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「楽しく勉強しよう」これが私のモットーです。

ブロックマネージャー

岡田 真央先生

真央(まお)という名前について

誰が聞いても覚えやすい名前を!ということで親が命名してくれました。確かに日本では男性で真央という名前は珍しく、周囲の人からは下の名前で呼ばれることが多かったですね。ちなみに中国ではマオには4つの意味があり、毛(マオ)沢東とも同じ名前ということで親近感を覚えられやすいです。英語圏でもMAOの3文字は覚えられやすいようですね。アフリカのとある国では「マオ」は「酔っ払い」という意味だとか・・・。全世界で覚えやすい名前をつけてくれた親に感謝です。

好きな食べ物

カレー。日本・インド・タイ等カレーなら何でも好きです。
肉。日本・アメリカ・オーストラリア等全部好きです。

脳の構造から見た記憶

皆さん、勉強に部活に忙しい日々をお過ごしのことと思います。
唐突ですが、皆さん勉強は好きですか?「大好き!」そんな声がそこら中で聞こえることは、地球の自転が反転することと同じくらい、珍妙なことでしょう。色々な理由が聞こえてきそうですね。「勉強なんて訳がわからないし退屈だ」「いっぱい覚えることがあって覚えきれない」「こんな勉強して何のためになるの?」そんな大変な勉強を少しでも楽にできるような情報を皆さんに与えたいと思います。今回は、「いっぱい覚えることがあって覚えきれない」という問題を解決するための方法をお話したいと思います。

では、人間の脳における記憶のメカニズムについて簡単に説明します。まず、外部の情報が五感で捉えられます。捉えられた情報は、電気信号に変えられ、神経上を通って脳内の海馬へと運ばれます。入ってきた情報は海馬へ一時保管され、そこで選定を受けます。そこで重要と判断された情報は、大脳皮質へと運ばれ、記憶として保管されます。この大脳皮質に保管された情報は長期記憶と呼ばれ、ここに保管できる情報量は無限大と言われています。逆に重要と判断されなかった情報は、海馬で一時保管された後、そのまま忘れ去られてしまうため、記憶として残りません。誰かに電話をかけるときに、一時的にその電話番号を覚えている状態になりますが、数分後にはもう忘れていますよね。他にも、テスト前に一夜漬けをすると、テストでは良い点数が取れるけど、テストが終わったらすぐに忘れてしまうという現象ですね。これは短期記憶・中期記憶と呼ばれており、海馬に一時保管されている記憶です。海馬に一時保管できる情報量は人によって異なりますが、非常に少ないと言われています。

では、どうすれば情報が海馬の選定をくぐり抜けて、大脳皮質へと到達するのでしょうか?それには様々な方法がありますが、その中で最も重要なのは、情報が海馬に留まっている間に、3回以上繰り返して情報を入力することです。これができれば、新情報が海馬から大脳皮質へと送られます。

しかし、情報が大脳皮質に保管されるだけではそれを記憶として自在に扱うことはできません。では、どうすればよいのでしょうか?記憶を自在に扱うためには、大脳皮質に保管されている情報を引き出さなければなりません。そのためには、大脳皮質と海馬との神経ネットワークを密にする必要があります。そのためには、“繰り返す”“理解する”“既存の知識と関連付ける”の3点が重要になってきます。“繰り返す”“理解する”ことで、その記憶へとリンクするための神経が太くなり、また、“既存の知識と関連付ける”ことで、その記憶へ多方面からリンクすることができるようになります。すなわち、これを行うことで、その記憶を自在に引き出すための神経ネットワークが完成するということです。
要するに新情報は繰り返し入力することで、長期記憶として保管され、理解し、既存の知識と関連付けることで、自分の意思で自由に使うことのできる記憶となるのです。この状態になると、もうその情報を忘れることはなくなります。

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記憶のメカニズムから見た勉強方法

ここからは、勉強の話をします。記憶のメカニズムより、理解し、関連付けて覚えることで初めて、記憶を自在に使うことができると述べましたが、勉強でもまったく同じことが言えます。勉強を進めていくとどんどん新しい知識が入ってきます。まずはこれを繰り返して、長期記憶として定着させましょう。しかしこれだけでは、自在に使える知識とはなりません。「この単語は見たことあるけど思い出せない。」皆さんも少なからずこのような経験があると思います。では入力した知識をどのようにして自在に使えるようにしましょうか?

