小さい時間の有効な活用法
次は毎日の「小さい時間」の使い方である。
通学の駅の待ち時間。授業の間の休み時間。トイレの中の時間など、
一日の中で「小さい時間」というのは結構たくさんあることを知っておこう。
私は、子どもの頃、家族で祖父母の家に出かけたとき、
父親から、電車の中で読む本を私が持ってこなかったことを注意されたことがある。
電車の中で、ぼんやりするのではなく、その時間を使って本を読むのは当たり前だろう、というわけだ。
確かに、電車の中やトイレの中でぼんやり過ごすのは大変な時間の浪費だ。
そのことを父が指摘してくれたというわけだ。
さて、大中小の時間の使い方の区別だが、
「大きい時間」や「中ぐらいの時間」とは、
教科書を開き、鉛筆を使って勉強できるという時間だと思ってよい。
これに対して、「小さい時間」というのは、「鉛筆を使えない時間」だと思っておこう。
こういう時間には、暗記ものに使うのがよいだろう。
カードなどを使って勉強するというのがこの時間に充てるのに最もふさわしい。
大切なことは、小さい時間ができたときに、何をするのかを決めておいて、
いつもそれを手元に持っておくことだ。
このように、今までにここで示した3種類の時間にはそれぞれ特徴がある。
キミたちはそれらの時間の特徴に合わせて、それぞれの時間にあった勉強をするのが効率よい勉強法だ。
「大きい時間」や「中くらいの時間」の勉強の時に単語を覚えたりするのはもったいない。
しかし、小さい時間には、鉛筆を使うような勉強はできないのだ。
■小さい時間と大きい時間では、するべき勉強が違うことを知ろう。
フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