今回から、しばらくの間、科目別の勉強法について書いていこう。
ここで紹介するのは、私という個人が、昔、受験時代に行った勉強法を単に伝えようというものではない。
多くの高校生・受験生を指導していく中で、気がついたこと感じたこと、共通に抱えている課題解決を踏まえ、実際に生徒たちが取り入れ実績を挙げてきた勉強法だ。
だから、ちまたに溢れる、「その人限り」の勉強法ではなく、広く応用が利く勉強法をキミたちに紹介することができると思う。
この連載の中で、良いと思えた方法は、どしどし取り入れていって欲しい。
ただ、ここで断っておきたいことは、これから紹介していく勉強の「ノウハウ」は、あくまで「手段」に過ぎないと言うことだ。
「ノウハウ」、すなわちknow-howは、読んで字のごとく「どのようにするかを知る」という「やり方・手段」に過ぎない。
「ノウハウ」を支え、より有効ならしめるのは、なぜそうするのかを知る「ノウホワイ know-why」なのだ。
どうしてそういう手段で勉強するのが良いのか。
それは、それぞれ訳(わけ・理由)がある。
高校生ぐらい、いや大学受験生ぐらいになれば、どうしてそういう勉強法が良いのか、なぜ、この記事を書いている筆者が、その手段を薦めるのかについて「わけ・理由」を知ろうとして欲しい。
もちろんその「わけ」もその都度連載の中で書いていくが、私の薦める勉強法を取り入れようとするときには、その部分をしっかりと意識して欲しい。
先生などから教えられた勉強法を訳も分からず、「言われたからそのままやる」という姿勢は良くない。
先生からの指示に対して批判的であれと言っているのではない。
その「理由」を常に意識して日々の勉強に生かすべきだということを言いたいのだ。
■ノウハウを活用するには、その裏にあるノウホワイを理解してから