勝つことを目指すのなら、「勝ち方」にこだわるな

2016年5月30日 月曜日

勝つことを目指すのなら、「勝ち方」にこだわるな

 

よく受験のノウハウ本で「苦手科目は捨てて」などという意見が書かれていることがある。

得意科目をその分伸ばせというアドバイスだ。

 

私には、そういう類いのアドバイスには、野球の試合に向かう、エースピッチャーの意識を思い出す。

エースピッチャーにとっての理想的な勝ち方は、「剛速球でバッタバッタと相手打者を三振に取って」とかいうのがイメージだろう。

強打者にとってなら、理想的な勝ち方は、「オレがホームランを打って」という風にイメージするのだろう。

つまり、自分の得意な勝ち方をイメージして、それを勝つパターンに「したい」のだ。

 

しかし、監督の立場はそうではない。監督にとっては、勝つことが大切なのであって、ピッチャーで勝つか、バッターで勝つかは、二の次だ。

 

キミたちも勝つことを目指すのなら、「勝ち方」にこだわらない方が良い。

もちろん、自分の得意技を磨いていくのは当然だ。

しかし、それにとらわれて、そもそも「試合に勝つ」、というより大切な目的を後回しにしてはいけない。

 

■不得意科目を少なくして、全体で点数アップを図るべし

 

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

特定の不得意科目が、必ず足を引っ張ると決まっていてはいけない

2016年5月27日 金曜日

特定の不得意科目が、必ず足を引っ張ると決まっていてはいけない

 

試験を受ける前から、不得意科目での「大失点」が予想される。

そんな試験準備をすることが、ダメだと言っているのだ。

 

得意科目を伸ばすことに一生懸命な人を見かけるが、そればかりやっていてはいけない。

得意科目を作ることももちろんだが、まず不得意科目を少なくして、全体で点数アップを図るのが先である。

また、その方が、全体の点数アップには簡単なのだ。

これがセンター試験を受ける時の心得である。

 

9割以上の高得点を取れている科目は、あとどれだけ頑張っても100点満点ならば、10点分しか合計点でアップできる余地はない。

しかし、まだ6割の点しか取れない科目があれば、その「伸びしろ」は、4倍にもなる。

その差は大変大きいことになる。

 

他人よりも高い得点を取ることで、差をつけようとするのは、大変大きなエネルギーが必要となる。

ところが人並みの点数をとることはそれほど難しくない。

とりあえず、みんなと同じことをやっておけばいいからである。

センター試験においては人と差をつけようと努力するよりは、同じ大学を受ける他人より悪い点をとらないように努力することの方が重要である。

だから、センター試験では、まず苦手科目をなくすことが大切なのだ。

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

センター試験対策の基本は、不得意分野を作らないことだ

2016年5月25日 水曜日

■センター試験対策は十分にやっておこう

 

今回は、センター試験を例に、不得意科目克服の大切さについて書いていこう。

 

センター試験対策は十分にやっておこう。

センター試験は、「試験時間が短い」「問題量が多い」「マークシート形式である」などの特徴を持った独特の試験である。

十分にその形式に慣れておく必要がある。

 

センター試験間際になって、初めてセンター模試などを受けて、試験時間の短さを初めて経験してあせり始めても、後の祭りである。

学校によってはセンター試験を軽視して、二次試験に集中するように指導する学校もあるかもしれない。その理由としては、二次試験の準備を十分にしておけば、より易しいセンター試験には十分に対応できるという考え方である。

 

これは完全に間違っている。

 

なぜならばセンター試験も二次試験もその学校を受けようとする同じ生徒が受ける試験だからだ。

単に同じ人間が、タイプの違う試験を受けるだけだ。

タイプが違うのだから、それぞれに対する準備は十分にしておかなければならない。

問題の易しさ故に、センター試験をなめてはいけない。

 

受験科目は少なくとも三科目、多ければ六科目から七科目が必要になる。

その総合点で合格が決まるのだ。

だから、不得意科目が足を引っ張ることがあってはならない。

 

不得意科目があることは、しかたがない。

誰でも、多かれ少なかれ不得意な科目はある。

しかし、その不得意科目が「必ず」足を引っ張るということが、決まっていてはいけないのだ。

 

