受験生の秋
理由ははっきりしていないが、気温の変化がどうやら影響しているらしい。また、騒がしかった夏が終わることで切なくなり、高校生活も終わりに近づいてしんみりした気持ちになる。気温はだんだん下がり、人恋しくなる…。
そうしたことが重なって、どうも気力が維持しづらくなる受験生が出てくる。
たとえば、頑張っているのに思ったよりも模試などの成績が上がらなかった生徒は、「自分が怠けている」「努力不足だ」と勘違いしてしまう。その結果、以下のような悪循環が生まれる。
<成績低下→不安や焦り→勉強時間を増やす→睡眠時間を削る→疲労の蓄積→能率・集中力の低下→成績低下>
自分に思い当るところがあるなら、次の対処法を実践すれば大丈夫だ。
(1)日中に強い眠気がないほどの睡眠時間を確保する
(2)疲労が限界に達して集中力や能率が落ちてきたら、思い切って気分転換をする
「いや、それでも自分に休んでいる暇なんか…」という人は、もっと自分のことを客観的に見る必要がある。自分を知ることは受験に最も必要な能力の1つだ。そのためにも、気分転換は一人ですべきだ。友達といると、どうしても周りに目がいってしまう。おそらく、今悩んでいる人のほとんどが、友達と自分を比べているのではないか?友達といると、自分が見えなくなることがある。だから、意図的に一人になることも必要なんだよ。
みんな悩んでいることは同じなんだ。私も受験生の時は同じように悩んでいたし、成績が上がった友達を見て焦っていた。後からその友だちに聞いた話では、彼も勉強する私を見て焦っていたらしい。みんな同じ気持ちを抱えながら受験を戦っているんだよ。
開成ハイスクール英語科 津留天然