平均点60%のセンター試験でキミが取るべき点数は
では、その試験でキミはどのくらいの点数を取らなければならないか。
センター試験は60%ぐらいを平均点として、だいたい5%ぐらいの割合で、目指す大学のランクは推移するとイメージしてほしい。
センター試験での得点率で90%以上を要求する大学は、実はほとんどない。
実際、そういう高得点をとれるような生徒は、全国でもごくわずかである。
90%以上を取る生徒は、東京大学や京都大学、国公立の医学部などに進むような生徒たちの中でも、一部の上位者たちであろう。ごくごく優秀な一部の生徒たちである。
東大や京大の受験生でも医学部以外の受験生や、国公立の医学部の受験生でも、9割以上を取る生徒は、実際は少数である。
東大や京大を目指す諸君にとって、さらに東大や京大以外の国公立の医学部医学科を目指す諸君にとっては、85%程度の得点が一つの合格点の目安だと考えておけばよいだろう。
ところが、5%下がって80%程度になると、これらの超難関を目指す諸君には少し点数が足りなくなる。
その次の集団、つまり大阪大学や一橋大学、東京工業大学などといった準超難関大学の目標がその辺になる。九大や東北大などの旧帝大もやはり80%がひとつの目安になる。
さらに下がって、75%程度なると大阪市立大学や首都大学東京などの難関と言われている公立大学、あるいは広島大学といった地方の有名国立大学などが、そのレベルになってくる。
70%ともなると、地方の国立大学や教育大学などのレベルになる。
65%になると、国立大学は、どこもかなり難しくなってくる。地方の国立大学のなかに学部によっては合格できるという程度の点数になってくる。
もちろん大学は学部によって、当然難易度は変わるし、あくまで大ざっぱなイメージだが、このように5%の点数の差によって合格できる大学のランクははっきりと差が出る。
つまり、5%、言い換えると100点満点での5点の差が、このような違いになるのである。
もちろん、センター試験の結果と二次試験との結果に、差をつけている学校がある。
いわゆる、「傾斜配点」というやつである。
東大や京大といった超難関大学は、センター試験の得点を小さく計算し直して、二次試験の点数と合算し、結果として軽視している傾向がある。
しかし、だからと言って、超難関大学を受験する諸君も、センター試験を軽視してはいけない。
センター試験で高得点を取ることを求める要求は、その大学を受ける生徒全員に等しく共通に求められているからである。
■センター入試で受験科目の点数を現状より5%アップさせることは、現状よりワンランク上の大学に合格できるということと同じ意味だ
この5%アップということを、手に負えない大変な目標とするのか、それともそれを自分の努力によって何とかしてやろうと考えるのか、そこに大きな違いがでてくる。
フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦
