2019.07.12
6月9日(日)、「感単勉強会」を東京・大阪・滋賀・東京の3会場にて開催しました。 大学受験生を中心とした総勢176名の高校生が参加しました。
英語の学習に於いて英単語を覚えるというのは単純作業のように考えられがちです。 一般的に、見て、書いて、声に出してひたすら丸暗記するつまらない作業というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。 しかも大学受験では多くの単語を覚える必要があります。 そして単語がなかなか覚えられないというお悩みを持っている人も多いかと思います。そんな考えをくつがえすのが、感単勉強会!
「暗記だけに頼らない効率的な英単語学習法」を学ぶ勉強会。 内容は事前テスト後、60分×3回の講義と60分×2回のアクティブラーニングによる学習を経て、 修了テストを行い、勉強会の成果を測定し、今までの自己流の勉強方法と比較してもらいました。
語源とは単語の成り立ちのことで、例えば日本語としても定着しているrevival(リバイバル)「復活、再生」という単語でしたら、 接頭辞のreが「再び」、語根のviが「生きる」、を意味し、接尾辞のalが動詞を名詞に変える働きを持っています。 従って、「再び生きる」を名詞にしたもの、ということで「復活、再生」という意味になります。
語根のviが使用されている他の単語にはvital「生き生きとした」などがあり、 語源が同じものでは日本語としても馴染みのあるvivid color(ビビッドカラー)「鮮明な、生き生きとした色のこと」、 vital area(バイタルエリア)「サッカー用語、MFとDFの間の得点につながるプレー、 生き生きとしたプレーが発生しやすいスペースのこと」などがあります。
このように英単語は接頭辞や語根の組み合わせでできているということを知ることで、 ただの丸暗記ではなく理解を伴って単語を覚えることができます。また、未知の単語の意味でも類推できるというメリットがあります。
語源を知る、学ぶこと
①記憶に残りやすい
②効率的に覚えられる
③未知の単語推測に役立つ
語源の講義の後は、参加者をいくつかの班にわけ、班のみんなで英単語の「メモリーツリー」を作成してもらいました。 メモリーツリーでは、班ごとの対抗戦になっており、会場で初めて会った仲間と協力して一つの単語から、 同じ語源の単語や同義語、派生語などの関連する英単語を繋ぎ合わせてアウトプットしながら学んでもらいました。 こちらが予想した以上の盛り上がりを見せ、積極的に班の中で役割を決めて用紙一杯に単語を書き出していく班が多くありました。 普段からアクティブラーニングに触れている世代であると感じる瞬間でした。
感単勉強会では会の成果を参加者に実感してもらうため、前後でテストを実施しました。 事前のテストと修了テストの得点を比較すると平均27.7点の上昇が見られました。
・一日勉強しただけでこれだけ覚えられるのはすごいと思った。これからは今日のような勉強の仕方をしたい。
・班のみんなで協力しながらメモリーツリーを作って、楽しく勉強できた
・メモリーツリーでは単語一語だけで何十個ものに関連付けられることがすごく印象に残った
・修了テストの点数が想像以上に上がり、丸付けをするのが嬉しかった
・授業内容が濃く、活用できれば英語が得意になれると感じた
・単語を丸暗記するのではなく、考えるべきことがもっとあることを知れてよかった
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