これが学んだことが身に付く構造だ
全ての勉強は、「理解」と「定着」でセットである
勉強の基本は、「理解」と「定着」の2つだ。
これをもう少し「受験勉強」向けに正確に言うと、「理解」と「定着」と「答案作成」の3つになる。
どの科目も、ニュアンスの違いはあっても、この原則は同じだ。
どのような科目であれ、この3つの手順を踏まない受験勉強はあり得ない。
必ず、この3つの作業を必要とする。
■受験勉強の基本は、「理解」と「定着」、そして「答案作成」だ
よく学習の基本について、「暗記」と「思考」の2つが柱とされ、その2つは対立するものようにイメージされることがある。
いわく、「数学は思考の科目だ」、「生物や世界史は暗記の科目だ」。
しかし、これは半分正しく、半分間違っている。
「暗記」と「思考」というのは科目にかかわらず、学習の「手段」「方法」である。
どのような科目であれ等しくこの二つは必要だ。
私が勉強の基本という「理解」と「定着」は段階ごとの「学習の目的」だ。
暗記もなしに、あるいは思考もなしに、理解や定着をすることなど土台無理なのだ。
手段である暗記や思考という方法だけで、日々の理解と定着という学習目的をイメージすることには無理があるのだ。
■「暗記」「思考」は勉強の手段、「理解」「定着」が勉強の目的だ
大学入試は、筆記試験だ。答案の上に表現されたものだけで、合否が決まる。
答案外の事情を合否判定に使ってもらえた、公立高校受験のときの「内申書」というようなものはない。
この3つの関係は、「入れ子」状態になっている。
「理解」していないものは、「定着」できない。
「定着」していないものは、「答案作成」できない。
「答案作成」できないものは、入試では評価されない。
「答案」に解答を表現できないということは、「答案作成」技術を身につけていないか、「定着」ができていないか、あるいは、そもそも「理解」ができていないかのどれかだ。
■「理解」していないものは、「定着」できない。「定着」していないものは、「答案作成」できない。「答案作成」できないものは、入試では評価されない。
フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