勉強をやり過ぎたと後悔した人などひとりもいない

2017年8月4日 金曜日

夏期講習の申込もようやく落ち着き、夏期講習の授業も本格的に始まった。

 

夏休みという大切な時期に学力を高めようと、この講習会に強い思いをいだく生徒や保護者は多い。

私のように、毎年、多くの生徒を見てきた人間にとってはもちろん、大学受験や高校受験で大切なこの時期を過ごしてきたばかりの個別指導の講師たちにとっても、夏期講習や夏の過ごし方というのが、いかに大切かということは、皆それぞれに理解している。

 

人は、一回しか人生を行うことができない。

自分の18歳、あるいは自分の15歳の体験は、一度しかできない。

 

あの時こうしておけばよかったなあとか、こうすればもっとよかったのにというような後悔は誰しもある。

しかし、二度と同じ経験をできないのが、これまた人生なのである。

 

多くの生徒たちの夏の過ごし方を見てきた我々の目から見て、夏休みを前にした生徒たちのやる気や計画について聞くと、もっとこうしておけばいいのにと意見を言いたくなることは多々ある。

 

どうすればより良いのかが、わからないのは本人だけである。

 

兼好法師は、徒然草の有名な段で、「何事にも先達はあらまほしきもの(何事にもその道の先生や指導者はいてほしいものである)」と書いている。教科書でよく取り上げられる一節である。

 

初めての経験をする者に対して、適切かつ有意義なアドバイスをするのも、また我々の仕事なのである。

 

合格した受験生で、勉強をやり過ぎたと後悔した人などひとりもいない。

勉強をもっとしておくべきだったと後悔するのが、ほとんどのである。

 

我々、指導者の任務は、後悔ないように、成果を出せるように思いっきり頑張らせることも含まれているのだ。

 

無から有を生むことはできない。

かけた努力以上の成果は生まれないのである。

 

ゆるい勉強計画で大切な夏を過ごそうとしている受験生を見ると、それで良いのかと、ふとこんな説教をしたくなってくる。

 

そんな夏の時期である。

 

■勉強をやり過ぎたと後悔した人などひとりもいない

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

フリーステップの講師たちに高1スタート時の勉強の大切さを聞くと

2017年4月18日 火曜日

フリーステップの講師たちに高1スタート時の勉強の大切さを聞くと

 

個別指導の講師たちはほとんどが大学生だ。

さすがに子ども達に勉強を教えようというような学生たちなので、基本的には皆、学力は高く、そして良い大学に通っていることが多い。

 

彼らに、この間、ある質問をしてみた。

「高校に入学した生徒が、受験勉強を頑張った後なので、しばらく勉強は休んで、まずはクラブなどの高校生活を楽しんでみよう、あるいは塾を休んでみようと言う。そういうような選択肢はあるのだろうか」という質問だ。

 

彼らは皆、口をそろえて、「そういう選択肢はあり得ない」という。

 

彼らは、「勉強をゆっくりしたいというのは分かるが、高校では中学とは比べものにならないくらい、今まで以上に難しい勉強が始まる。さらに英語や数学といった科目は、高校1年生の最初に習うところが大変重要で、そこでの出来不出来が後々大きな影響を与えてしまう」と言う。

 

その意見は、大学受験で一定の成功を収めた大学生とっては、一種の常識なのだろう。

 

昔。ある偉い経営者が、「20歳(はたち)の時に40歳の知恵が備わっていたら天下が取れる」というような言い方をしているのを聞いたことがある。

 

「天下を取る」というのは一つの例えだろうが、要するに、その高名な経営者は、若いうちに先を見通した知恵が、大人の経験を踏まえた知恵があれば、将来のためにその時期を有意義に過ごせるのだというようなことが言いたかったのだろう。

 

高校に入ったばかりの15歳に、20歳のお兄さんやお姉さんたちの知恵を同じように持てというのは難しいかも知れないが、20歳の講師たちの意見と実感を、全く想像できないことでもないだろう。

高校1年生の15歳の時の、高校スタート時の勉強の重要性は、それを疎かにした者は、ほんの半年位先には、苦い時間を持ってしみじみと分かるものである。

 

最低でも高校1年生の夏までは、まずは全力で勉強することだ。

 

そして自分の属している学校の中で、勉強でそれなりの立ち位置を占めるべきなのだ。

 

いったん、高校1年生の時に、勉強ができる生徒であると、教師や友人から評価されれば、その地位を失うことはあまりない。できない生徒であると評価されてしまうと、そういう立ち位置でそれからの高校時代を過ごすことになる。

 

窓の外の散り始めた桜の花を見ながら、いつもこの時期にそういうことを思っている。

 

