「2:8の法則」に従うのが学力向上の早道

2016年7月18日 月曜日

「2:8の法則」とは何か

 

私がこの連載でキミたちに伝えようとしている勉強方法の中でも一番強調しておきたいのは、

「全体をつかんでから細部を学ぶ」「重要なポイントから先に学習する」ということだ。

 

「パレートの法則」という言葉を聞いたことがあるだろうか。

 

この法則は、別名「2:8の法則」とも言われている。

 

いわば経験則なのだが、この法則は、世の中のいろいろなところで合致する大変有名な法則だ。

 

例えば、「ある商店の、商品売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している」などがある。

 

キミたちも経験あるだろうが、ゲームソフトや音楽CDなどの店には、多数の商品がある。

だが、その中で実際によく売れているのは、商品のうちの2割で、その売り上げで全体の8割になる。

 

これは、経済の分野などでよく使われる法則だ。

キミたちの学校でも、「自分のクラスの全遅刻数の8割は、全体の2割の生徒によって作られている」と言えば、なるほどという感想を持つのではないだろうか。

 

実は、これはある科目を学習し始めるときにも、かなりあてはまる法則なのだ。

 

■「2:8の法則」に従うのが学力向上の早道

フリーステップ香里園駅前教室チーフ  松本克彦

いろいろな問題集に同時に手を出すと勉強が偏る

2016年7月15日 金曜日

いろいろな問題集に同時に手を出すと勉強が偏る

 

いろいろな問題集や参考書に手を出さず、1冊、薄くても問題集を最後までやりきれというアドバイスがある。

よく耳にするアドバイスだろう。

 

このアドバイスには、理由がある。

 

最も大きい弊害は、いろいろと問題集に手を出すと、結局、できる問題やできる部分ばかりを勉強することになることが多いというのが、最大の理由だ。

 

一冊、問題集を最後までやりきれば、一通りは全分野の問題を解くことができる。

 

しかし、いろいろな問題集に手を出すと、できない部分をつぶしきることが難しい。

穴が開いたままになることが多いのだ。

 

本屋に並んでいるいろいろな問題集や参考書を目にして、ついつい買ってしまう。

友達が良いというとまた買ってしまう。

ところが結局は、少し使っただけで終わってしまう。

使わない参考書だけが、本棚にたまっていく。

そんな生徒も多いのではないだろうか。

 

私の経験から言うと、優秀な学生は、ボロボロになるまで使い切った問題集を必ず持っていた。

繰り返し解いて中身を100%理解し、吸収した問題集をもっていた。

 

多くの優秀な生徒は、そういう参考書や問題集の使い方をしているのだということを分かった上で、新しい参考書や問題集に手を付けるようにしよう。

 

キミはボロボロになるまでやりきった問題集や参考書を持っているか

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

問題集を選ぶ際に、変なプライドは捨てよう

2016年7月11日 月曜日

問題集を選ぶ際に、変なプライドは捨てよう

 

キミたちの中に、プライドの高い人は、いないだろうか。

自分の実力に関係なく、「一流校対策」とか、「ハイレベルコース」「東大・京大コース」など、なにやら上等で格好良い言葉に「くらくらっ」とする人のことだ。

逆にいえば、「やさしい」とか「わかりやすい」という言葉を、自分のプライドが傷つけられるような気がして避ける人だ。

そういう人たちの心理につけ込んだ、受験商品も数々ある。(ある予備校や塾は、そういう学生の心理につけ込んだ生徒募集をしている。私はそういうのは気に入らない。)

 

そういうプライドは損である。

勉強は常に基礎からである。

 

遠回りのように思えても、基礎の部分の強化を徹底的にやっておけば、いずれ次にやるべきキミにとっての基礎は、元々から見るとずいぶん高い所に移っていくものだ。

自分にとっての基礎を徹底的にやることを意識的にしておいて欲しい。

謙虚に勉強すること、それが非常に大切だ。

 

■問題集を選ぶ際に、変なプライドは捨てよう

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ  松本克彦

書店での参考書・問題集の選び方

2016年7月8日 金曜日

書店での参考書・問題集の選び方

 

どのような参考書や問題集を選べば良いのかというと、例えば、数学で分からないテーマや、英語の文法で理解しにくい部分を一つ決めておくのだ。

そして、その決めておいたテーマについて、自分が手に取った参考書は、どのようにそれを書いているのか、どのように説明しているのかを見るのである。

いくつかを見比べてみると、同じテーマであっても、参考書ごとに説明の差があることがわかる。

その中で最もわかりやすいものを選ぶのも一つの方法である。

 

問題レベルも、問題集の真ん中あたりのページを開いてみて、その辺に載っている問題のうち、半分ぐらいがわかる、解けるぐらいのものを選ぶと、無理なく勉強することができるだろう。

