放課後の2時間の過ごし方で大きな差が付く
学校の放課後の2時間をどう過ごすかで大きな差がつく。
これは、うっかりすると有効に使えず、無駄に過ごしてしまいがちな時間帯だ。
しかし、この時間帯で大きな差がつく。
私の担当した教室から難関大学に現役合格していく生徒たちの特徴を見ていると、
この4時から6時までの2時間を実に有効に使っていた。
以前、私が勤務していたある教室の近くに高校があった。
学校から教室まで歩いて15分。
その高校からは、京都大学に毎年1~3人程度が合格していた。
しかし、現役での合格者は、年に1人出るかどうかの高校だった。
その高校の生徒で、京大に現役で合格する生徒が私の教室に通っていたのだが、
その生徒は高3の受験生のとき、毎日、必ず高校の終礼の15分後には教室に来ていた。
いつも、ぴったり終礼終了後15分に教室に現われるのだ。
本人もそれは意識していたそうで、いつも教室の自習室に一番乗りをすることに決めていたそうだ。
彼の到着で、私など「ああ、もうこんな時間になったか」と、
彼の出現を自分の時計代わりにしていたものだ。
彼が自習室にこもってから、1時間近く経ってから、その高校の他の生徒たちが塾にやってくる。
友達同士しゃべりながら、放課後の時間を少し楽しく過ごし、そして5時過ぎにやってくる。
ところがその1時間ほどの間に、教室に一番乗りをした生徒は、
かなりの勉強をいつもすでに済ませていたのである。
遅れてやってきた生徒たちも、けっして「たるんだ」生徒ではない。
教室に着いたら黙々と自習室などで勉強をする。
ところが、彼らは勉強を開始する時間が、いつも必ず、早く教室に来るその生徒に比べて、
1時間遅れていた。
もともとの学力でも彼が一歩先に出ていたのに、
勉強時間の有効な活用でその差はさらに大きくついてしまった。
キミたちも放課後すぐからの2時間を大切にするように心がけよう。
ここで、2時間をひねり出して、毎日、学校での勉強以外に、
合計6時間半の勉強時間を作り出すようにしてみよう。
フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