生徒に伝えたいこと
大学受験はその先の人生を大きく左右します。進学先の大学やその学部によって将来の自分が少しずつ形成されていきます。
言い換えると、社会からは17~18歳の皆さんにこの先の人生をどうしていくか、自分で決めるように迫ってきているのです。
2022年には成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。社会が皆さんに求めているのは今までの大人よりも2年早く「自立」することです。
では今の皆さんがこの先の人生を占う高校卒業後の進学先を自分で全て決めることができますか?おそらく自信を持って「はい」と答えられる人は多くないと思います。
なのでお願いしたいことは必ず「相談」してください。
将来就きたい仕事や学びたいことから逆算し、学習プランナーとして責任を持ってプランニングしていきます。また、やりたいことや行きたい大学はいろんなものに触発され変わることもあります。むしろ志望校が1度も変わらないことの方が少ないです。そういった場合も必ず「相談」してください。自分の中で完結するのではなく、担任フェローや教室チーフ、そして日ごろから支えてくれている保護者の方に相談することで、新たな発見や知見が芽生えてくると思います。
将来のなりたい自分になるために、後悔がないようにして欲しいというのが僕たち教室スタッフ、そして保護者の方々の願いです。そのためにも自分はこうしようと思っているんだけど、他により良い策はないか、そこにたどり着くためには何をしたらいいかを相談してください。
教室では教室チーフ、フェロー全員が生徒全員を志望校合格に向けてサポートしていきます。受験勉強に関してはもちろんのこと、日常の話や悩みなどを相談してください。どんなことがあっても教室スタッフは生徒皆さんの味方です。塾からの宿題が多かったり、受講するべき授業が多かったり、モチベーションが高く維持できない時期も来るとは思いますが、それも皆さんが志望校に合格するためのものなので、周りに頼りながら乗り越えて欲しいと思います。受験までの道のりは数字以上に体感長く感じるものですが、苦しい道の先には明るい未来が待っていると信じて、一緒にがんばっていきましょう!
受験を通して学んで欲しいこと
大学受験を通して、社会に出たときに必要とされることを学び、身に着けて欲しいと思ってます。
社会に出たときに必要なこととは何かというと、勉強のことではありません。
例えばベクトルの問題をいくら解けるようになったとしても、社会に出てからベクトルの問題を解くことが必要になることはほとんどありません。
大切なのは一言で言うと「やるべきことに優先順位をつけ、目標達成から逆算し今何をするべきかを整理して実行すること」です。
では受験勉強に当てはめて考えていきましょう。
「やるべきこと」とは何か。そう「勉強」です。志望校の合格点を取るために学力を上げる行為です。これは塾や予備校の授業だけではなく、学校の授業や自宅での学習も当てはまります。
次に「優先順位をつける」こととは、受験科目のうち何を先に学習しないといけないのか、何に時間を多く割かないといけないのか調べることです。
例えば英語が苦手で志望校の配点も英語が最も高いのであれば、最優先で英語を学習する必要があります。ではその次の科目は、その次はといった形で優先順位をつけ学習していくことが大切です。
「目標達成から逆算し今何をするべきかを整理する」ことは、「入試本番で合格点を取ること」から逆算し、直前期は過去問を実施しなければならない、では過去問の前に何をしないといけないか、その間の推薦入試対策はどうするのかなど先のことも考えつつ、では「今」何を学習するかを決めていきます。
そこまでできたら後は「行動」に移すだけです。計画を立てることから行動までのスピード感も大切です。
このように置き換えて考えてみると、大学受験で求められることは社会で常に求められることであることがわかります。
現在、大学進学率は年々上がっており、2人に1人以上は大学に進学する時代になっています。
進学先の大学に関わらず、受験勉強は人生においての大きな財産となります。そこから4年後の社会に出たときに受験勉強の経験が活かすことができるよう、大学受験勉強を通して以上のことを学んで欲しいと願っています。
※本文中の赴任教室名・部署名は原稿当時のものです。現在とは異なる場合があります。
好きな言葉 「雲外蒼天」
「困難を努力して乗り越えた先には、明るい未来がある」という意味が含まれています。
つらく、長い道のりだったとしても努力を続けていれば、いつか報われる日が来ると思うと「がんばろう」という気持ちになります。