少してしまいました。

2016年度入試に向けては次のような変更点があります。

①インターネット出願を開始する。
②「まとめて出願」という名称で、併願割引の対象を拡大する。
③その「まとめて出願」で、前日程で合格した場合には後日程の入学検定料を返還する。
④一般入試A・Bの時間割を4時限制に。

 

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