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安易に言ってしまった「頑張ったね!」の言葉

京橋教室 学習プランナー

中村 裕也先生

好きな言葉 「迷ったらワクワクするほうを選べ」

人は困難に出会ったとき、いくつかの選択肢に直面します。そしてその時、「何を選ぶか」という判断基準が人生にとって大きな意味を持ちます。例えば「安全で簡単だけど楽しくない道」と「失敗のリスクが高く困難だけどワクワクする道」だったら、あなたはどちらを選ぶでしょうか?
重要なのは、成否だけではないはずです。選んだ先に自分がどれだけ夢中になれるものがありますか?たとえ失敗しても挑戦したいものがありますか?それが「夢をあきらめない」という選択肢なんだと思います。

結果に対する執念を身につけてほしい

その女子生徒はとても頑張り屋さんで、部活や生徒会活動なども精力的に頑張っていました。
成績が伸び悩んだときも、これ以上勉強時間を増やす余裕もない状態でした。
ある模試で、これまでずっとE判定だった第一志望校がようやくD判定になりました!
私は嬉しくて、すぐに「頑張ったね!」と激励したのですが、なぜか彼女は堰を切ったように大泣きを始め、私は理由が分からずオロオロするばかりでした。

やがて、彼女はポツリポツリと話し始めました。
「私は、本当は頑張ってなんかいなかった。 確かに勉強はしてきたけど、頑張っているように見られたかっただけだ。 チーフが応援してくれたのに、プライドが邪魔をした。 本当はもっと頑張れた。本当は授業も復習もいい加減にやってきた。不合格になるのが恥ずかしかったから部活や生徒会を言い訳にしていた。 でも、やっぱり○○大学に行きたい。」
私は安易に言ってしまった「頑張ったね!」が恥ずかしくて泣きました。

その後の彼女は激変しました。
相変わらず忙しい毎日でしたが、授業の予習復習忘れも皆無になりました。 きっと睡眠不足で疲れているはずなのに、教室では笑顔が増えました。 私も頑張っているからと言って甘く見ることは一切せず、厳しく指導しました。
それまでの私は、彼女の頑張る姿を見て深層心理では「これだけ頑張って不合格でも仕方がない」と考えてしまったのでしょう。 最低でした。この時、彼女が私の過ちを指摘してくれなければ、頑張るということの本質を忘れたダメな教育者になっていたかもしれません。
彼女に教わったのは執念です。形だけの頑張りではなく、皆さんには結果に対する『執念』を身につけてもらいたいと思っています。

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受験を通して学んで欲しいこと

私が学んでほしいことは上記の通り、『執念』です。
そもそも、大学受験は義務ではありませんし、全員が強制されるものではありません。
実は、初めて教室を見に来てくれる生徒たちは、具体的な夢がない子たちがほとんどです。 だから、志望校を聞かれると多くの子たちが「できれば」と言いながら志望校を話します。

私は、自分の教室に通っている生徒には、志望校に「絶対」行きたいという強い欲求を与えてあげたいと思います。
そう思うきっかけは何でもいいと思います。
知りたいことがある、なりたい職業がある、夢を探したい、友達が欲しい、趣味やスポーツに打ち込みたい、本当に何だっていいんです。 そして、自分が決めた「なりたい自分」になるために努力を惜しまない人間になってほしいと願っています。

そのために、私たちの教室での指導指針は「自分にもできる!」と感じてもらうことです。
具体的にはたくさんあります。勉強のやり方、計画の立て方、自己分析の方法、大学ごとの特徴や、対策の手段などなど…。 ただ、それらは全てみなさんが正しく努力ができるようにサポートするものに過ぎません。
これから、受験を通して、自分の可能性に気付いてほしいですし、なりたい自分に対して執念を持って取り組んでほしいと思います。
厳しいことも、難しいこともあります。大変な道のりかもしれません。でも、ワクワクしてきませんか?

私は、自分の夢を、いつのころからか胸を張って話せなくなりました。 なぜなら、そのために努力をしなかったからです。
妥協したことも、後悔したこともたくさんあります。 だから、みなさんにはワクワクする未来を選んでもらいたいと思っています。

※本文中の赴任教室名・部署名は原稿当時のものです。現在とは異なる場合があります。

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