■特定の不得意科目が、必ず足を引っ張ると決まっていてはいけない

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

 

センター軽視の意見に惑わされるな

2016年5月16日 月曜日

センター軽視の意見に惑わされるな

 

何度も繰り返すが、全国の平均点は約60%である。

その平均点のところから、どれぐらい5%ずつの刻みを持って、自分が離れることができるかである。

 

超難関大学を目指す諸君にとっては、点数を上げるというよりも100点満点から逆算して、いかに失点を少なくするかということでもある。

東大や京大を目指す優秀な生徒たちであっても、センター試験で自分の志望する大学合格に必要な点数がとれるかどうかについては、誰もが一様に不安を感じているものなのだ。

 

センター試験は、合格のために必要な点数が、ある程度客観的に定まっている。それぞれの受験生にとって、取らなければならない点数は相当程度、試験前から決まっている。

問題が比較的易しいからと言ってセンター試験を楽観視できる受験生はいないと思って良い。

 

よく、「より難しい2次試験対策をやっておけば、センター対策は軽くやるだけで良い」というようなアドバイスや指導がなされることがある。

 

こういう忠告は、全くの間違いだと断定しておこう。

 

センター試験と2次試験の違いのポイントは、その難しさが違うというところにあるのではない。

試験のタイプが違うのである。

 

間違いを極力せぬように、そして問題解答の素早い処理とスピードが求められるのがセンター試験であり、より難しい問題をじっくりと解答するという積み上げ式の得点が要求されるのが2次試験である。

 

それぞれタイプが違う2種類の試験を、その大学を志望する「同じ受験生」が受けるのだから、それぞれに対して十分に準備する必要があるのは、いわば当たり前なのだ。

 

くれぐれもセンター試験対策を軽視する意見に惑わされぬように。

 

■難関大学を受験するからといって、センター試験を軽視する意見には惑わされるな
フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

 

センター試験の特徴を知ろう

2016年5月13日 金曜日

センター試験対策の基本  試験の特徴を知ろう

 

手元の旺文社の「蛍雪時代」には、センター試験の特徴として、

 

難問・奇問はなく、基礎の理解を重視した問題が出る

問題量・数が多く、解答のスピ-ドが求められる

迷いやすい選択肢が多く、それらを慎重に吟味する力が必要

年度ごとに出題形式が大きく変化しない

各科目の履修内容の全範囲から幅広く出題される

 

ということが、挙げられている。

 

私は、まず、最も大きな特徴として、

「受験するすべての人が同じ問題を解く」ということを挙げておきたい。

 

センター試験の最大の特徴は、受験するすべての人が同じ問題を解くこと

 

当たり前のように思うかもしれないが、それが一番の特徴だ。

 

つまり、東大や京大といった超難関大学を目指す諸君も、

易しい大学を目指す諸君も同じ問題を受けるのだ。

 

昔の共通一次試験の時代(キミたちの親の時代だが)は、国公立大学の一次テストの性格が強かった。

 

しかし、今は違う。

数多くの私立大学もセンター入試を試験に採用している。

非常に受験生にとってポピュラーな当り前の試験になっている。

親と試験の話をするとき、話がかみ合わないことがあるかも知れない。

それは、親の時代とセンター試験の位置づけが変わったということが大きい。

 

わが国には約120万人の18歳人口がある。

そして、毎年のセンター試験には、約55万人が出願する。

もちろん、出願だけして受験しない者もいるし、出願者の中には多数の浪人も含まれているが、ざっと、同じ18歳人口の中の40数%の生徒が、センター試験を毎年受験しているとイメージして欲しい。

乱暴なイメージで言うと、キミの小学校や中学校のときのクラスの生徒の半分弱が受験するぐらいのイメージでとらえてくれて良い。

 

この記事を読んでいる諸君の中には、中学校から六年一貫の私立の学校に通う諸君も多いだろう。そんな諸君には分かりにくいかもしれないが、公立高校に通っている諸君ならば、中学校時代のクラスのことをイメージできるだろう。

 

