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開成教育グループ


合格のために、勉強以外の大切なこと!

 「試験に合格する」「テストで良い点数をとる」ためには、勉強することが一番大切です。それはみんなわかっていることなので、今回は勉強以外で大切なことについて書いてみたいと思います。

 たとえば、こんな例を考えてみましょう。
 Aさんは、弁護士を夢みて司法試験に10年間チャレンジし続けています(ちなみに過去の司法試験は日本最難関の試験と言われていました)。10年間、司法試験に向けての勉強をしっかりと積み重ね、短答式(マーク式)試験には合格をしていますが、論文試験(記述式)に合格することができません。(Aさんは自分の学力が足りないと思っているから)毎年、毎年、血のにじむような努力をしていますが、論文試験に合格することができません。
 いったい原因は何でしょうか。

 みなさんは、どう思いますか?

 勉強の仕方が悪い、努力不足といった原因も考えられますが、こういった原因は思い浮かびますか?たとえば「字が汚い」「書くのが遅い」などです。これは勉強以外の要素です。実際に司法試験を受験する予備校に行くと、「ペン習字を習いなさい」と真面目に指導されます。司法試験の論文試験は1科目2時間で計6科目を受験します。この12時間の試験時間の間に、ほぼ休みなく字を書き続け、論文を仕上げます。
つまり、勉強以外の、字を書く早さ・字の綺麗さも要求される試験だということです。字が汚く、書くのが遅い場合には、Aさんは今後いくら司法試験の勉強をしても合格することはできません。しかし、Aさんは学力が足りないと思っているので、司法試験の勉強をさらに続けます。果たしてそれで合格することができるでしょうか。

 この例は、司法試験という超難関試験のことで、あまり大学受験にはつながらないと思うかもしれないですが、非常に大切な示唆を与えてくれます。
 私からお勧めしたい勉強法は「なるべく実践的な状況で勉強する」ことです。具体的に想定してほしい状況は以下の3つです。

 実際の試験場では
 ①隣に他の受験生がいて気になる
 ②音楽プレイヤーは聞けない・耳栓は使えない
 ③試験は朝から始まる

 「壁で仕切られた自習室でないと集中できない」「音楽を聴いたほうが集中できる(または、静かなほうが勉強できる)」「夜、暗いほうが集中できる」といったことを口にする受験生がいます。これらはすべて事実だと思いますし、私もこうした状況で勉強するほうが、学習がはかどると思います。しかし冷静に考えてみると、実際の試験場では、こうした状況は望めません。隣ではライバルの受験生が問題を解いていますし、試験中に音楽プレイヤーは無理ですよね(笑)、また試験は朝からあります。
 というわけで、現時点では、自分が集中できる環境で学習するのは良いことかもしれないですが、今後は、より実践的な状況を想定して勉強することも必要になってきます。
 特に、生活リズムを朝型にするのは大切なことです。センター試験・2次試験ともに6~8時間くらい集中して、朝から問題を解く必要があります。夜にばかり勉強しても、夜に試験はありません。朝から集中できる体を今から作ってください!
 合格に向けて大切な夏!です。自己管理をしっかりして、合格を勝ち取りましょう☆

数学科 前田佳邦


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