半分も分からないような問題集は、まだキミのレベルよりもかなり高いと思われるので、その時期の勉強にはふさわしくないと思う。

 

人にとって良い参考書や問題集が、キミにとって良いものであるかどうかは、関係の無い別のことだと知っておこう。

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ  松本克彦

印象に残る覚え方とは。その実例。

2016年6月20日 月曜日

印象に残る覚え方とは。その実例

 

もうすこし、仏像の話を続けよう。

数が多そうだと怯むのではなく、教科書を広げて、文化史で覚えておかなければならない仏像を一度全て抜き出してみよう。

仏像の写真をマークし、作られた時代、どのような技法で作られたのか、そして作者がわかっているならば作者名、そしてここは大切なのだが、キミたちがその仏像を見て受けた印象というものを、端的に抜き出したカードに一言二言書いておくのだ

 

教科書や参考書にはその仏像の「教科書的な」特徴が、書かれているだろうが、それ以外にキミ自身が感じたイメージを一言書く。

「クラスの○○ちゃんに似ている」とか、「目線に凄みあり」とか、その仏像に対する自分の印象というものを一言書いておく。

 

そうすると、実に頭に残りやすくなるのだ。

同じことは建築物の名前であっても、絵画の名前でも同じだ。

 

少し雑談を挟ませてもらおう。

自分の高校時代の思い出になるが、日本史の飛鳥時代の仏像で「興福寺(伝山田寺)の仏頭」という有名な国宝がある。

白鳳時代の貴重な文化財だ。

頭の部分だけが、火災にも助かり、今日に残されている。入試にもよく出てくる仏像だ。

 

その仏像の写真が、日本史の教科書や資料集に載っていたのだが、授業中、隣の席の悪友が、私にその写真を示しながら「うちのクラスの○子にそっくりと思わんか?」とひそひそ声で話しかけてきた。

なるほど、その悪友の指摘通り、確かにそっくりであった。

それから数十年の時が流れたが、その指摘のお陰で一生忘れられない仏像となった。

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

 

知らなければならない知識には、限りがある

2016年6月17日 金曜日

知らなければならない知識には、限りがある

 

網羅型の勉強をせよというと、あまりに多くのことを覚えなくてはならない気がして、尻込みしてしまう諸君もいるだろう。

例えば、英語の構文の数、仮定法や比較の様々な表現や構文など、無限にあるように感じてしまうものだ。

しかし、数学も、単元ごとに覚えておくことが求められている解法のバリエーションもそれほどは多くはない。

しかし、一度、すべてを抜き出してみればよい。きっと、その数の意外なほどの少なさに驚きを感じるだろう。

 

日本史が苦手だという生徒がいた。

 

特に文化史が苦手で、いくつも出てくる「仏像」の名前が覚えられないという。

「寺院」の名前も覚えられず、頭の中がこんがらがるというのだ。

覚えるものが、たくさんあるという印象の代表が、「仏像」や「寺院」の名前だろう。

 

ところが、覚えなければならない「仏像」や「寺院」の数は実は知れたものなのだ。

例えば、キミたちは、全国の国宝の仏像の数は、全部合わせても120体程度であることを知っているだろうか。この中で、入学試験に出されるような、特に重要な仏像の数は、30もない。

それだけを覚えると思えば、それほど大変なことではないだろう。

要は、暗記対象は無限ではないということだ。

 

■覚えるべき入試の知識は、どれも「有限」だ

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

比較的易しい問題が出される大学の入試問題対策も同じだ

2016年6月13日 月曜日

比較的易しい問題が出される入試問題への対策も同じだ

 

あたりまえのことだが、大学によって入試問題の難易度は大きな差がある。

そのことが、対策の上で特に問題になるのが、地方の中堅国公立大学の医学部を受ける諸君だろう。

 

医学部でも医学科はどこも大変難しい。

国立大学の医学部医学科は、どこも東大や京大の一般学部と同等か、それ以上に難しい。

 

医学部だけの単科大学は、受験生全員が同じ医学部医学科を受験するので、入試問題はそれらの受験生に合わせて難問を使うことができる。

 

しかし、総合大学の場合、難関の医学部を受験する生徒も、医学部以外の生徒が受ける問題と同じ問題を受ける。

 

非医学部と医学部との生徒のレベルは偏差値で10以上開くことも普通だから、こういう大学の医学部を目指す諸君は、キミにとって易しい問題中心の二次試験でも、限りなくパーフェクトにできるようにしないといけない。

 

おおざっぱに言って、偏差値で難易度が10も離れたら、そのレベルの入試問題は満点近くの点数でも取れてしまうものだ。

 

