2019年11月1日に、文科省より現在の高校2年生から対象となる予定だった「大学入試英語成績提供システム」の延期が発表されました。
共通IDの申し込みが始まる当日に延期が発表され、フリーステップの塾生や保護者、学校関係者にも動揺が走りました。
さまざまな報道がなされていますが、思い違いをしてはいけないのは、「大学入試英語成績提供システム」の導入が延期されたのであり、大学入試における英語資格・検定試験の利用がなくなるわけではないということです。
大学入試において、なぜ英語の4技能を評価する必要があるのでしょうか。
その答えは、グローバル化が急速に進展する中、英語によるコミュニケーション能力の向上が課題となってきているからです。
このため、高等学校学習指導要領では、多様な人々と、英語で互いの考えや情報を主体的に伝え合うため、「読む」「書く」だけでなく「話す」「聞く」を加えた4技能を総合的に育成することを求めてきました。
次に英語資格・検定試験の活用概況をみていくと、年々増加しており、2019年度一般入試では187校の大学で活用されています。
そのうち、私立大学が約90%を占めています。
国公立大学 | 公立大学 | 私立大学 | |
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活用大学数 | 17校 | 2校 | 168校 |
英検® |
日本英語検定協会が主催。日本で受験者が一番多い。 フリーステップの対策はこちら |
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TEAP |
日本英語検定協会と上智大学が共催。大学入試を想定して開発されている。 フリーステップの対策はこちら |
GTEC |
ベネッセが主催。2018年度では中学・高校生受検者数が126万人。 フリーステップの対策はこちら |
TOEFL | 英語圏の大学で入学基準になっている。主に留学する際に用いられる。 |
IELTS | 英語圏の大学で入学基準に採用されていて、国際通用性が高い。 |
ケンブリッジ英検 | 世界150ヶ国以上で実施されている国際レベルの英語検定試験。 |
英語4技能の対策ではこれまでも問われてきた「読む」「書く」能力も重要ですが、共通テストでも配点が大きくなる「聞く」能力、英語資格・検定試験で問われる「話す」能力に関しては今までと違った対策が必要になります。また、成果を出すには、早めの対策が必要です。遅くとも、英語資格・検定試験の受検日から逆算して、6か月前から取り組むことをお勧めします。
まだ受験生ではない方も、受験生になる前に英語資格・検定試験を受検して、慣れておくことが重要です。早めに複数の英語資格・検定試験を受検し、対策しておけば、より有利になることは間違いありません。
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