私が咲くやこの花中学校を知ったのは、四年生の秋でした。でも、最初は咲くやこの花中学校ではない、別の中学校を志望しようとしていました。しかし、その中学校に行きたい自分の気持ちは、強くはなかったです。
それでもなんとなく、その学校を目指しました。
そんなある日、父は私に「本当にその学校に行きたいのか?」と聞きました。
そこで、私は中学校で何を学びたいのか真剣に考えてみました。
「咲くやこの花中学校で、絵を学びたい!」そんな自分の強い気持ちが生まれました。
そこから、開成教育セミナーに通いました。作文をほめられたことが励みになり、どんどん上手く書けるようになりました。
一方、算数はなかなか良い点数を取ることが出来ず、落ち込む日々でしたが、復習を繰り返したり、先生にわからないところを聞くことで、少しずつテストの点数は上がっていきました。
しかし、最後の模試でまた点数が落ちてしまいました。
そんなとき、落ち込んでいる私に、先生は「最後まで諦めてはいけない」ということを伝えてくれました。
私は、悔いが残らないように、直前まで図書館で勉強を続けました。
そして、合格発表の日、自分の受験番号を見つけたときは、自分の今までの頑張りを認めてもらえたことが嬉しくて、涙があふれてきました。
しかし、それは、私だけの力ではなく、家族や先生など、私を最後まで支えてくれた人達のおかげだと思います。
中学生になっても、大好きな絵を描き続け、たくさんの表現方法を学んでいきたいです。
【保護者からのメッセージ】
小学校3年生の終わりに、もしこの先中学受験をしたいと言い出したときに手遅れにならないよう、基本的な力だけでもつけておいた方がいいかなという軽い気持ちで私学の受験塾に1年間通いました。しかし、明確な目的がない状態での通塾は本人にとって楽しいはずもなく、テストの点数も上がらずに親子間の空気が悪くなることもしばしばありました。
絵を描くことが大好きだった娘にぴったりな「咲くやこの花中学の芸術コース」を知り、第一志望にしたものの、その頃はまだ、大阪市外からの受験は認められておらず、親としても、どう準備するべきなのか、悩みました。
受験まであと2年、やれることをとりあえずやろうという思いで、開成教育セミナーさんと絵画教室、苦手な算数を克服するための個別塾の3本立てで取り組むことにしました。
休みが週に1回しかないスケジュールでしたが、「絶対に咲くやこの花中学に行きたい、他は受けずに1本に絞る」という本人の強い意志と共に、約2年間、突っ走れたのではないかと思います。
やらされ感ではなく、自分で決めたことだからこそ、真っすぐに向かっていく姿は、我が子ながらとても格好良かったです。
コロナ禍で最後までハラハラしましたが、受験当日、試験会場から出てきた本人の顔は大変清々しく、「やりきった!もう悔いはない。中学受験して良かった!」という言葉を聞くことが出来て、胸がいっぱいになりました。
結果として「合格」を頂けたことは大変光栄でしたが、この数年の本人の勉強に対する姿勢や、「人」としての成長というものを感じられたことが、親としては一番嬉しかったです。
そして、その成長ぶりを同じ温度で感じて頂き、評価頂いた開成教育セミナーの先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。