新しい知識は、現在持っている知識と関連付け、理解して覚えていきます。これを心がけるだけで、ただの丸暗記が見違えるようにやりやすくなります。
例えば、古文単語・文法、これは皆さんが覚えていかなければならない知識です。「古文はもはや外国語である。」このように教えられ、全ての知識をまったく新しいものとして理解しようとしている方も多いことでしょう。これは半分は正解、半分は不正解だと私は考えています。古文は昔日本で実際に使われていた言葉です。昔の言葉が変化し、現在の言葉があります。その変遷を意識し、現代語との共通点を見つけて覚える、これが重要です。では、古文文法を例に考えてみましょう。

意識をしていないだけで、古文文法の中には、現在にそのまま引き継がれているものがたくさんあります。有名な童謡「ふるさと」の歌詞で、“兎追いしかの山”という歌詞があります。ここでも古文文法が使われています。ここで使われている“し”は、古文に出てくる過去の助動詞“き”の連体系で、“兎追いし”は「ウサギを追いかけた」という意味になります。他にも日常的に使われる古文表現がたくさんあります。「いざ行かむ(ん)」の“む”は意思の助動詞“む”の終止形で、「さあ行こう」という意味になります。「あるまじき行為」の“まじき”は、打消当然・打消推量・不適当・禁止などの意味を持つ助動詞“まじ”の連体系で、「あってはならない行為・あるはずもない行為」という意味になります。他にも、過去の助動詞“る”“らる”はそのまま自発・可能・受身・尊敬の意味で現代語に引き継がれています。「食べられる」は、上記の4つの意味を全て持っていますよね。このように考えると、古文文法は現代語と深い関わりを持っており、ほとんどの助動詞が現代語に引き継がれているということがわかると思います。

ここまで、現代語と古文助動詞の関連性について説明しました。では次に、古文助動詞それぞれの関連性と古文助動詞の語源について考えてみましょう。
推量の助動詞を例に説明したいと思います。“む”“むず”“けむ”“らむ”これらはすべて推量の意味を持つ助動詞です。“む”が意志・推量を表すということは「いざ行かむ(ん)」の例から皆さん知っていますね。では、これらの助動詞の語源について考えてみましょう。“むず”これは“むとす”「~しようとする・~だろうと思う」が省略されてできた助動詞だと言われています。この語源を知ると、“む”と“むず”が同じ意味を持つのは当然だということがわかるでしょう。次に“けむ”これは過去の推量を表す助動詞ですが、これは過去の助動詞“けり”と“む”の合成でできたものだと考えられています。“けらむ”これが省略されて“けむ”となったわけですね。次に“らむ”これは現在の推量を表す助動詞ですが、この助動詞は、現在存在していることを表す動詞“あり・をり”と“む”の合成からできたものだと考えられます。“あらむ・をらむ”「今~であろう、今~にいるだろう」という表現の“らむ”の部分だけを取って、助動詞としたわけです。このように考えると、上記の4つの助動詞がそれぞれどんな意味を持つか、どうしてその意味を持つようになったかが良く分かりますね。

これらの方法は、1つの知識からまた別の知識へとリンクする様々なアプローチ方法を提供してくれます。例えば、上で例にあげた「いざ行かむ(ん)」、ここから、推量の助動詞“む”へと接続し、“む”から過去推量の助動詞“けむ”へと接続し、そこからさらに“けり”が過去の助動詞であるという所まで思い出すことができるのです。さらにたくさんの知識が関連付けられると、1つの情報から思い出すことのできる情報が増えます。このように理解し、関連付けて暗記することと、何も知らずにただ丸暗記することの差が非常に大きいということは皆さんにもわかると思います。
ここまで古文を例に説明をしてきましたが、他の科目でも同じことが言えます。英語ではそれぞれの単語・文法を関連付ける、数学ではそれぞれの公式を関連付ける、また、理科や社会でもまったく同じ勉強方法が使えます。このように勉強を進めていくと、勉強が退屈で意味不明なものではなく、実は楽しいことであると、わかってくると思います。

「楽しく勉強しよう」これが私のモットーです。訳がわからないから勉強は楽しくない。強制されてやるから勉強は楽しくない。やる意味がわからないから勉強は楽しくない。皆さんが持つこういった悩みを解決し、皆さんをやる気にさせるために私たち教室チーフがいます。私たちは、“勉強なんてやりたくない”、そんな想いを抱いていた青春時代を乗り越え、大学に入学し、そこを卒業しました。今では勉強の楽しさをたっぷりと伝えることができます。どうぞたくさん頼って下さい。皆さんに頼られ、皆さんにアドバイスをし、皆さんと一緒に夢に向かって頑張っていくことが、私たちの楽しみです。夢に向かって一緒に頑張っていきましょう。

※本文中の赴任教室名・部署名は原稿当時のものです。現在とは異なる場合があります。

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