学力アップの公式はこれだ
大学に合格するために勉強する。定期テストに向けて勉強をする。
およそ何らかの目的を持って勉強する場合、
大きな、あるいは小さな、その時々の目標(ゴール)があるはずだ。
一日の勉強でも、一週間の勉強でも、1ヶ月や1年の勉強でも、
それぞれの目標があり、そこで到達した、結果としての「勉強の到達点」がある。
明日、学校で英単語の早朝テストがある。来月、定期テストがある。
単語テストでは9割はとりたい。
定期テストの数学で、前回の赤点から脱出して、70点は取りたい、など目標は様々だ。
そこでの「目標としての到達点」は、「9割」であり、「70点」だ。
じゃあ、キミの努力の結果である「実際の勉強の到達点」は、どうだっただろうか。
キミの目標の「9割」や「70点」を達成できたのだろうか。
「勉強の到達点」を表す公式は
キミの「勉強の到達点」は、次の公式で簡単にあらわせる。
勉強にかけた時間 × 時間当たりの学習結果 = 勉強の到達点
つまり、x×yという単純な形になる。
日々の学習はもちろん、大学入試の結果は、
この公式で到達した「勉強の到達点」のものしか手に入れることはできない。
繰り返すが、この公式通りの結果しか出ない。
「最小限の努力で、最大限の成果を上げろ」などということを書いている本がある。
「そういうずるいことを学生に語ることは間違っている」という反論も考えられるが、
それ以前に、そんなことはそもそも「不可能」だ。
このブログの目的は、キミにとっての最大限の努力をすることを、
キミたちに期待すると同時に、その努力の方向を効率的な方向に向けることを目的としている。
私は、キミたちに、「ムリを求めることはあっても、ムダは求めていない」のだ。
「勉強にかけた時間」は客観的に表現できる。
1日は24時間だから、xは、0<x<24 という形で単純化できる。
一日に25時間使えるという人は誰もいないのだから、最大で24時間である。
しかし、その時間の中で、拘束時間としては睡眠時間がある。
人によって異なるが6時間は見ておかなければならない。
ということは、残り18時間だけが全受験生に共通に与えられている時間ということになる。
次にyの「時間当たりの学習結果」についてだが、私の考えでは次の公式で表して良いと思っている。
時間当たりの学習結果 = 知力×気力×体力×速力×学習方法(質)
「時間当たりの学習結果」は、「学習方法(質)」だけで決まるのではない
「学習の質を高める」ということが、良く言われる。
「時間当たりの学習結果」は、「学習方法(質)」という単純な1つの要素のみでできているように言われることは多いが、実際とは合致しない。
「学習方法(質)」以外にも、「知力」「気力」「体力」「速力」といった要素が「学習結果」を左右するのである。
■「知力」「気力」「体力」「速力」「学習方法」の5要素が、時間あたりの「学習結果」を左右する
「知力」は、その時点でのキミの学力状態だ。
これは知能指数とか、地頭(じあたま)の良さとかを意味しているのではない。
「気力」「体力」「速力」の3つは、本人が管理するしかない、本人主体のものだ。
5つめの、「学習方法(質)」は、客観的に提示できる性質のものだ。
学習結果を左右する要素として、実にこれら5つのものがある。
これら一つひとつについて意識することが大切だ。
どの一つがレベルアップするか、レベルダウンするかで、全体の結果は上下する。
逆に言えば、キミの日常の学習において考慮すべきことや、改善できることは、この4つに関していくつもあることになる。
時間当たりの学習効率アップという前向きな問題意識を持って、これら、それぞれについて見ていこう。
フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