韓国文化

韓国での結婚シーズン!5月の新婦とは?


안녕하세요!
開成アカデミー韓国語学校です。

韓国では5月は季節の女王(계절의 여왕)と呼ばれていたり『5月の花嫁』ともいう言葉もよく耳にします💕

実は5月といえば花嫁が一番先に思い浮かびます。なぜ韓国ではいくつもある月のうち、よりによって5月に結婚する人が多いのでしょうか。 そして、いつから『5月の花嫁』という言葉が生まれたのでしょうか? 今回は5月の花嫁や韓国の結婚式についてご紹介します。

5月の花嫁って何?

『5月の花嫁』がどこから伝わってきたのか、その由来は明確に定義されていませんが西洋からきたようです。西洋では春を迎える前に5月の王と5月の女王の役割を選びましたが、これは春の持つイメージ、つまり万物の蘇生と再生、活気などの力を司る精霊を擬人化する儀式だそうです。

このように5月の王と女王に選ばれた彼らが結婚することで生まれる新しい生命は春の機運になるという呪術的信頼が歳月をかけて今のような形で受け継がれているそうです。

最近の韓国の結婚式

では、韓国の結婚式は日本とどう違うでしょうか。

先日は韓国の伝統婚礼についてお話しました。

https://www.kls.kaisei-group.co.jp/column/2022/05/23/traditionalwedding/

今回は一般的な結婚式の準備と最近の様子についてご紹介します。

結婚準備

両家顔合わせ

まず結婚準備の始まりは結婚式の日を決めることからですね。それと상견례(相見礼 /サンギョンニェ)です。

サンギョンニェは結婚する前、両家の親が初めて挨拶を交わす席のことです。その日に結婚式のことをある程度決めますね。日時や式場の場所であったり招待するお客様の人数などです。

詳細は新郎新婦が決めますが、結婚式も含め新居の位置や贈り物などは親同士で話し合うことが多いです。昔は吉日と凶日を見て結婚式の日付を選びましたが最近は四柱推命や吉日に関係なくお互いに適切な日を選ぶのが一般的です。

式場決めは両家の中間地点

結婚式を行う日にちを決めたら、式場をどの地域にするかを相談します。普通、新郎側と新婦側の中間地点にあるウェディングホールを選択肢に置きます。中間地点に式場がなければお互いアクセスがいい地域に決まるのが一般的です。

もし、新婦はソウル出身で新郎が地方の場合ソウルで式を上げることになると新婦の方で新郎の方のお客さまがソウルの式場まで来れるよう観光バスを貸切して用意します。

移動時間が長い場合はバスで簡単に食べれる間食も一緒に用意するのがマナーですね。式場の位置が決まるとその地域の結婚式場の料理試食するなり、見学するなりして理想の式場を探します。

スドゥメ!

日にちと式場が決まり、予算も確定したら本格的な準備に移ります。それは通称 『스!드!메スドゥメ』スタジオ·ドレス·メイクアップの頭文字ですがこれらが結婚式で一番大事ですね✨

スタジオでの写真撮影は韓国で結婚前の一大行事となっており、この写真を招待状に使ったり、撮影後原本を確認しアルバムにする写真を選択しないといけないので結婚式の3〜4ヶ月前に撮影を行います。撮影に着るドレスは撮影の1ヶ月前に新婦の体型に合わせ仮縫いします。本式に着るドレスは式の1ヶ月前に仮縫いするのが一般的です。大忙しいですね!🤣🤣

さらにヘアメイクのサロンの予約もいりますし、新郎新婦だけではなく親のヘアメイクも必要ですのでほとんどのカップルはウェディング・プランナーを雇い、結婚式のコンサルティングをお願いします。もちろん自分達で全部調べて決めるカップルもいます。情報が溢れているのでなかなか自分で決められない人はプラン ナーにお世話になる方がいいですね✨

招待状

韓国では郵送で送る紙の招待状ももちろんありますが最近はモバイル招待状がよく使われています。また出欠の返事をせずに来る人、来ない人も多いです。近頃まではコロナの防疫指針で結婚式の賀客はワクチン接種の有無と関係なく299人までの参加が決まっておりますので出欠の確認をするようになりましたが今までは日本のように出席者の座席が決まっているわけではなかったので(席は自由席です。空いてなければ立ちっぱなしで式が終わるまで見たりします。)

大体の予想で人数を決めて料理を用意してました。いつも最小限の出席人数だけ決まっており料理はその人数より20~30人前多く用意されます。
そのため予定より多くのお客様が来られても料理は用意されている状態でしたがコロナで結婚式の風景も変わりました。

コロナ禍の結婚式

最近、見た残念なニュースでは結婚を控えて新郎が新型コロナの感染で式場に非対面(?)として登場した内容でした。式場には新婦一人で立っていました。予定されている結婚式をこれ以上先送りできず、新郎の顔をスクリーン画面に写し式を進めたという話でした。

結婚式の食事文化にも変化があり、従来はお祝儀を渡す際に式場で使える食券をお返しとしてもらいますがコロナで食事を省略する場合が多くその代わりに商品券をお返しにする人、引出物をお返しする人もいるらしいです。

また遠くから来られたお客様にはそれと別に近くの飲食店の食事券や食事代を封筒に入れて差し上げる場合もあるらしいです。日本でもコロナの影響で結婚式を延期したり家族結婚式に変更する人が多くいますよね。

まとめ

いかがでしたか?

人生で一度の結婚式ですので(必ず1度とは言えないですが…)コロナが一日でも早く終息し以前のように感染の心配をせず思う存分に理想的な結婚式を挙げられるようになってほしいですね✨

次回は韓国の結婚式に招待されたら祝儀金はいくらなのか?服装は?など結婚式のマナーについてご紹介します。

お楽しみに〜\(^o^)/