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開成教育グループ


まもなく国公立2次試験!

2017 年 2 月 20 日

みなさんこんにちは。

国公立2次の追い込みもいよいよ終盤戦。指導をしていて思うことがあります。それは、いち早く受験勉強に取り組み出した生徒ほど得点が安定している、ということです。とりわけ英語や地歴・公民などは、ある程度までは知識がものをいう科目ですので、学習を開始する時期の早さが結果にダイレクトに影響している、という印象を受けます。
現高3生は、これから私大後期・国公立前期・中期・後期と大忙しの日々が待っていますが、とにかく体を壊さぬよう、やり遂げて欲しいものです。

新高2・3生の諸君は、先輩たちの背中を見て、今から受験に対する意識を高めていってもらいたいと思います。First come, first served.テストが終わって遊んでいるひまはありません!
新高2生は、これから始まる一年が受験に向けてのターニングポイントとなります。学校の定期テスト対策から、大学受験対策へもウェイトをかけていかなければなりません。
新高3生は、5月に受験する初の全統マーク模試(高卒生も受験)にむけて早期始動が必要です。センターまで残り11カ月。それぞれの目標をもって新学年のスタートを迎えましょう。

高3生諸君へ ~全ては佳き日のために~

2017 年 2 月 13 日

 国公立大学二次前期試験まであと10日余りとなった。受験生は記述力の養成に向けて日々最大限の努力をしていることであろう。毎年この時期「二次対策授業」を担当しているが、現役生のセンター後の力の伸びは瞠目すべきものがある。国語科の立場で申し上げれば、現代文・古文・漢文・小論文と入試科目は様々であるが、共通して言えるのは、答案作成の量に比例して、確実に記述力は向上するということである。過去問10年分位やるだけでも、非常に大きな成果を上げることが出来る。「入念に答案を書き上げる」練習を、入試直前までしっかりと続けてもらいたい。

 一方私大受験生は、一部の入試を除いてほぼ収束し、既に第1志望に合格した受験生もいるであろうし、また合格発表待ちの受験生も多いであろう。特に関関同立入試の発表を数日後に控え、関関同立受験生は、緊張の日々を過ごしているであろう。ここでは、万一第1志望大学に合格出来なかった場合について述べてみたい。

 毎年、私大一般前期入試で自分の行きたい大学に合格出来なかった例が存在する。その時「3月入試(後期入試)がまだある」という事実を決して忘れないで欲しい。確かに合格者定員も決して多くないので、非常に厳しい入試であることは間違いない。しかし、ここで再度目標を設定し、努力を続けられるかどうかが最も重要なのである。3月入試は、見方を変えれば、前期入試で合格出来なかった受験生同士の戦いに他ならない。当然のことながら前期入試で合格した生徒は3月入試を受験しない。こうした状況の中で、毎年3月入試で見事に合格を果たす受験生も存在するという厳然たる事実があるのである。

 後期入試は国公立大・私大を問わず己との戦いである。特に私大受験生は、周りが次々と合格を決める中で、閑散とした自習室でひたすら勉強を続けなくてはならない。友人たちの、卒業旅行や遊びの計画の話が飛び交う中で、「どうして自分だけが」というやるせない気分と戦いながら勉強を続けることは、非常に辛いことである。しかしそうした中でも気持ちを維持して目標に向かって邁進する受験生に合格がもたらされるのである。

 また国公立大学生も、2月25日(京都大学は2月26日も)の二次前期入試が終わると、どうしてもいったん気持ちがそこで切れてしまいがちである。しかし合格かどうかは、合格発表があるまでは最終的には分からない。発表後に勉強しても3月8日の中期入試、3月12日の後期入試までにはほとんど日がない。文系学部では小論文入試を課す大学も多いが、発表後に慌てて準備を始めても、経験上ほとんど間に合わない。
 
 かつて私の教え子が、前期入試の翌日である2月26日から後期小論文の過去問演習を毎日やり続け、E判定からの大逆転で神戸大学に合格した。毎日黙々と論文作成に取り組むその生徒の真摯な姿勢は本当に美しいと感じたし、実際高3の書く論文とは思えない程のきわめて質の高い答案を次々と作成していったのである。