キミたちが卒業した公立中学校は、同じ年齢の生徒たちの小さな縮図世界である。

この記事を読んでいる諸君の多くは、おそらく中学校では、クラスの上位にいたのではないだろうか。

あのころのクラスの生徒たちの半分の半分、つまり上位4分の1ぐらいところがセンター試験を受ける受験者たちの平均だ。

その受験者たちが取るセンター試験の点数、つまり平均点は、大体どの科目も60%ぐらいだ。

 

■センター試験の平均点は、どの科目もだいたい6割程度だ

 

それをキミが高いと思うか、低いと思うか様々だろうが、センター試験での目標点の一つの大きな目安にならないだろうか。

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

 

平均点60%のセンター試験でキミが取るべき点数は

2016年5月11日 水曜日

平均点60%のセンター試験でキミが取るべき点数は

 

では、その試験でキミはどのくらいの点数を取らなければならないか。

センター試験は60%ぐらいを平均点として、だいたい5%ぐらいの割合で、目指す大学のランクは推移するとイメージしてほしい。

 

センター試験での得点率で90%以上を要求する大学は、実はほとんどない。

 

実際、そういう高得点をとれるような生徒は、全国でもごくわずかである。

90%以上を取る生徒は、東京大学や京都大学、国公立の医学部などに進むような生徒たちの中でも、一部の上位者たちであろう。ごくごく優秀な一部の生徒たちである。

東大や京大の受験生でも医学部以外の受験生や、国公立の医学部の受験生でも、9割以上を取る生徒は、実際は少数である。

 

東大や京大を目指す諸君にとって、さらに東大や京大以外の国公立の医学部医学科を目指す諸君にとっては、85%程度の得点が一つの合格点の目安だと考えておけばよいだろう。

 

ところが、5%下がって80%程度になると、これらの超難関を目指す諸君には少し点数が足りなくなる。

その次の集団、つまり大阪大学や一橋大学、東京工業大学などといった準超難関大学の目標がその辺になる。九大や東北大などの旧帝大もやはり80%がひとつの目安になる。

 

さらに下がって、75%程度なると大阪市立大学や首都大学東京などの難関と言われている公立大学、あるいは広島大学といった地方の有名国立大学などが、そのレベルになってくる。

 

70%ともなると、地方の国立大学や教育大学などのレベルになる。

 

65%になると、国立大学は、どこもかなり難しくなってくる。地方の国立大学のなかに学部によっては合格できるという程度の点数になってくる。

 

もちろん大学は学部によって、当然難易度は変わるし、あくまで大ざっぱなイメージだが、このように5%の点数の差によって合格できる大学のランクははっきりと差が出る。

つまり、5%、言い換えると100点満点での5点の差が、このような違いになるのである。

 

もちろん、センター試験の結果と二次試験との結果に、差をつけている学校がある。

いわゆる、「傾斜配点」というやつである。

東大や京大といった超難関大学は、センター試験の得点を小さく計算し直して、二次試験の点数と合算し、結果として軽視している傾向がある。

 

しかし、だからと言って、超難関大学を受験する諸君も、センター試験を軽視してはいけない。

センター試験で高得点を取ることを求める要求は、その大学を受ける生徒全員に等しく共通に求められているからである。

 

■センター入試で受験科目の点数を現状より5%アップさせることは、現状よりワンランク上の大学に合格できるということと同じ意味だ

 

この5%アップということを、手に負えない大変な目標とするのか、それともそれを自分の努力によって何とかしてやろうと考えるのか、そこに大きな違いがでてくる。

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

 

違う学部でも同じ大学の入試問題はよく似ている

2016年5月9日 月曜日

違う学部でも同じ大学の入試問題はよく似ている

 

同じ大学の違う学部同士の方が、違う大学の同じ学部同士よりも、ずっと入試傾向は似ている。

つまり、同志社大学の法学部の英語の問題は、同じ同志社大学の経済学部、あるいは工学部の英語の問題との方が、他大学、例えば、明治大学、立教大学、関西大学の法学部の英語の問題よりもずっと似ている。

