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開成教育グループ


私の大学受験(その7)

(2013年1月7日「私の大学受験(その6)」からの続きです。)

こんにちは。

センター試験当日。私は学生服を着て会場へ赴きました。高校の制服が学生服で、学校で勉強するときはもちろん、帰宅後も着替えるのが面倒くさく、制服を着たまま勉強を続けていたので、私服で試験に臨むのは居心地悪く、神聖な入試に対して失礼なようにも思われたのです。
道具の準備も万全です。筆記用具は、自分の知識・能力を紙の上に具体化するものとして、いわば「体の一部」であり、その準備も怠るわけにはいきません。新しい鉛筆を10本、すべて両端を削り、ペンケースの中で折れないようにキャップをはめる。新しい消しゴムを2個、紙のケースを剥がし、机から滑り落ちにくくしておく。それから…、物差しが持ち込めないので、鉛筆の側面に1センチ間隔で印を刻み、その代用物とする。それでも不安だったので、文房具店へ行き、あれこれ物色ののち、刃先がちょうど1センチの小さなカッターナイフを購入。その1センチを目安に直線の長さの見当がつくはず。
もちろん、数学の試験で、長さを測っただけで解答が得られるような、そんな単純な問題など出題されるわけがありません。でも、そこまでして、点数が欲しかったのです。学生服もカッターナイフも、入試に対する私のこだわり、「心づくし」であり、すべての可能性を吟味し、少しでも有利な条件を整える、そのための一つ一つだったのです。
これまでの自分の努力を、微塵もムダにしたくなかったから。本当に頑張ってきた自分自身に、すべて報いたかったから。

前夜の雪が解け残る池沿いの道を一歩一歩、試験会場の大阪大学へ向かう私の頭には、もう一点の曇りもありませんでした。その同じ道を、今は通勤で毎日歩きながら、あの頃の、あの受験勉強を、なんとも清々しく思い出すのです。

センター試験の結果。777点。
つづく


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