 自分の運命を切り開くのは、最後は自分自身である。全ての受験生が、これまでの受験という厳しい試練を糧として、素晴らしき大学生活、素晴らしき人生を送られることを、切に願っている。

開成ハイスクール国語科 森脇 庸介

今までやってきた自分を信じて

2017 年 2 月 6 日

 こんにちは。2月に入り、毎日が大学入試という高3生も多いかと思います。体調管理は大丈夫でしょうか。1月に入り毎日自習室に通っていた生徒がいないことで、あっ今日は入試なんだなと気づかされることがあります。センター試験が終わり、色々悩んだ末に決めた受験校です。1つとして無駄にはできません。今日も西田辺教室には早くから高3生が自習に来ています。手にはそれぞれの赤本を持って、黙々と仕上げにかかっています。言葉にこそ出しませんが、みな秘めたる闘志を燃やしていることは容易に推察できます。
 先月まではよく見かけた愚痴や不安を口にする生徒も見かけなくなり、いよいよ臨戦態勢に入ってきました。しかし本当はプレッシャーに押しつぶされそうになっていたり、学校も卒業式以外に登校の義務もなくなり周りが見えなくなることにより不安を感じていたりする生徒もいることでしょう。でもそれはきっとみんな同じ状況だと思います。あなただけが不安でたまらなくなっているわけではないはずです。
 それでも気持ちが落ち着かないというのであれば、今まで勉強してきたノートなりルーズリーフなりを見返してみて下さい。みなさんは、これまでにそれだけのことをやってきているのです。それは短い期間でやり遂げられるものではなく、これまでの積み上げてきた勉強の結果だと思います。今まで、それだけのことをやってきてこれたのだから、焦る必要はありません。後は、当日、迷わず受験会場に到着し、無事に試験を受ければ自ずと結果はついてくるものだと思います。
 ある高1生がこんなことを言っていました。今の自習室に入るのは怖いと。その理由は当然高3生のみなさんが必死になって取り組んでいる姿が並大抵ではないからです。自信を持って毎日を過ごしてください。いい結果の報告をお待ちしております。

開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

数学嫌いを克服したいあなたへ…

2017 年 1 月 30 日

センター試験も終了し、いよいよ最終ステージに向かう時期になりました。受験生にとって運命の日が近づいてきています。春になって後悔しないよう残された時間を全力で取り組みましょう。
さて、数学が苦手だった生徒でも、あるきっかけで得意になるケースが多々あります。どんな風にすれば克服できるのか、項目を挙げながら紹介します。

(1)暗記だけに頼る勉強よりも、理解することに重点を置く勉強へ
数学が苦手になっていく傾向として、覚えることが得意で、正解に至る道筋を全て暗記することで高得点を稼いできた成功体験がある場合、解法も覚えることだけに集中する勉強を繰り返して、徐々に通用しなくなっていくケースがあります。
解法のパターンは暗記ではなく理解することが重要です。何故この式が必要なのか、何故この条件が成り立つのかを考えながら自分の手で解くことを追求するようにしましょう。

(2)正解から始めるのではなく、間違いを認めて減らしていく勉強へ
参考書や問題集の模範解答を見ると、美しく理路整然としておりその解答を真似ようとしたくなる気持ちはわかります。しかし、その模範解答を作るに至るまでに、多くの失敗やミスを経験したという見えないバックグラウンドがあるからこその模範解答です。
まずは、間違いを恐れずに解いてみることです。自分のやり方で拙いところも多くあって構わないのです。その答案の間違いや理解不足を発見し減らしていくことが、次の答案をレベルアップさせる大切な要素となります。

