今春、2年の浪人生活を経て後期日程で合格をいただいた先への進学を決め、ようやく創薬に携わる夢に一歩近づけました。人より大きな熱意と時間を費やしてなお理想の頂であった阪大薬学部に及ばなかった悔しさは耐え難いものですが、それでも現在腐らず前を向けているのは偏に私を認めてくれた方々のおかげです。
1浪時に宅浪を選択したものの精神バランスを崩し消化不良のまま受験生活を終えてしまったことから、小規模で担任制度の充実した環境を求めて当教室に足を運びました。些細なことで自責に苛まれ安定して机に向かえないことが最たる課題でしたが、この舵取りを支えてくれたのがフェロー始めチーフや同教室の友人でした。現状への不安や苛立ちに耐えきれず泣きながら教室を訪れることも多々ありましたが、そんな私を否定せず話を聞いてもらえる環境が、そうしてきちんと切り替えて机に向かえる状態になれることが何より安心できる軸でした。元来人に弱音を吐くことに抵抗のある私が自ら苦しい時に赴く場所ができたことは自分でも驚きです。
前期試験受験後は不合格を確信し絶望のあまり何も手につかない状態でしたが、教室の方々にその悔しさを受容してもらいそれまでの頑張りを認めてもらう中で、今まで応援してもらってもがいた時間を最後に投げてしまうことを惜しく感じ、後期試験に力を注ぐことができました。その結果が今の進学先なので最後のわずかな時間、投げずに勉強してよかったと心から思います。
受験結果はともあれ阪大薬学部を目指したこと、そのためにさらに2年を費やせたことは心から幸せです。進学先でまた胸が熱くなるような夢に出会えた時には手元に残った悔しさを原動力に叶えていこうと思います。
合格体験記とは似つかないものになりましたが、受験に向き合い闘う勇者をどこまでも応援しています。頑張って。