■高1スタート時の勉強は、高校の成績と大学受験の結果の全てを左右する

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

学習定着の鉄則

2017年3月24日 金曜日

学習定着の鉄則

 

随分と以前のことだが、ある小学生のお母さまから次のようなお叱りを受けたことがある。

 

塾から出された子どもへの算数の宿題を見るのだが、それが全然できていない。

授業でやった問題のはずなのに子どもが、解き方がわからないという。

この間、授業でやったばかりの問題なのに、どうしてできないのか。

だいたい、そういう内容のお叱りであった。

 

私は、その生徒の授業のことをよく覚えていた。

前回も前々回も、その生徒は授業中にその算数の問題を確かに理解していたし、また解けていた。

担当講師に聞いても、授業中にちゃんと理解できているし、問題も解けていると言う。

しかし、宿題となると全くできていないというのも事実のようだった。

講師も、なぜ授業中にできていた問題が、宿題となるとさっぱりできなくなるのか疑問に思っていたというのである。

 

さて、このコラムの読者の皆さんが、探偵コナンかホームズか、明智小五郎(ちょっと古いか)であったなら、この謎が解けるだろうか。

なお、この出来事に出てくる登場人物は、すべて嘘は言っていない。

 

講師の証言 「その生徒は確かに授業中、自分が説明したことをよく理解し問題も解けている。しかし1週間後の授業では、先週に教えたことがなぜかできなくなっていて、しかも、出した宿題も全然できていない。不思議に思っている。」

生徒の証言 「宿題ができない。問題も全然解けない。塾で何を勉強しているのとお母さんに怒られる。」

母親の証言 「個別指導塾に通わせているのに、宿題に出された問題が分からないと子どもは言う。答え合わせをしてみると全然問題が解けていない。いったい授業では、どんな指導をしているのか。」

 

この謎を皆さんも考えてみてほしい。

 

なぜこのようなことになるのだろうか。

 

 

謎の種明かしを書いてみる。

 

実はこの謎は、単純な理由によるものだった。

 

この生徒は、確かに宿題をしていた。

しかし、いつ、その宿題をしていたかが問題だったのだ。

 

この生徒は、宿題を、それを出された授業の1週間後、次の週に授業に行く直前に宿題をしていたのだった。

 

授業を受けてから、次の授業の当日まで、彼は宿題もせず、授業の復習もせず、次の授業日の塾に出かける直前にあわてて宿題をしていたのだった。

母親は、宿題をしている子どもの様子を見て、しかも全然問題が解けていない様子を見て、塾にどんな指導をしているのかと文句を言ってきたのである。

 

あまりに単純な謎だったのだが、けっこうこの「謎」を、理由が分からない程の「深い謎」にしてしまう人は多い。

 

例えば、このコラムを読んでいるキミ。

キミが苦手にしている科目、キミのやっている勉強自体、この小学生と同じことをしてはいないか?

 

勉強は、復習が大切である。

そして、その復習は、なるべく早く、習ったらすぐにしなければならない。

自分が習ったことを忘れないうちに、家に帰ったらすぐに、その定着をしなければならない。

 

この理屈は大人でも同じだ。

 

例えば、あるパソコンソフトの使い方を習った。ある手の込んだ料理の作り方を習った。新しくスペイン語を習った。

 

習ってから1週間も何もしなければ、習ったことを忘れてしまい、それができなくなるのは当たり前だ。

 

塾や学校で学んだことは、なるべく早く復習をしよう。

宿題もすぐにやってしまおう。

それが、学んだことをしっかりと定着させる方法なのだ。

 

この鉄則は、小学生に限らない。

すべての学年、いや新しいことを学ぶ全ての人に、これは共通の鉄則なのだ。

 

■習ってすぐの復習は、学習定着の鉄則だ!

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

「鈍い痛み」を伴う英語

2016年9月2日 金曜日

英語科目の特徴

 

英語は、「鈍い痛み」を伴う病気に例えられるだろう。

 

数学ほどの、鋭い痛みはないが、いつも英語には鈍い痛みがある。

自分が、英語が苦手なのか得意なのか、何となくすっきりしない気持が続く。

 

辞書を使って、単語の意味を調べれば、なんとなくは文意が取れる。

しかし、先生の訳とは微妙に違う。

文の構造がわからない。

 

先生は、英語も日本語と同じように、前から読んで行けという。

後ろから読む人は誰もいないのだから、自分も前から読もうとするが、読めている気がしない。

 

文法になると、なぜここで「現在分詞」を使うのか、なぜここでは「過去分詞」を使うのか、なぜここでは「不定詞」を使わなければいけないのかわからない。

 

穴埋め問題の全部を間違えるわけではないけれども、分かった気がしない。

 