(3)あれこれ気が付く優しい人より、周りが見えない鈍感な人になり勉強しよう!
日頃の生活では鈍感な人は敬遠されがちですが、数学の勉強する際には少し鈍感な人の方が得です。数学の問題を解くときには、周りが雑然として、騒音や異臭がしようとお構いなしに集中できるかどうかが大切です。
特に問題演習をやっているときに、他の科目のことを考えたり、隣に座っている友人の動向を気にしたりするようだと、その時点で演習の効果は激減します。究極は異世界にいるつもりで周りからういた状態になることが理想です。そこまでいかなくとも、勉強中は数学以外の感覚を麻痺させるぐらい集中できればベストです。

3つも提示しましたが、1つでも実行が可能なら数学は必ず克服できますよ。ぜひ試してみましょう。

開成ハイスクール 東山元晴

いざ決戦へ!

2017 年 1 月 23 日

センター本試験から早1週間。センターリサーチ結果も判明し、国公立・私立大学の入試戦線がこれから本格的にスタートします。受験生の皆さんにおかれましては、まずは体調管理に留意いただき、万全の状態で入試に挑んでいただきたいと思います。

「受験は3月までやりきること!」は私の揺るぎない信念ですが、この姿勢は国公立・私立大学いずれの志望者も心に留めておいてください。

私立大学志望者は複数回受験する方も多いでしょうから、連続日程受験による体力の消耗を最小限に抑えましょう。また受験教科数が少ないので、合格最低点前後の得点に受験生が密集し、たった一問の解答が合否の明暗を分けます。入試教科の受験順番は大学により異なりますが、文系・理系問わず、2教科の受験解答が思い通り順調に進んだ際の3教科目の答案作成は、慎重に行いましょう。

国公立志望者は、この1か月で記述答案作成術を完全にマスターしなければなりません。そのため私立大学併願者はその受験と重なり、厳しいスケジュールとなりますが、国公立2次試験対策は必須といえます。開成ハイスクールでは、国公立2次試験対策直前特訓を開講していますので、塾生は必ず受講し、記述力を盤石のものとしましょう。
教科アドバイスとして数学に関しては、誤答を無くす(自分が解こうとした問題を正答に導く)ことが最大のポイントになります。

最後に、高1・高2生の皆さんへ。この時期の自習室へは出来るだけ足を運びましょう。そして受験に真正面から向き合う高校3年生の姿勢を目に焼き付けて欲しいと思います。あなた方の1年後、2年後の目標となるべき姿がそこにありますから。
 
開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

「あけ・おめ」 考

2017 年 1 月 16 日

「あけ・おめ」という表現が使われ始めてから、何年になるだろうか。
初めて聞いた時には違和感を覚えた。
今ではごく当たり前のように耳を過ぎていく。

何でも短縮する時代だ。言葉は時代を反映し、常に変わりゆく。
時を超えて日常化していく中で、本来の意味が見えなくなることもある。
いいか悪いかではなく、それが自然の流れなのであろう。

「明けましておめでとうございます」とは本来どういう意味なのだろうか。
ふと疑問に感じ、調べてみた。一説によると

* * *

『太陽さまが冬至の日に天の岩戸に籠もり、新しい年の準備を行います。
しばらく籠もりの状態が続き、10日後の元旦に天の岩戸からお出ましになります。
それをお迎えして、「あけまして」おめでとう御座いますと申し上げるのです。』

* * *

そう言えば、昨年、高千穂の天岩戸神社に訪れていた。
天岩戸神話で有名だが、そんないわれがあるとは知らなかった。
思わぬところに出会いがあるものだ。

ふと、生徒の顔が浮かぶ。
みんなに例えれば、受験勉強が「籠もり」、合格が「明け」ということになろうか。

時に、大学入試はセンター試験が終わっていよいよ正念場。
私大入試や国公立二次試験に向けて、最後の力を振り絞り、
それぞれの新年を迎えて下さい。その暁には、

「明けましておめでとうございます」

この言葉を笑顔で交わすことのできる日を楽しみにしています。

開成ハイスクール 藤田育弘

センター試験で気をつけたいこと

2017 年 1 月 9 日

センター試験が近づいてきました。
当日、気をつけてほしいことをいくつか伝えたいと思います。

1.色々考えると緊張します。不必要なことを考えない…
葛藤すると自分との違和感、不協和を感じてカラダが緊張し始めます。「失敗したらアカン」「点数とらなアカン」と意気込んだら確実に緊張して失敗します。心理学でよく言われている認知的不協和理論です。そんなことを絶対考えてはいけません。「普段通りにやろう。あれだけやったのだから大丈夫。」と考えましょう。

