「5文型」における「名詞」とは何かを正しく理解できているか

2017年1月13日

「5文型」における「名詞」とは何かを正しく理解できているか

 

例えば、SVOCを学ぶ。

S(主語)と、O(目的語)は、必ず名詞であり、C(補語)は、名詞もしくは形容詞であると、学ぶ。ところが、生徒たちに「5文型」の話をしているにもかかわらず、「名詞とは何か」という質問をしても、「固有名詞」とか「物質名詞」と言った少々ピント外れの答えが返ってくる。

 

私は、5文型における「名詞の世界」と言って説明をするのだが、それは、「名詞」「代名詞」「名詞相当語句」の3つであることを強く教え込んでいる。

そして、「名詞相当語句」は、「名詞句」と「名詞節」の2つに分かれることを。

「名詞句」とは、「動名詞」「不定詞の名詞的用法」、そして「how to, what toなど」の3つ。「名詞節」は、「that節」、「if(whether)節」、「関係代名詞 what節」、「疑問詞節」の4つのみであることをたたき込む。

 

これ以外は、主語や目的語にはならない。ならば、これらの使い方について習熟しておくことが、英語の理解にとって最も大切な学習内容となる。

 

例えば、SVOの第3文型の典型的な文章を見てみよう。

I know his name.

この目的語であるhis nameは、「名詞」だ。それを、

I know it.

と、「代名詞」を使っても語順は変わらず、正しい文となる。

ならば、「名詞(his name)」や「代名詞(it)」の代わりに、同じく「名詞」として評価される、さまざまな「名詞相当語句」をその場所に使っても、理屈の上では正しい文となるはずだと、一旦考えるのだ。

 

I know how to drive cars.

I know that he is a teacher.

といった英文を「普通に使っている」「そういう英文を例文として覚えた」という理由で、正しい英文と考えるのではなく、キミたちの頭の中で、

「how to drive cars とか that he is a teacherというのは、それぞれ『名詞句』や『名詞節』であり、かたまり全体が一個の名詞と同等に評価される。だから、目的語の位置に

名詞や代名詞と同じように、置いても正しいはずだ」

という一連の思考で、その英文が、文法的に正しい表現かどうかを判断するようにくせを付けるのだ。

これが、英文解釈はもちろん、英作文を書く際に大変大きな力になる。

 

もちろん、この思考法については、数多くの例外が生じる。

キミたちも、目的語に、不定詞ではなく必ず動名詞を取らなければならない動詞として、「メガフェプス(megafeps)」という暗記法を習ったと思う。中学校でも一部を習っただろう。

enjoy、finish、stopなどだ。

 

理屈から言うと、これらは、他動詞なので目的語を必ず持つ。

目的語は、「名詞」だから、「不定詞の名詞的用法」であれ、「動名詞」であれ、「名詞に相当する語」だから、同じように目的語として使えるはずだ。

しかし、いくつかの動詞については、理屈通りにはならない。

それは「例外」として「目的語に必ず動名詞をとる」という風に覚えるようにするのだ。

 

このように、「原則」を分かった上で、「例外」として、いろいろな理屈を受け入れるようにする。

こういう思考の方法が、圧倒的に無駄な暗記を排し、合理的な思考を促すことになる。

 

「こう言うから、言うのだ」式の、理屈もなく覚えるのは、赤ん坊ならいざ知らず、キミたちのように「モノを考える」ことができる年齢の人間には向いていない。

 

■英語の文法学習では理屈にこだわろう

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