テキストに自分の理解の程度が分かるように「印」をつけろ
私は、本社勤務から教室の現場に移り、現在教室チーフとして日々多くの生徒たちに直接勉強法などの指導を行っている。
そこで、数学を受講しようとしている高校生や受験生に次のような学習指導を口うるさく言っており、また、講師の皆さんにもそれに従うようにお願いしている。
具体的には、生徒のテキスト上に本人の出来具合についての「痕跡」を必ず残すように指導し、講師たちに依頼している。
「テキストはきれいに使うな」だ。
■テキストはきれいに使うな。自分の理解の痕跡を残せ。
痕跡を残すのはもちろん生徒本人である。
痕跡とは、そのテキストの各問題ごとの成果と日付である。
問題番号のところに、生徒が「完全にできる問題」にはA
「できると思う」程度の問題にはB
「できない、分からない」問題にはC
の印を生徒本人に必ず付けさせている。
これが、指導する側にとっても、指導する問題の目印にもなる。
そして何より、本人にとってもできる問題とできない問題の区別が明確になり、学習効果が上がるきっかけになる。
CがBになった、BになったがAになった、という自信が持てたら文字の上に×をつけ新しい記号を付ける。
テキストを「汚す」ことをためらう生徒は多い。
しかし、テキストは、ほとんどの場合1~2年もすれば、不要になるものだ。
使い切って、使い切って、ボロボロにするくらい書き込みをして使うべきだ。
ノートに解答を書き、それを「自分で」「答えを見て」採点して、その結果をテキストに書き込む。
簡単な計算ミスなどで、その場ですぐに解決できた問題なら、問題番号に○を付ける。
できなかった問題には×だ。計算問題なら小問が全部できたら、その大問の番号にAと記号を付けよう。
あと、日付を書き込むことも大切だ。自分がどのくらいのペースで勉強ができているかを知る目安になる。
この記号付けは、キミの指導を担当している講師の先生はもちろん、君自身にとってもできるところとできないところの見分ける印になる。
ぜひ、今日からでも実践して欲しい。
フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