2.とれる問題でとる…
試験中に止まったら緊張が増幅します。止まったらあれこれ考えないで次の問題へ行き、取れるところを取りましょう。一点を見つめ続けてもいけません。緊張が増幅します。試験前は遠くの景色を見るなど視点を変えましょう。

3.試験の休憩時間に…
センター試験の休憩時間は魔の時間。この時間に下手すると緊張が増幅します。不必要なことは考えず、暗記事項の整理をかるくやる程度でOK。センター試験の休み時間に終わった科目の話をするのは絶対にいけません。絶対にしないで下さい。1日目の科目を2日目の朝に新聞で答え合わせするのも絶対にダメです。終わった科目のことは一切考えない。次の科目を考えて下さい。

いつも通りの自分でセンター試験を乗り切りましょう。

開成ハイスクール英語科 大道英毅 

センター試験直前、あと4週間で追い上げろ!

2016 年 12 月 26 日

いよいよセンター試験まであとわずか。本番で結果を出すために、ラストスパートをかけ始めた人も多いでしょう。今回は、センター試験で結果を出すための直前対策として、特に実行すべきルールをお伝えします。

【ルール1】
得点力を上げるために過去問演習を徹底すること!

センター試験は基本的な学習内容が問われるものの、問題量の多さと特有の形式のために、とまどってしまう人がたくさんいます。そのため、センター試験攻略のカギとなる過去問演習で、十分に慣れておくことが重要です。また、この時期は覚えてから問題を解くのではなく、「問題を解いてから、覚える」を徹底しましょう。2,3年程度の問題では、網羅できる範囲に穴が出てきます。ですから、本試追試を含めて5年分以上(理科は3年前から、新課程)は最低限押さえなければいけない所(センター試験の本試追試の過去問は大学入試センターのホームページからダウンロードできます)。理科・社会などはほぼこれで全範囲の学習内容を一通り押さえられるはず。あとは、繰り返して覚えきれていないところをつぶしていくだけです。

【ルール2】
解く順番と各大問の時間配分を考えて問題を解こう!

例年、どの科目も問題数や出題形式が大きく変わることはありません。過去問演習を通じて、解く順番と大問ごとの時間配分を決めておきましょう。特に、英語・国語、数学は時間配分や解く順序が大切です。過去問を時間通りに解くことで、時間配分を身につけましょう。(英語は第3問以降の配点が高く、また数学ⅡBでは空所1か所あたりの配点はどれもほとんど1点か2点ですから、埋められる空所をどんどん埋めていきましょう。)

【ルール3】
暗記科目はまだまだ伸びる!直前の追い込みで目標点を突破!

理科や地歴公民は暗記事項が多く、それらは今からの追い込みで点数が伸びる科目です。今から多めに時間を割く価値があるといえるでしょう。特にセンター試験のみの科目は、傾斜配点が高いことも多く、この時期の対策が本番の点数に直結します。ギリギリまで粘り続けましょう。

【ルール4】
直前1週間は新しいものには手を出さない!

