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サテライン学習プランナーの役目は、合格までの総合プロデュース!

教務課 教務SV

梅原 愛先生

名前のように、「愛」のある学習プランナーでいたいです。

趣味

友人に手紙をおくりつけることです。「おくりつける」ので、返信は期待しません。手紙を出した瞬間に送ったことを忘れるため、返信がくるととても驚きます。本屋さんをウロウロすることも好きです。鼻歌も少々。

突然ですが、私は野田秀樹さんが大好きです。

俳優で、劇作家で、演出家の野田さん。
私がこの方の存在を知ったのは、恥ずかしながら大学生になってからでした。
劇団夢の遊眠社のビデオ(野獣降臨<のけものきたりて>でした)を見た時の衝撃は今でも忘れられません。
『なんだかよくわからないけど、おもしろい。』
一瞬で野田さんの世界にはまってしまいました。
初めて劇場で舞台を見た時は、身体が震えました。

野田作品には「言葉」が氾濫しています。
場面がどんどん変わっていくので、意味を理解する前に次の「言葉」がやってきます。
それでも、自然と観客に核となる「言葉」を選び出させ、最後には一つの世界が出来上がっていることに気付かせるのです。気付きの衝撃と感動。
例えば、『オイル』という作品。出てくる「言葉」を紹介すると、「老いる」「島根」「マホ女(め)」「出雲」「ヤマト」「アマテラスオオミカミ」「神」「ヤミイチ」「マッサーカ軍曹」「コーラバーガ」「ジープ」「ガム」「特攻隊」「広島」「石油(オイル)」「石段」「影」「溶ける」などなど。
これらを見て、何を感じましたか。前半は神話、後半は戦争が頭にうかんだのではないでしょうか。この作品は、『古事記』をモチーフにして、『広島原爆投下』へとつながっていきます。
(余談ですが、最後の長台詞は何度聞いても心にせまるものがあります。)

では、なぜ溢れた「言葉」の数数から核となるものを選び出していくことができるのか。
それは、私たちがそれぞれの「言葉」に核となる「イメージ」を持っているからではないでしょうか。

不思議ではありませんか。
なぜ本をたくさん読むと、読解力・国語力がつくと言われるのでしょうか。
数学などのように、具体的に問題を解いているわけではありません。現代文の問題を解いていても、同じ文章の問題にあたるなど皆無と言ってもいいと思います。
また、小説や評論文で得意不得意があったり、読むスピードが異なったりするのはなぜでしょうか。同じ日本語なのに!
その答えが、先ほどの「言葉」の「イメージ」をどれだけ貯蓄しているかにあると私は考えます。

評論文では、誰が読んでも誤った意味でとらえられないように、論理的構成がなされています。ただ、「言葉」が難解で、「イメージ」にすることができないので、そういった文章に慣れていない人は、読解に時間がかかったり、理解できずにいたりします。
反対に、小説では「言葉」は普段使っているものだけれど、筆者が意図している「イメージ」がつかみきれず、間違った方向に読み込んでしまうということが起きてしまいます。
例えば「顔をゆがませた」は、悲しみ、怒り、驚き、喜び、人によって異なる「イメージ」を持っているのではないでしょうか。

つまり「言葉」の核となる「イメージ」をたくさん持っている人は評論に強くなりますし、ある一つの「言葉」の様々な「イメージ」に触れた回数が多い人ほど小説に強くなります。

生徒との面談でよく耳にする「現代文は波があって・・・」は、「イメージ」が少ない、もしくは偏っているからではないでしょうか。

私は現代文の力がどれだけあるかで、他の科目の伸びるスピードが大きく異なると考えています。
よく面談の際にお話させていただくのが、全教科において問題を解くのはもちろん、解答解説を読む、板書を書き写したノートを見直す、先生の説明を理解する、など全てにおいて現代文の力が必要だということです。
つまり、評論だけでなく、各教科「言葉」(単語と言った方がわかりやすいかもしれません)にある決まった「イメージ」があるということです。

では、本を読みさえすれば現代文で満点がとれるのか?
答えはノーです。それはなぜか。まず貯蓄するのは一朝一夕ではどうにもならないから、また、「イメージ」だけでは、答えが導き出せない問題になっているからです。
逆を言えば、他の科目と同じく答えが一つに決まっているので、方法さえ間違えなければ必ず解答までたどりつけるということです。

こういった、『「イメージ」を増やし、正しい解法を提示し、答えを導き出す』役割は代ゼミの講師陣が担っています。
では、サテラインチーフの役目は何か。
それは決められた時間の中で、生徒一人一人がどの先生に習う必要があるか、ギャップを埋めるにはどういった計画で受講していくべきか、授業以外でも足りないことをどう補強していくべきかなど、合格までの総合プロデュースではないでしょうか。

私は生徒には、笑顔で卒塾してもらいたいと思っています。
ただ、笑顔で受験勉強を続けることほど至難の業はありません。
どんなに苦しい時でも、勉強の中に自分をおき続けることができるかが合否を分ける大きなポイントとなっているように感じます。
教室では、現役大学生のフェローが面談をして現状を定期的に把握したり、来校の際には一声かけて近況を聞いたりと、普段から生徒一人一人に「触れる」ということを意識しています。
教室スタッフも生徒の「イメージ」をたくさん持ち、その生徒にあった合格への道筋を見つけて行けるよう、日々邁進しております。

※本文中の赴任教室名・部署名は原稿当時のものです。現在とは異なる場合があります。

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