1点もあなどれない! 主要大 合格最低点周辺の人数分布

2011年1月18日

公募推薦入試・センター試験の実施も終わり、大学受験生の皆さんにとっては一般入試に向けてまた気持ちを新たにして学習に励んでいることでしょう。

一般入試は各大学で最も募集人員が多い入試形態となっており、同時に一般入試を経て入学する方の割合も最も多くなっていることは、過去のエントリー「関関同立・産近甲龍 推薦・一般入試 入学者比率」でもご紹介したとおりです。

一番多い募集人員、一番多い入学者数、ということですから、当然一般入試は「受験者数も最も多い」入試形態となります。

募集人員が多い、ということで「最大のチャンス」である一方、残る入試はもう(ほぼ)無いことから「最後のチャンス」となるこの一般入試、これを読んでいる大学受験生の皆さんには確実に合格を掴んで欲しいと思います。

一般入試で合格を得るためには何が必要なのでしょうか?次のグラフを見て下さい。

合格最低点周辺の人数分布①

こちらは、関西学院大と関西大の今春(2010年度)入試のそれぞれ記載されている学部・入試方式において、合格最低点周辺にどれくらいの受験生が分布していたのか、を示したものです。棒グラフ上の白抜き文字が、その点数を取った実際の人数となっています。

合格最低点を中心とした+3~-3点の間にこれだけの受験生がひしめいているのです。+3~-3点といいますと、問題数でいえば1問~2問の差といったところです。つまり、1問の出来・不出来が合格・不合格を分けた(と思われる)ケースがこんなにもたくさん起こっていた、ということになります。

産近甲龍についても以下のように資料を作っています。

合格最低点周辺の人数分布②

甲南大については複数の学部・日程の合算となっていますので、より大きな規模での検証となっています。

こちらも、甲南大と龍谷大ともに+3~-3点の間に非常に多数の受験生が分布していることがわかります。

せっかく正しい答えを導いたとしても、マークミスや答えの写し間違いといった「ケアレスミス」で点数を落としていることもきっと多いと思います。しかし、そんな些細な間違いが合格と不合格を分けるとしたら・・・。ぞっとしませんか?

教科書や問題集で知識をインプットすることももちろん大切なのですが、それ以上に大切なのが「持っている知識や導き出した答えを、正確に答案用紙に反映させる」ことです。

1点でも多く得点するためには、「集中力を持つこと」と「それを持続させること」が大切である、と関西学院大の入試案内にも記載されています。落ち着いて解答すること、そしてそれをきっちりと間違わずに答案用紙に写すこと、に気を配りましょう。

これから先の学習においては、「1点の重み」を十二分に意識した学習をするよう、心がけていきましょう。誰が読んでも分かる字で答えを書いたり、マークシートを塗りつぶす時も雑にならないよう(かといって過剰なくらいの丁寧さは不要ですが)な塗り方になるように、練習しておきましょう。