佛教大 公募推薦入試に向けて

2011年10月17日

佛教大が10月9日(日)に実施されましたオープンキャンパスにお邪魔をしてきました。当日は紫野キャンパスと二条キャンパスの2か所で開催されていたのですが、せっかくですので今年春に完成したばかりの二条キャンパスの方に行かせてもらいました。

佛教大

佛教大は来年で100周年を迎える、学生数6500名の中規模大学です。

6500名?中規模?と言われてもなかなかピンとこないと思いますので、他の大学の学生数と比較してみますと・・・

学生数2~3万人 関関同立・近畿大・龍谷大
同1万人前後 京都産業大・甲南大
同4千人以下 その他多くの大学

となっています。よって、6500人の佛教大は中規模と位置付けられることがわかりますね。

佛教大のキャンパスは紫野キャンパスと今春からオープンしたばかりの二条キャンパスの2か所となっています。二条キャンパスは保健医療技術学部の学生が3・4回時に使用することになっています。2012年度に新設される予定となっている看護学科(定員65名)もこの保健医療技術学部内に組織されますので、二条キャンパスに実習室などが入る予定になっているようです。

ちなみに、今紫野キャンパスは現在リニューアル中、JR二条駅西側にも新たにキャンパスを作る予定があるようです。

佛教大全体の系統別の就職先は次のようになっているそうです。

教育18.3% 進学10.1% 社会福祉・医療21.3%
公務員6.4% 企業41.6% その他2.6%

教育学部、理学療法・作業療法の各学科があるなど、特徴的な学部・学科が存在するがゆえに、他の大学とは少し就職先の系統が異なるように思います。

佛教大は京都に昔からある大学です。よって「京都にある大学」として学生から期待をされている「京都で(を)学ぶ」ことにも注力されています。一例としては、源氏物語など文学作品のゆかりの地を訪れるフィールドワーク(文学部日本文学科)、祇園祭研修(歴史学部)といったものが挙げられます。

さて、今回お邪魔した二条キャンパスは保健医療技術学部にある理学療法・作業療法・看護それぞれの学科の皆さんが学ぶキャンパスとなります。よって、今回のオープンキャンパスもこれらの学科に特化した内容でお話をお聞きしたり、いろいろなプログラムが組まれておりました。その中で、理学療法・作業療法 2学科それぞれの就職状況もお聞きしています。学科別の就職率(就職者数÷学生総数)は次の通りです。

理学療法学科 86.7%(ただし就職希望者の就職率は100%)
作業療法学科 89.7%(同じく就職希望者の就職率は100%)

2012年度新設予定となっている看護学科についても少しご紹介しておきましょう。

看護学科が入る保健医療技術学部は1・2回生を紫野キャンパスで、3・4回生は二条キャンパスで学ぶことになっています。よって、看護学科の学生も1全学共通科目は紫野キャンパスで学び、その後専門科目については二条キャンパスで学ぶ、ということになるようです。

看護系の進学先を選ぶ基準、として一番重要視されるのが「実習先」です。佛教大の看護学科の具体的な実習受け入れ予定先がパンフレット等に多数記載されていますので、その点は安心できるでしょう。今回のオープンキャンパス内での説明によりますと、たくさんある実習予定先名の中でも、特に「京都大学医学部附属病院」と「済生会京都府病院」の2か所がメインの実習先となる予定であるそうです。

最後にもう間もなく始まる公募推薦入試についても簡単にまとめておきます。

公募推薦入試は11月22~24日の3日間設定されており、どの日も午前・午後の2回試験が実施されます。よって、最大で6回の受験が可能となります。

公募推薦での判定方式は次の2種類あります。

①学力試験の点数だけで判定される「基礎判定」(ただし評定2.7以上ないと出願不可)
②学力試験に加えて評定×40(200点満点)を加算した得点で判定する「総合判定」

上記①は定員の80%、②は20%が設定されています。

お気付きでしょうか。①では出願条件として、②は点数化として、それぞれ評定が必要となることから、佛教大は「評定をかなり重要視している」ことがうかがい知ることが出来ます。

ここ数年人気の教育・心理・理学療法・作業療法に加えて、来年は看護も勉強できるようになる佛教大。公募推薦入試から高い人気になるかもしれませんが、前述の通り最大6回受験可能である、という大きなチャンスを活かして合格を手にして欲しいと思います。