韓国文化

韓国の端午の節句

안녕하세요!
開成アカデミー韓国語学校です。

6月になりましたね!

韓国では6月3日に祝日がありましたが、ご存じでしょうか?
日本にもある「端午の節句(단오(タノ))」です。

韓国の단오はどんなことをする?

日本と韓国、そして中国は地理的にご近所同士のため文化的にも似ている点がたくさんありますね。
特に節句文化は日付と風習が似ていて驚くことが多いです。

今回ご紹介するこの祝日も、3国がすべて同じようにお祝いしてきたそうです。
中国では五月節と呼び、韓国ではスリッナル(수릿날)または天中節(천중절)と呼ばれた節句は何の日でしょうか。
おそらく『五月節』という言葉に気づいた方は、すぐに『端午』という文字を思い出したと思います。

韓国では昔から旧暦5月5日を端午と定め大きな祝日の一つとしてお祝いしてきました。
今年は6月3日です。

しかし、今は消えゆく思い出の祝日と言っても過言ではありません。
最近の子供達は『端午』についてよく理解していない子が多いと思います。

日本の場合は旧暦5月5日で男の子の健やかな成長を祈り様々な行事を行いますね。
では韓国の『端午』は何をしながら過ごすのでしょうか。

『端午』は初夏の歳時風俗が最もよく見られる日です。
日本のように様々な風習が伝わっていますので本日はその中で3つをご紹介します。

①菖蒲湯で髪を洗う。

韓国では年配の方が綺麗な髪の毛の女性に「菖蒲湯で髪を洗ったね」と言ったりします。
おそらく端午の日に菖蒲湯で髪を洗う風習から始まった話でしょう。

昔から端午に菖蒲を茹でたお湯で顔や髪を洗うと病魔を退け、鬼を防いでくれるという考えが伝わっていたそうです。実際に菖蒲湯で髪を洗うと肌がきれいになり、髪に艶が出るので女性が好んで使ったそうです。

②ナツメの木の嫁入り

端午になるナツメの木から実がなり始めます。
この時、木の枝の間に石を挟んでより多くのナツメが身をつけ、豊作になることを祈りました。
これをナツメの木の嫁入りと呼んだそうです。

③端午祭

毎年旧暦5月5日になると江原道江陵(강원도강릉)地方では大規模な別神祭が開かれます。
嶺東地方の最大の祭りでもあります。旧暦3月20日から始まり、終わりまで20日間開かれます。

今の江陵地域では『端午祭』を一つの大きな祭りと考え、地域を代表する祭りになっています。今年は5月30日から6月6日まで続きます。

단오に食べるおいしい食べ物

祭りと言えば欠かせないのがおいしい食べ物ですね☆彡
端午の日は昔は韓国でも大きな祝日だっただけに、様々な食べ物を作って食べました。

特に夏を控えている季節にあった様々な料理を作って食べました。代表的な食べ物を紹介します。

수리취떡(スリチィ餅)

スリチィ餅は、端午の日に採ると最もおいしいよもぎを活用した代表的な食べ物です。

よもぎをこねて、うるち米粉に入れて練って車輪状の餅つきで形を作れば完成!

端午には欠かせない食べ物です。
昔はスリチィ餅と一緒に桜桃を入れたフルーツポンチ(앵두화채)を食べたりしました。
お餅と甘くて冷たいフルーツポンチってこの季節にぴったりですね。

皆さんは夏に備えて何かを食べたり生活習慣を変える準備をしたりしますか?

冷たい飲み物を飲んだり布団を涼しい夏用に変えたり、暑さに負けずに元気よく過ごしま
しょう。