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開成アカデミー韓国語学校です。
現在、韓国では2大名節の1つである旧正月(설날:ソルラル)の連休中です。
韓国では설날の時期になると実家に帰省し、普段なかなか会うことができない一族、家族が集い、祭事を行います。特に茶礼(차례:チャレ)は旧正月(설날:ソルラル)や秋夕(추석:チュソク)などの名節で行われる大切な儀式です。
では、チャレとはどんなことをするものなのか、韓国特有の習慣を見てみましょう。
ソルラル、茶礼(차례:チャレ)にはルールがある?
皆さん、韓国文化の一つである「차례(チャレ)」って聞いたことがありますか?
차례は月や季節、年が変わって新しい季節が訪れたことを先祖に知らせながら季節料理と名節料理を捧げる儀礼のことを言います。日本では法事の席と言いますね。今は名節の祭祀がほとんどなくなりましたが、「ソルラル(旧正月)」の차례(チャレ)は新年を迎え、先祖に挨拶をするという意味を持っており、今でも行います。もちろん「チュソク(秋夕)」の朝にも先祖の霊を迎えるための儀式として「차례(チャレ)」や「차례상(チャレサン・茶礼床)」と呼ばれる20種類以上の食べ物をお供え物として用意します。
チャレサンのお供え物には意味がある?
ソルラルの「차례상(チャレサン·茶礼床)」のお供え物にはどんな意味があるのかご紹介したいと思います。チャレは地域や家門によって様々ですが一般的に旧正月の朝ご飯を食べる前にトックで祭祀を行います。
※トックについてはこちら↓
チャレサンには、いくつかのルールがあります。
まず、赤い果物は東に(りんご)、白い果物(梨)は西に置く【紅東白西】、魚は東に肉は西に置く【魚東肉西】が基本的なルールです。これをはじめ、ナツメ、栗、梨、柿の順に並べられます。
【棗栗梨枾】と、左には干し肉を右にはシッケを置く【左脯右醯】、魚の頭は東に尻尾は西に置くという【頭東尾西】などもまたチャレサンの決まりごとです。
ただ、これらの規則がいつから始まり、何のために生まれたのか正確な記録は残っていないそうです。先祖に対する礼を表す上で誠意を尽くそうという意味で、だんだん追加されたものと推定されています。
しかし、歳月が経つにつれ、チャレ文化も大きく変わっていきました。最近は家族が減り、名節文化が簡素化されるにつれ、チャレサンを全て家で手作りするよりはいくつかはお店で購入してチャレサンを作る家庭も多くなってきています。
特に最近はHMR(Home Meal Replacment:家庭簡便食)トレンドが広がり、最初からチャレサンを丸ごと注文できるオンライン商品も生まれました。価格も商品内容によって20万ウォン~50万ウォンまで様々です。
日本もお正月になると昔はおせちを手作りしていましたが、年々家族の形も変わり、今ではデパートや通販でおせちを買う習慣もメジャーになってきましたよね。韓国でも時代とともにそのような形に変わりつつあるということです。便利な世の中になりましたね!
最近までチャレ文化は名節症候群(ミョンジョルシンドローム)、名節ストレスを誘発する最大の原因の一つに挙げられました。 帰省とチャレ準備のための家事労働などによる女性達の精神的ストレスで多くの夫婦の間に葛藤が発生するのが多かったですがこういうサービスがあると嬉しいですね~。
깔끔하고 푸짐한 제사음식- 대구제사차례상 (dgjesa.kr)
※名節症候群とは何かについてはこちら↓
まとめ
いかがでしたか?
日本にはない旧正月文化、설날(ソルラル)のチャレについてご紹介しました。
ドラマや映画などでもソルラルの様子が映り、차례상(チャレサン·茶礼床)のシーンを見たことがあってもどんな食べ物がお供えされているのか、あまり知らない方も多かったのではないでしょうか?
また、日本のおせち文化同様、韓国でも今の時代の家族の在り方から、伝統文化も時代とともに変わるものと変わらないものがあるのですね。
ソルラルならではの単語もたくさん登場しましたのでこの機会にぜひ覚えてみてください!
~ソルラル関連単語~
韓国語 | 日本語 |
설날 | 旧正月 |
명절 | 名節 |
차례 | 茶礼 |
추석 | 秋夕 |
차례상 | 茶礼床 |
떡국 | トック |
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