絶対合格させるという意思をもって対応
その生徒は高2の終わり、高3生になる直前に入塾しました。
入塾当初から『自分はここの大学に行きたい』という強い希望を持っていました。
ただ、入塾時の学力は本人が志望する大学に合格するためにはかなりの努力が必要という生徒でした。
それでも、私自身がお預かりした以上「絶対合格させる」という意思を持ち、
授業でやるべきこと、自習でやるべきことを一緒に話し合い、考え、提示していました。
それに対してその生徒も授業は休まず、毎日授業と自習に来て取り組んでくれました。
それでもなかなか成績に反映されず苦しい時期もあったと思いますが、決めたことを継続するということを決して怠りませんでした。
そして、ようやく夏終わりの模試以降、成績に少しずつ反映されるようになってきました。
しかし、第一志望校の初めての入試である公募推薦入試での結果は不合格でした。
そこからは気持ちを切り替えて2月の一般入試で合格する対策を行っていきました。
入試前の模試では志望校に対してB判定が取れるところまで成績を上げることができました。
その生徒も私もいけるかもと思い挑んだ一般入試、またしても不合格。
すぐにその生徒と話をして私は後期入試を提案しました。返事は『やっぱり行きたいので後期受けます。』でした。
そして後期入試の合格発表当日にドキドキしながら教室で報告を待っていた私に来校した生徒が私に伝えてくれた言葉は『合格した!ありがとう!』でした。
その言葉は今でも忘れられません。
この生徒が最後に合格できた要因は
①目標を持ち続けたこと
②それに向けて継続し続けたこと
③最後まで諦めなかったこと、だと思います。
こういった気持ちを全ての生徒に持たせてあげたいと思い日々生徒と接しています。皆さんも目標に向けて最後まで諦めず取り組んでほしいと思います。
受験を通して学んで欲しいこと
私が大学受験を通して学んでほしいことは
①目標を明確に持つこと
②目標に向けて自分で考えて行動すること
③考えたことを最後までやり抜くこと、この3点を通して目標を達成=志望校合格したときの喜びを味わってほしいと考えております。
大学受験における、例えば数学の三角関数や物理の力学といった知識がその後の生活で必ずしも必要かと言われるとそういうわけではありません。
ただ、志望校合格のためと考えるとやらないといけないのも事実です。
今後の人生で使う頻度は多くないかもしれませんが、上記3点の志望校に向けた過程の部分は必ず今後の人生に生きてきます。
①目標→大学入試でいうと志望校です。ここを決めることで科目や勉強量等、全てがきまります。
②自分で考えて行動すること→大学入試はゴールが決まっています。
たとえばセンター試験の日程などは最初から決まっています。
ですので、そこから逆算してどういうペースで勉強をしていくかが非常に重要になってきます。
もちろん、そのサポートは最大限行いますし、必要なことは全てお伝えしていきます。
言われたことを真摯に受け止め実行していくのも大事な要素です。
それに自分で分析をして考えたことをプラスすることでさらに実行力は上がります。
③最後までやり抜く→大学入試は合格するにしても不合格になるにしても1点2点で決まる世界です。
決めたことを最後までやり抜くことができるかで勝負が決まります。
何よりこの3点は大学卒業後の社会に出た後に非常に大事になってきます。これらを実行できる人かどうかで社会で活躍できるかどうかに影響します。
これら3点を実行し志望校に合格し社会に出た後にも生きる力を養ってほしいと常々考えております。
一緒に志望校合格に向けて頑張っていきましょう!
※本文中の赴任教室名・部署名は原稿当時のものです。現在とは異なる場合があります。
好きな言葉 「思う念力岩をも徹す」
もともとは中国の逸話から出た言葉なのですが、その気になって必死の思いで行えば、できないことは何もないという意味です。 私自身、高校時代は〇〇大学に行きたいという気持ちだけで大学受験を乗り越えました。 社会人になった今でも自分はこうありたいという思いは持ち続けているつもりです。 どんな結果を得るにしても自分の強い気持ちは大事なのではないでしょうか?自分の気持ちで自分や周りに変化をもたらすことができると思っています。