大阪・滋賀・京都・兵庫・奈良・徳島・東京・神奈川・埼玉・千葉に展開する小学生・中学生・高校生 クラス指導、個別指導の進学塾・学習塾

開成教育グループ

学院長メッセージ

株式会社 成学社 開成教育グループ 学院長 永井 博

私塾教育に携わるきっかけ

 私が中学3年生に上がる頃です。高校受験に対してあまりにものんびりしている私をみかねた母親が、私の将来を心配して駅前にある塾に無理やり入塾させました。自ら進んで入った塾ではありませんでしたが、私はそこで勉強の楽しさを知り、結局大学受験まで4年間通い続けました。晴れて大学1年生になったその年の7月に、通っていた塾で英語を担当されていた太田明弘先生(現 開成教育グループ会長)が自分の塾をつくったということを聞いて、私は開校したばかりの「開成教育セミナー」に遊びに行ったのです。そこは私が以前通っていた塾とは全く様相が異なり、最寄駅からは徒歩で20分以上あるマンションの部屋を改造した、たった2教室しかない校舎でした。

 楽しく以前の塾での思い出話などをした後、いざ先生が教室で授業を始められると、ポツンと一人になった私は、改めてここには電話番をするスタッフもいないことがわかりました。そこで私は何となくお手伝いをしないといけないという気持ちになって、その日から毎日、掃除、自転車並べ、荷物運び、買い物、印刷など授業以外の下働きをするようになりました。この時初めて、私は私塾教育という仕事に取り組む、その入り口に立ったのだと思います。

 35年以上経った今、生徒数26,000名を越える進学塾となり、多数の卒塾生を社会に送り出すことができました。激しい社会情勢の変化の中、教育環境もずいぶん変化がありましたが、その間いつも地域の皆様から温かいご支援を賜ってきたことに深く感謝申し上げます。

これまでも、そしてこれからも塾として目指すこと

 さて、前述のとおり当塾は1982年に高校受験のための進学塾「開成教育セミナー」としてスタートしました。その後、中学受験コース(開成ベガ)、大学受験コース(開成ハイスクール)、個別指導コース(フリーステップ)、大学受験映像授業予備校(代ゼミサテライン予備校)などを開講し、目標別に最適なコースが選べる総合進学塾となりました。

 この私たちの歩みは、単に企業として規模を拡大させることを目的としたものではありません。あくまで教育活動の質的向上を図るために、規模のメリットを活かそうと考えた結果です。つまり私たちの考えは、以下のような言葉で集約できると思います。

 「コースごとにそれぞれの専門を深く掘り下げることにより、技術・データ・ノウハウを獲得すると共に、専門部門間を結びつけることでコース単体では得られなかったシナジー効果(相乗効果)を上げる。そのことで、他ではできない教育成果を実現する総合教育機関を目指す。」

 中でも受験勉強の最終総仕上げである大学受験での合格実績は私たちの総合的な教育活動の成果の一つともいえるでしょう。

全ての生徒の皆さんに本当に伝えたいこと

 しかしながら、進学塾の運営を通じて私たちが生徒の皆さんに本当にお伝えしたいことは、合格するための技術ではありません。例えば野球やサッカーなどのスポーツ活動や、書道やピアノなどの芸術活動を通じて、社会で必要とされるものを学んだ方々はたくさんおられるはずです。それと同様に私たちの生徒さんには、塾での受験勉強を通じて、将来に役立つ重要なことを学んでいただきたいと思っています。

 努力したことが結果につながったという成功体験、目標を掲げたら最後まであきらめない強い意志、悪い結果も他人のせいにしない自立する心、応援してくれた方々への感謝の気持ち、―そのような大切なことを受験勉強で培った、君たちの先輩方が当塾にはいます。そしてこのような経験は社会に出ると必ず活きてくることばかりです。それは生徒の皆さんにとって大きな財産になるといえます。

 受験勉強は結果が価値の全てではありません。その過程で将来に活きる無形の財産を身につけてくれた生徒の皆さんが、社会に出てから大きな活躍をすることを念じて、私たちも日々の教育活動に全力を尽くしてまいりたいと思っています。

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