近畿大 新設される「国際学部」の志望動向

2015年11月4日

「募集定員500名」という、大変大きな規模での募集が予定されている近畿大の新設学部「国際学部」。「学生全員が1年次後期から1年間、海外に留学」というものに代表されるような取り組みの数々も話題を呼んでいますが、その定員の多さから周辺大学の外国語系学部の志望動向に多大な影響を与えることも含めて、いろいろな意味で大変注目を集めています。

そんな近畿大(国際)の気になる志望動向についての情報を得ましたので、ご紹介を致します。

「河合塾第2回全統マーク模試」の結果等を元となるデータとして情報をお届け致します。

次の画像には、当該模試における近畿大(国際)と、その併願先として代表される各大学・学部のボーダー偏差値、近畿大(国際)よりも志望順位が上位・下位それぞれに分けて、志望されている大学・学部とその割合を表にしています(画像をクリックすると拡大します)。

近畿大 国際学部「を」併願としているのは、関西大・関西学院大・立命館大といった同志社大を除く上位大に加え、関西外国語大・龍谷大が顔を出しています。その中でも、関西大と関西外国語大が圧倒的なシェアを占めています。

近畿大 国際学部「が」本命と思われる受験生たちが併願先としている所として関西外国語大・龍谷大が多いものの、上位併願先と比べて決定的な割合を占めている大学があるとは言い切れず、分散傾向にあります。

要注意は京都産業大で、大学全体として偏差値的にも手ごろ、かつ今年度入試においては大きな志願者減・倍率低下となったことを受け、今年の高3生が「狙い目」としており各地での説明会動員状況が軒並み好調、という情報を得ています。

反対に、特に摂南大では外国語学部の集まりが悪くなりそうな気配がしており、本来の「狙い目」はこちらになりそうです。

第2回全統マークによる、各大学・学部の偏差値を見た限りでは・・・

関西大(外国語)>龍谷大(国際)=近畿大(国際)≧関西外国語大(外国語)

といったレベル的な位置取りになるようです。

 

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