実はよくわかっていないのではないかという意識が、いつもある。

 

そういう状態だから、学校の英語の定期テストなら教科書の本文を覚えているので、下線部を訳せという問題にも答えられるが、学校外の模擬試験で新しい初めて見る英文に出会うとさっぱり読むことはできない。

辞書を使ってすべての単語の意味を調べたのに訳せない文がいっぱいある。

 

■英語の苦手は鈍痛を伴う

フリーステップ香里園駅前教室チーフ  松本克彦

「激痛」の数学、「鈍痛」の英語、「無痛」の国語

2016年8月29日 月曜日

受験科目ごとの特徴

 

■科目ごとの特徴は、「激痛」の数学、「鈍痛」の英語、「無痛」の国語だ

 

勉強の科目ごとの特徴を考えよう。

例として適切かどうかわからないが、苦手な科目を一つの病気とたとえてみよう。

 

数学は、さしずめ「鋭い痛み」を伴う病気にたとえることができるかもしれない。

数学は、できなくなれば、すぐに自覚症状がでる。

「鋭い痛み」がともなうのだ。

 

問題を解いても答えをだせない。そもそも何をすればよいのかわからない。

模擬試験を受けて、苦手な者にとって一番時間が余るのは数学だ。

わからないと、試験時間中、何も手をつけることができないからだ。

 

学校の試験でも、英語や国語と違ってクラスの平均点が10点といったような、極端なこともしばしば起きる。

生まれて初めて、定期テストや実力テストで15点や20点といった点数を取ってしまい、自分のプライドがガタガタと崩れるような思いを味わうのも数学だ。

 

■数学が苦手になると激痛が伴う


フリーステップ香里園駅前教室チーフ  松本克彦

なぜその勉強法(ノウハウ)が良いのか、理解して実行すべし

2016年8月26日 金曜日

世の中に出ると、キミたちはきっと、
社会で働いている人たちは大きく2つのグループに分かれていることにすぐに気がつくだろう。

言われたことを言われたままに、頭を使わずに仕事をしようとする人たちと、
言われたことの理由を理解して、頭を使って仕事をする人たちだ。

頭を使わない人たちの言い訳は「聞いていません」「教えてもらっていません」の2つだ。
つまり「ノウハウ」を聞かされていない、「方法」や「手段」を教えてもらっていない、
ということをいつも言う。

しかし、社会に出ると、日々のあらゆる仕事はすべて「聞かされていないこと」、
つまり応用問題の形で現れてくる。

それらに対応するためには、日々、自分の頭で考えることを求められる。

しかし、自分の頭での「勝手」で「自己流」の判断や対応はダメである。
勝手な判断や解釈は、大きな失敗に至ることがほとんどだ。

自分の頭で、未知の応用問題に出会ったときの判断の指針は、常に「ノウホワイ」にある。
やり方と言った「ノウハウ」を支える、根拠・理由である「ノウホワイ」をベースに仕事をするように心がければ、大きく道を外すことはないものだ。

勉強法だって同じことだ。なぜ、そうすると効率が上がるのか。
なぜ、点数アップにつながると提唱者が言うのか、
それを理解しながら取り入れるようにして欲しい。

およそ勉強法には、やっていることが同じに見えても、その効果が大きく変わる性質がある。

常に、今、自分がやっている勉強、勉強法が、
自分の学力向上にどのような効果があるのかを意識して机に向かって欲しい。

■なぜその勉強法が良いのか、理解して実行すべし

フリーステップ香里園駅前教室チーフ  松本克彦

ノウハウは、そのノウホワイを理解してから

2016年8月22日 月曜日

今回から、しばらくの間、科目別の勉強法について書いていこう。

ここで紹介するのは、私という個人が、昔、受験時代に行った勉強法を単に伝えようというものではない。

多くの高校生・受験生を指導していく中で、気がついたこと感じたこと、共通に抱えている課題解決を踏まえ、実際に生徒たちが取り入れ実績を挙げてきた勉強法だ。

だから、ちまたに溢れる、「その人限り」の勉強法ではなく、広く応用が利く勉強法をキミたちに紹介することができると思う。

この連載の中で、良いと思えた方法は、どしどし取り入れていって欲しい。

 

ただ、ここで断っておきたいことは、これから紹介していく勉強の「ノウハウ」は、あくまで「手段」に過ぎないと言うことだ。

「ノウハウ」、すなわちknow-howは、読んで字のごとく「どのようにするかを知る」という「やり方・手段」に過ぎない。

「ノウハウ」を支え、より有効ならしめるのは、なぜそうするのかを知る「ノウホワイ know-why」なのだ。

 