更に言うと、ある年度の入試問題は、他の年度の入試問題よりも学部間の類似性はとても顕著になる。

よく、年度をまたいだ「垂直的」に見た同じ学部の入試問題の類似性よりも、「水平的」に見た同じ年度の学部間の類似性の方が大きいと言われる。

前回その訳を書いた。

だから後にも述べるが、私立大学は、同じ大学を他学部も含めて複数回受験をすると合格確率がアップすると良くいわれるのだ。

フリーステップの教室チーフが、私立大学の複数受験を強く薦めることがある。それは、こういった知識があるからなのだ。

 

■私立入試合格の秘訣の一つは、同一大学複数受験だ

 

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

 

入試問題の作られ方の一例

2016年5月6日 金曜日

入試問題の作られ方のヒント

 

わかりやすく説明するために、極端な例を挙げてみよう。

ある年の日本史の問題で、

「(   )年に現在の奈良に都がうつされ、平城京と名付けられた」という問題があり、その際の正答率が70%だったとしよう。

翌年の入試問題作成のためにこのデータを与えられた作成担当の教授は、翌年も同じ正答率70%の問題を作るには、どう考えるか。

「710年に現在の奈良に都がうつされ、(    )京と名付けられた」

「(    )年に現在の京都に都がうつされ、平安京と名付けられた」

というような問題を作れば、正答率70%が期待できる。そういう風な発想で考えるのである。

 

同じように、たとえは英文法の問題で、目的語に動名詞を用いる動詞というテーマで、enjoyを試したところ75%の正答率だった。

ならば、今年度は、同じ「megafeps」で覚えるのが一般的な、finishやstop, mindを聞いてみれば、ほぼ同等のレベルの知識なので、また75%の正答率が期待できる、という具合にである。

 

注)「megafeps(メガフェプス)」とは、目的語に動名詞を用いる動詞の頭文字を集めた、暗記用の言葉。

 

この例のような極端なことはないだろうが、発想としては、これに近い。

難易度に差がない、同じ様なレベルの問題を複数作ろうと思うと、自然とこのような発想になってしまう。そして、その発想の元で、その年度のすべての学部の問題が一気に作られるのだ。

そういうわけで、キミたちは、同じ大学の自分が志望している学部以外の問題も解く必要があると言われるのだ。

実際に解いてみれば、その学校が要求している問題レベルと、それらがいわゆる類題でできていることが理解できるだろう。

 

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦

 

大学入試問題の作られ方

2016年5月2日 月曜日

■大学入試問題の作られ方

 

私立大学を受験する場合には、他の大学の同じ学部よりも、同じ大学の他の学部をいくつも受けると合格しやすいと言われる。

そんな話を聞いたこともあるだろう。

実は、その話には裏付けがある。ある程度信じて良い。

 

それは入試問題が作られる方法のせいなのだ。

 

大きな総合大学では、独自の「入試センター」という入試問題を作る部署を持っていることが多い。

そこでは、入学試験の基本の形が決められる。

例えば、英語であれば長文が3つに文法問題が1つ、そして条件英作文の問題が1つというような具合にである。

 

問題作成者は、複数名が選ばれる。

その大学に在籍している教授たちである。

彼らに、問題作成を頼むのだが、そこでいくつかの条件が示される。

入試センターは、ある決まった形に基づいて問題作成を教授たちに依頼する。同じ様なスタイルの同じ位の難易度の問題を依頼された数だけ作ってもらうのである。

依頼された教授は、例えば「条件英作文」の問題を学部の数だけ作るのだが、自分の作った問題が、どこの学部に使われるのかは分からない。

 

例えば、一般入試の問題として日程別の問題を10問作る。

教授に与えられているデータは、昨年までの入試データである。

どういう問題の得点率がどうであったか、といったものを作成のための条件として、作成担当の教授に与えられるのである。

その上で教授は、翌年の入試問題を作る。

だいたいどの程度を平均点にするのかということもその時に設定される。

 

問題作成者は、問題のレベルにバラツキができてはいけないので、無意識で同じレベルで、同じくらいの平均点になる問題を作ろうとする。

 

わかりやすく説明するために、次回に極端な例を挙げてみよう。

 

フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