韓国文化

気になる韓国の大統領選挙、現地の様子は?

안녕하세요!開成アカデミー韓国語学校です。

今日は3月9日に行われた第20代韓国大統領選挙についてお届けします。
日本でも連日ニュースで報道されていたため
かなり話題になっていた今回の大統領選挙。
ついに!次の大統領が決まりました。

では韓国現地での様子はどうだったのか、投票の仕方も併せてご紹介します。

接戦の第20代韓国大統領選挙

韓国の大統領は、国民が投票する直接選挙で選ばれます。
任期は5年で再選はありません。

国家元首、行政のトップであり軍の統帥権を持つなど
多くの権力を持ちますので
選挙では保守勢力と革新勢力が激しくぶつかります。
そして、今回特徴的だったのは候補者同士でスキャンダルを暴露する
『スキャンダルリレー』でした。
家族の学歴詐称や不動産問題、女性に対する不適切な発言、誹謗中傷など・・・
様々な問題がありました。

お互いの欠点を突っつきあうことで接戦が続き、
開票報道中もどちらが大統領になるのかハラハラドキドキした選挙でした。

また、今回の選挙は選挙法の改正により選挙権が18歳以上に引き下げられた初めての大統領選でした。

今回の投票日は2022年3月9日でしたが、選挙当日は休日になりますので官庁や多くの企業が休みです。

選挙期間中に候補者による討論会が数回実施されますし候補者は全国を巡回しながら遊説をします。
では、韓国の人々は一体どこで投票をするのでしょうか?

韓国の投票の仕方

在外投票

海外に住んでいる人が、外国にいながら国政選挙に投票できる制度を「在外選挙制度」といい
これによる投票を「在外国民投票」といいます。

在外投票ができるのは、韓国国籍を持つ18歳以上の有権者で
在外選挙人名簿に登録した者に限ります。
在外投票は本投票日より事前に行われ、大使館や韓国文化センターなどで投票ができます。

事前投票と本投票

韓国での投票には『事前投票』『本投票』があります。

事前投票とは、選挙人が別途申し込まなくても
事前投票期間中に邑·面·洞ごとに設置される事前投票所で投票できる制度で
これは有権者の投票しやすい環境を整えることで
2013年度上半期の再·補欠選挙で初めて実施され、
2014年の第6回全国同時地方選挙で全国的に実施されました。

次に本投票です。
私は本投票で投票しました。

本投票は9日午前6時から午後6時までで自分の管轄投票所で投票します。
新型コロナの確診者や隔離者は6時以降から7時半まで投票可能でした。

投票の流れ

1. マスク着用後、投票所に入場
2. 体温測定や手指消毒
3. 投票事務員に身分証を提示した後、マスクを下ろして本人確認
4. 選挙人名簿に署名
5. 投票用紙の受け取り、記票所に備え付けられた記票用具で一人の候補者に投票
6. 投票箱に投票用紙を投入になります。

原則記票所での写真撮影は禁じられてますので写真はありませんが
流れでイメージできますね。

記票所に備え付けられた記票用具はボールペンのような形のハンコになります。
押したらこんな模様になります。


開票結果は?!

今回の選挙で保守系の最大野党のユン·ソギョル(尹錫悦)氏が当選
5年ぶりに保守政権が誕生する見通しとなりました。

中央選挙管理委員会によると、10日午前6時すぎに開票率が100%となり
得票率は、 保守系の最大野党「国民の力」のユン·ソギョル氏が48.56%
革新系の与党「共に民主党」のイ·ジェミョン(李在明)氏が47.83%となっています。

ほぼほぼ互角の結果で接戦でしたね。
私もドキドキしながら夜中まで開票放送をみてました。
ちなみに、次の選挙は5年後の2027年になります。

今回の当選者のユン·ソギョル氏は日本との関係改善に意欲を見せているので
これから日韓の関係回復が期待できますね。

韓国の開票放送が話題に!

最近は韓国の放送各社が派手な見出しと精巧な予測システムを使い
迫力あふれる開票放送を披露するため海外でも注目されているようです。

開票放送ごとに新しい技術を組み合わせ
視聴者の目を釘付けにした地上波放送は
今回の第20代大統領選挙ではXR(拡張現実)、3D、
メタバースなどを融合させ、今までより進化した開票放送でした。

開票に時間がかかるのでこのように楽しい開票番組はありがたいです。

参考:

まとめ

いかがでしたか?

日本では韓国大統領選挙の候補者や
結果は報道されていましたが
現地での投票制度開票情報などなかなか知る機会がないので
大変興味深いですよね。

近い将来、韓国で働きたい!

韓国現地の旬な時事ニュースを知りたい!

という方は、
今回ご紹介したような現地ニュースを使って
韓国語を学べる「ビジネス韓国語・韓国時事コース」をおススメします!

ネイティブ講師がニュースを使いながら
今の韓国の状況や自身の体験・意見を交えて
レッスンを行いますので
ただ記事を通して韓国語を学ぶのではなく
ネイティブだからこそ知っている表現背景を学び、意見交換ができます。

まずは授業を受けてみたいという方は無料体験をお試しください!

無料体験の申し込みはこちら