「英語外部試験利用方式」新規導入 各大学の志望動向

2015年11月12日

過去にこちらのエントリー「大学入試 広がりを見せる「英語外部試験活用」」では、新しい大学入試では「グローバル化に対応したコミュニケーション力の育成」を発端とする、入試における「英語外部試験の活用」を導入する大学が爆発的に増えている様子をご紹介しました。まだお読みでない方はぜひともご一読下さい。

念の為こちらのエントリーでも、「英語外部試験の活用」が導入予定とされている主だった大学・入試方式における、活用対象資格の一覧をご紹介致します(画像をクリックすると拡大します)。

「出願資格」として設定している大学だけでなく、中京大・南山大・立命館大(センター利用)においては「みなし満点制度」と呼ばれる制度を採られているなど、様々な方法で英語外部試験を活用する動きが見られます。

気になるのは、こういった大学・学部・方式はどの程度の人気があって、具体的にはどれくらいの倍率になりそうなのか、という「志望動向」です。

今回、河合塾 第2回全統マーク模試におけるデータを基にして、主要な大学・学部・方式の「英語外部試験活用型」の志望動向をご紹介致します。なお、人気のほどを把握するためには「一般的な入試」での人気と比べるのも一つの参考となりますので、そちらも合わせて表内に盛り込んでいます(画像をクリックすると拡大します)。

首都圏・中部・近畿各地区の代表的な大学・方式などをピックアップしていますが、いずれも一般的な入試における人気には遠く及ばない志願状況となっており、「手ごろ感」が出ています。

要因として考えられるのは・・・

①この制度自体が受験生の間であまり浸透していない
②急な制度導入が多く、大学が必要としている英語外部資格の級・レベルを受験生が持っていない

というものがあります。

今後(2017年度入試以降)どのような状況になっていくのかはさておき、現時点ではこのような志望動向となっていることもあって、「英語が得意で、資格試験受験に前向きに取り組み、成果を出していた受験生」にとっては大変ラッキーなことになっています。

現在高1・2生の皆さんも、来る大学入試の年に少しでもチャンスを広げることができるよう、英語外部試験に積極的にチャレンジするようにしてほしいと思います。

 

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