どうしてそういう手段で勉強するのが良いのか。

それは、それぞれ訳(わけ・理由)がある。

 

高校生ぐらい、いや大学受験生ぐらいになれば、どうしてそういう勉強法が良いのか、なぜ、この記事を書いている筆者が、その手段を薦めるのかについて「わけ・理由」を知ろうとして欲しい。

もちろんその「わけ」もその都度連載の中で書いていくが、私の薦める勉強法を取り入れようとするときには、その部分をしっかりと意識して欲しい。

 

先生などから教えられた勉強法を訳も分からず、「言われたからそのままやる」という姿勢は良くない。

先生からの指示に対して批判的であれと言っているのではない。

その「理由」を常に意識して日々の勉強に生かすべきだということを言いたいのだ。

■ノウハウを活用するには、その裏にあるノウホワイを理解してから

フリーステップ香里園駅前教室チーフ  松本克彦

フリーステップの講師から大切な2割をまず教えてもらえ

2016年8月5日 金曜日

「薄めの問題集を使って勉強をしろ」、という受験アドバイスがある。

それは「早く一冊仕上げる」という精神的な安定を求めていることもあるが、薄い参考書を勉強することでも、重要項目は一通り網羅されているので理解が一気に高まるということもある。

分厚い参考書や問題集になると、重要なものも例外も、なんでもかんでも載せようとしてしまう。

ところが、薄いものだと大切なことだけしか書けなくなる。その意味で薄い問題集が役に立つのだ。「重要項目○○」というような参考書を用いるのも良いかもしれない。

 

もちろん、入試によく出題されるのは、「原則」の「例外」にあたる、むしろ「8割」の部分かもしれない。しかし、重要な「2割」を押さえることで、全体の理解のスピードは加速的に早まる。

枝葉の知識を増やすのはそれができてからで十分だ。

 

それが済んではじめて、私が前に強調した、「すべてを網羅した学習をしろ」というアドバイスが生きてくるし、実行することができるのだ。

 

■まず重要な2割の理解を心がけよう

 160805_img

フリーステップ香里園駅前教室チーフ  松本克彦

重要な2割の理解が、全体の理解を大いに助ける

2016年8月1日 月曜日

重要な2割の理解が、全体の理解を大いに助ける

 

パソコンのソフトやDVDデッキなどのマニュアルには全てが書かれている。

しかし、全てが同じくらいに重要な内容とは限らない。

 

書かれていることの2割も分かれば結構使いこなせるようにもなる。

 

英会話だって、日常よく使う表現集から2割も覚えれば、現地での会話の8割は何とかなるものだ。

 

勉強も同じだ。

 

キミたちは、フリーステップに通っているのだから、そこでの指導を大いに活用すべきだ。

優秀な講師であれば、キミのレベルを見極めて、重要な「2割」の項目から指導してくれるだろう。

パソコンやスマホの使用法など、自分で解説マニュアルをよんで使い方を覚えるより、人から重要なところを教わった方が圧倒的に早いし、また楽でもあることは誰でも想像できるだろう。

 

■キミたちは、フリーステップに通っているのだから、そこでの指導を大いに活用すべきだ

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ  松本克彦

重要な2割の理解をまず優先して学べ

2016年7月29日 金曜日

重要な2割の理解をまず優先して学べ

 

例えば、英文法を学習する場合だ。

分厚い英文法の参考書を見ると、さまざまな英文法上の原則や例外、いろいろな表現が書かれている。

ところが、実際に英文を読む際に、それらの英文法の知識で、いつも本当に必要なものは全体の2割程度である。

 

例えば、私の手元に、とある英語構文の参考書(問題集)がある。

前半の3分の1くらいのところで、

A is to B what C is to D(いわゆるクジラ構文)の解釈問題と説明がある。

そして、その20ページほど「後ろ」に、

not only A but (also) B の解釈問題と説明がある。

そして、そのさらに100ページほど「後ろ」に、

have + O + 原形不定詞・分詞 の解釈問題と説明がある。

 

少しでも、実際の生きた英文を読んだ人なら、この順番で「英語構文」を学ぶのはでたらめだと思うだろう。

 

実際には、「not only A but (also) B」は、「クジラ構文」の100倍は実際の英文で出てくる。

理屈の重要さから言ったら、「have + O + 原形不定詞・分詞」の構文は、さらにより大切だ。

つまり、参考書に書かれたすべての項目が、「等しく」大切というわけではない。

重要性に差があるのだ。

 

私は、まず重要な2割の理解を優先しろと言いたい。

科目の骨格にあたる、重要な知識を先に優先して習得することが大切なのだ。

 

■骨格にあたる、重要な知識を先に優先して習得することが大切だ

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ  松本克彦