つまり、地方の国公立大学の医学部を受ける諸君は、センターのみならず、二次試験においても、難問対策をするよりも、穴を作らない網羅型の受験対策をする必要がある。

センター試験対策と同じだ。そこを意識して日々の学習をしよう。

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

ある程度できるようになった生徒がはまりがちな「落とし穴」

2016年6月10日 金曜日

ある程度できるようになった生徒がはまりがちな「落とし穴」

 

ある程度、その科目ができるようになってくる。模試を受けても、比較的良い成績を取ることができるようになってくる。

そのときに、人によっては、油断が生じる。

「この科目は、いつも○○点は取れる」

そのときに、油断が生じる。

例えば、センター試験の模擬試験では、出るところはだいたい決まっている。

そしてそのレベルもだいたい決まっている。

一旦、ある分野を、あるレベルでマスターしたら、いつも「そこそこ」の点数と偏差値は取れるようになる。

そこで、すべての穴をつぶすという作業に入る前にその科目に対して「安心」をしてしまうのだ。

 

難問ができることは必要ない。

それは、他の受験生もできないからだ。

 

しかし、センター試験では、非常な難問は出ないのだから、自分ができない分野をすべてつぶしきることが、より大切なのである。できない問題をなくすという作業が、非常に大切なのだ。

 

先にも述べたように、その作業に使うテキストとしては、数学なら「黄チャート」で十分だ。

ただし、この本に載っている問題ならば、「たとえ40度近い熱があってもすべて解ける」という状態にまでなっていることが大切だ。

 

できなければならない範囲を明確にしよう。そして、その範囲も、十分にできるように意識して準備しておこう。それが、最良のセンター対策なのだ。

 

■できないところを明確にしてそれをつぶしていくのは、必須の勉強法

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

穴をなくすことが中心のセンター対策は、二次試験対策とは異なる

2016年6月8日 水曜日

穴をなくすことが中心のセンター対策は、二次試験対策とは異なる

 

数学など、ある程度の力が付いてくるとついつい、「大学への数学」とか「Z会」といった難しい問題を解くことを勉強の中心にしようとする気持になる。

「もう基礎は身に付いたから」というのがその理由だ。

難問が出題される二次対策として考えるのであれば、それも「あり」だ。

しかし、穴をつぶそうというセンター試験対策には全く向いていない。

「穴をすべてなくす」ということが、センター試験の重要な勉強である。その作業を必ず早めにやっておくようにすることが大切だ。

 

浪人をしても伸びない生徒には、ある特徴がある。

彼らはいつまでも同じ分野が苦手だと言う。

現役の時も数学が苦手で、確率の分野がわからないと言っていた。

その後、浪人をしているのに、あいかわらず確率がわからないという。

いつまでも、同じ個所を苦手だと言っていてはダメだ。

 

苦手を意識したら、その分野をなるべく早くけりをつけなければならない。

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

センター対策として大切な、すべてを網羅する勉強とは

2016年6月6日 月曜日

センター対策として大切な、すべてを網羅する勉強とは

 

すべてを網羅する勉強とはどういうことなのか。

数学を例に考えてみよう。

 

例えば、センター対策ならば難しい「青チャート式」は不要で、易しい問題が中心の「黄チャート式」でとりあえず十分だ。ただし、それを全部解けるようにしておくことが必要なのだ。

注)チャート式とは、高校数学の有名な参考書。

 

■「黄チャート」のすべての問題を解けるようにしておくことが大切

 

全部解くということは、チャートに載っている問題を、実際に鉛筆で全部書いて「解く」ということを意味はしない。

全部を「見る」ということだ。

一問残らず全ての問題を考えながら「見る」。

そして、確実にできそうな問題には、A。

少し考えてから解く必要があると思う問題には、B。

全くできない問題には、Cの印を付ける。

 

そうすると、どこに自分の弱点があるかが具体的に見えてくる。

それは、いくつもわからない問題が続く箇所だ。

 

こうして「できない問題の巣」を見つける。

 

だいたい誰でも、漠然と自分の苦手個所は分かっているが、もっと具体的に、できない苦手な問題をはっきりさせるのだ。

 

例えば、「確率が苦手」という言い方ではなく、「黄色チャートの○○ページから△△ページまでにある、確率の○○や△△というような問題ができない。苦手だ。」というふうに、具体的に「できない問題」を参考書(この場合は、チャート式)の上で印をつけて明示していくのだ。

 

そして、できない問題を一つずつつぶしていく。

 

新しい問題をあれこれ解くよりも、まず「黄色チャート式」の中でのできなかった問題をすべてつぶしていく。

これを優先して行うのだ。

 

まずは、1冊すべての問題ができるようになることを、優先しよう。

それを済まさないままで、新しい問題集に手を付けることは、できない問題を放置したままで、できる問題ばかりを解くことになる危険性がある。

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