大阪府公立高校入試ガイド 2027年版
2026年05月08日 更新
目次
1. 入試スケジュール:2月と3月の違い
大阪府の入試は、志望する学科によって「特別選抜」と「一般選抜」に分かれます。
特別入学者選抜(2月実施)
- 対象学科: 工業、音楽、体育、芸能文化、演劇、総合学科(エンパワメントスクール)など。
- 試験内容: 学力検査(5教科、各45点満点の計225点)+ 調査書 + 実技検査や面接。
- 出願期間: 2027年2月15日(月)〜16日(火)。
- 学力検査: 2027年2月18日(木)。
- 実技・面接: 2027年2月19日(金)。
- 合格発表: 2027年3月1日(月)。
一般入学者選抜(3月実施)
- 対象学科: 普通科、文理学科、理数科、国際文化科、総合科学科など。
- 試験内容: 学力検査(5教科、各90点満点の計450点)+ 調査書(450点満点)。
- 出願期間: 2027年3月3日(水)〜5日(金)。
- 学力検査: 2027年3月10日(水)。
- 合格発表: 2027年3月18日(木)。
2. 合否判定の仕組み:総合点の計算方法
合否は「学力検査の点数」と「調査書(内申点)」の合計点で決まります 。
内申点の計算(中1からの成績が重要!)
大阪府では中学1年生から3年生までの成績がすべて評価対象となります 。
- 比率: 1年:2年:3年 = 1:1:3 。
- 計算式: (中1評定×2) + (中2評定×2) + (中3評定×6) = 最大450点 。
- ポイント: 中3の成績が全体の6割を占めるため、受験学年の頑張りが合否に直結します 。
5つの「比率タイプ」
各高校は、学力検査と内申点の比率を以下の5タイプから選択しています 。
- タイプI (7:3): 当日の試験重視(文理学科や上位進学校に多い)。
- タイプII (6:4): 当日の試験をやや重視。
- タイプIII (5:5): 試験と内申を均等に評価。
- タイプIV (4:6): 内申点をやや重視。
- タイプV (3:7): 内申点を最大限に重視。
3. 学力検査:問題の種類(A・B・C)
国語、数学、英語の3教科については、難易度別に問題が作成されています 。
- A問題(基礎): 基本的な知識を問う問題が中心 。
- B問題(標準): 基礎〜標準的な内容で、適切な表現力も問われる 。
- C問題(発展): 高度な思考力と数学的処理、速読力が必要 。
- 英語資格の優遇: 英検2級などの保持者は、C問題採択校の入試で点数が読み替えられる措置があり、年々利用者が増えています 。
C問題(発展)採用校一覧(英語)
池田、春日丘、八尾、富田林、泉陽、和泉、北野、大手前、高津、天王寺、豊中、茨木、四條畷、生野、三国丘、岸和田、住吉、千里、鳳
4. 最新の入試傾向(2026年度振り返り)
前年度(2026年度)の入試結果から見える重要なポイントです。
倍率の二極化
- 上位校の人気継続: 文理学科をはじめとするトップ校は引き続き高い倍率を維持しています。
- 定員割れの傾向: 私立高校の授業料無償化の影響で公立離れが続いており、中堅校以下で定員割れが目立ちました。
- 激戦校: 北野、茨木、春日丘、四條畷などは依然として高い人気を保っています。
ボーダーゾーンと自己申告書
総合点が募集人数の90%から110%の間に入った受験生は「ボーダーゾーン」と呼ばれます。
- ここでは、提出した「自己申告書」の内容が、学校の「アドミッション・ポリシー(求める生徒像)」に合致しているかが重視されます。
5. 前年度(2026年度)からの変更点・注意点
2027年度入試において、制度上の大きな枠組み(2月・3月の2段階選抜)に変更はありません。しかし、以下の点に注意が必要です。
① 募集停止校(廃校・統合に向けた動き)
大阪府の再編整備計画に基づき、以下の学校が2027年度から新入生の募集を停止します。
- 門真西高校
- 懐風館高校
※これに伴い、志望校選びの選択肢が変わる地域があります。
また、前年(2026年度入試)からすでに大正白稜高校と福泉高校も募集を停止しています。
