2018.02.16
2018年1月28日(日)、大阪3会場・滋賀・京都・兵庫・東京にて『大学受験準備ガイダンス』を実施しました。当日は寒い中、全会場で合計712名の方にご参加いただきました。
ガイダンスでは最新の大学入試の動向から、直前に実施されたセンター試験の分析結果など、4つのテーマでお話をさせていただきました。
1.大学入試を取り巻く環境
受験人口の減少や大学入試改革など大学入試を取り巻く環境が大きく変化しています。少子化の中でも大学は増え続け、平成に入ってから約1.6倍まで増加しています。そのため現在、半数近い大学が定員割れを起こしています。一方で国から支援金が出る大学、多くの学生を集める大学もあるなど二極化が進んでいます。また定員の厳格化により、人気のある大学でも安易に合格を出しにくい状況になっています。
そして近年話題の大学入試改革については、センター試験が大学入学共通テストに代わり、国語や数学などで記述問題を出題する、英語は外部資格を利用するなど今までのセンター対策では通用しなくなります。テレビや新聞紙面などで世間をにぎわしている内容ですが、変化にどのように対応していかなければならいないのか、多くの高校生、保護者が不安に感じていると思います。ガイダンスではそのような不安を少しでも解消できるよう、各大学の入学者数の動向や問題の実例を交えながら説明を行いました。
2.大学入試の概要
高校受験と違い、様々な入試方式や試験が実施される大学入試。受験勉強だけでなく、出願や合格発表、入学手続きなど知らないと損をしてしまうこともあります。
例えば選抜方法であれば一般選抜と推薦、AO入試があります。指定校推薦であれば、学校成績と面接や論文のみで合格することができます。試験実施日や出願期間も各大学によって違い、うまく利用すれば多くの大学にチャレンジすることができます。
参加者の皆さんには、このような入試制度を知らなかったがために『もう1回チャレンジできた』『出願できなかった』など後悔をさせないよう、一般入試やAO入試の違い、どれぐらいの時期に出願をしないといけないかなど、大学入試の概要について説明を行いました。
3.センター試験概要と結果
ガイダンスの2週間前に実施された2018年度センター試験について、結果と出題傾向の報告、それらを踏まえた来年度の対策などをお伝えしました。
2018年度のセンター試験にはすでに2020年の改革を意識した問題が出題されていました。一部で話題となっていた『ムーミン』の舞台となっている国の問題、国語の評論の中に生徒の対話文があり、その空欄を埋める問題など、今までのセンター試験にはなかった出題が散見されました。
一方で文系、理系ともに全体的には大きく出題傾向の変化はなく、内容も標準的で実力差がそのまま得点力にでる傾向でした。
そんなセンター試験の特徴は①教科書レベルの出題であること②高1・2の学習内容で構成されていること③おおよそ平均点が60点であることです。つまりセンター試験は教科書内容の復習に適しているため、来年度の入試に向けて活用することができます。
4.受験学年の過ごし方
制度や入試の説明の後は、受験生として来年どう過ごすべきか、時期ごとにどのレベルまで学力を伸ばしておく必要があるか、学習に対する心構えなど説明を行いました。
まず最初に参加者の現状をチェックし点数化。この合計点数が高いほど不合格の確率が高まります。また受験において浪人生、中高一貫校生が有利な状況にあります。理由は学習スケジュール。浪人生であれば、すでに一通り学習を終えているため、1年間演習に使うことができます。中高一貫校生についても、学校の学習カリキュラムの進度が速いため、高2までに高3までの学習を終了しています。一方そうでない現役生は交際の12月まで学習が続くため、演習期間が圧倒的に不足することになります。
その他、不合格になる学生と合格する学生の成績推移に特徴が現れます。この特徴を見ると合格するためにはいつのどのような学習をするべきか、どのレベルに達していなければならないかが見えてきます。
ガイダンス終了後、これからの受験生としての生活を思い描き、引き締まった表情で会場を後にする参加者が多数おられました。
『大学受験に強い』個別指導学院フリーステップでは様々な進学イベントや学習イベントを実施し、生徒の皆さんが第一志望校合格を実現できるよう、より一層努力を重ねてまいります。
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