直前の1週間は今までにやった問題を、規定の時間よりも短い時間で解き直して、最終チェックに当ててください。一度やったことがあるものが本番ででき出来ないことほど悔しいことはありません。

以上が直前期のルールです。
ぜひ参考にしてみてください。

ハイスクール英語科 松本 泰雄

時間の使い方

2016 年 12 月 19 日

勉強のやり方で勉強時間についての話題がよく出てきます。 今回はその時間というものから勉強のやり方をどうすればよいかというのを書きたいと思います。

勉強時間には大きく分けて3種類あります。①しっかり時間 ②ながら時間 ③すき間時間

①の『しっかり時間』というのは、机にしっかりと向かい、ノートとペン、消しゴムなどを用意し長時間集中して行う勉強のことです。授業中や自習室での勉強と同じです。
この時間は物事をしっかりゆっくりと考えられ、ノートやペンなどで実際に問題を解いたり参考書などに書き込んだり出来る1番大切な時間です。
この時間は、新しい単元を集中してゆっくりと理解する必要がある場合や、難しい問題などを解かなければならない時に使います。『しっかり時間』に暗記系の勉強をするのは効率的ではありません。

②の『ながら時間』というのは、「なにかをしながら勉強する時間」のことです。代表的なのが電車の通学時間などでしょうか。
その人の生活スタイルによって、どんなことをするかが変わってきます。電車通学の人だったら、席に座って参考書を広げ読むことも出来ますし、徒歩や自転車で通学しているのであれば、覚えた英単語の暗唱(声に出すのは勇気がいるかも?)など。
どのような『ながら時間』を自分がもっているかをまず知り、そこで何ができるかを考えてみてください。

③の『すき間時間』は、ほんのちょっとした時間のことです。たとえば授業の間の休憩などでしょう。
この時間では、主に暗記系を勉強することをお勧めします。この時間はホントに少しの時間しかありません。参考書を開き読み直すことも出来ないくらいです。
この少ししかない時間を有効に使うとしたら、単語・用語のチェックがいいですね。

3種類の時間をどのように使っていくのかということを書きましたが、最も大切なことは「継続すること」です。
1日やっただけではまったく意味がありません。毎日毎日やることに意味があります。
時間の使い方を意識してみてください。2ヶ月目か3ヵ月目には周りの子よりも差がついているでしょう。
受験生の皆さんが、有意義な日々を過ごすことを願っています。

開成ハイスクール 数学科 山田翔

数学と科学・技術 その13

2016 年 12 月 12 日

みなさん、こんにちは。寒い冬がやってきましたね。体調のほうは大丈夫でしょうか?さて、数学と科学・技術の関わりについて書いてきて今回で13回目となりますが、なぜ、数学はこのように色々な利用のされ方があるのかを、今回は考えてみましょう。実際、色々な分野と関わりのある汎用性が高いもの、というのはあまりありませんから、なにか数学には一種の秘訣が隠されていると考えられます。それはなんでしょうか?突き詰めて考えると、それは、「論理」(数学Aの分野に入っていますね)ということになります。実際、「論理」がどのように利用されるのかを、具体的な問題を挙げて説明してみましょう。
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【問題1】
下のように4枚のカードがあり、それぞれ片面にはアルファベットが、もう片面には数字が書かれている。

このとき、
「カードの片面が母音ならば、その裏側は偶数でなければならない。」
というルールが成立しているかどうか確かめたい。

裏返して調べないといけないカードを過不足なく選んでください。
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みなさん、少し考えてみてください。

どうでしょうか?答えを書くと、になります。
え、じゃないの、と思った人もいるでしょうか?
答えの説明をする前に、次の問題をちょっと考えてみてください。
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【問題2】
ある喫茶店で、警官が未成年の飲酒の抜き打ち検査をおこなった。その店には4人の客がおり、
缶ビールをぐびぐび飲んでいる人
ウーロン茶で付き合っている人
高校の学生服を着ている人
トランプ大統領
がいた。警官は誰に質問をしたら、未成年の飲酒を調べることができるか?
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どうでしょうか。え、簡単ですか?そうですね。
では、元の問題の解説に移りましょう。ところでみなさん、【問題1】と【問題2】はまったく同じ問題だということに気が付くでしょうか?実際、
母音⇔飲酒    偶数⇔成年(大人)
と対応づければ、未成年の飲酒検査のルールは、
「飲酒をしているのなら、成年(大人)でなければいけない」
ですから、【問題1】と同じ形の問題だとわかります。
では、【問題1】を論理的に解いてみましょう。命題の分野で習う性質「対偶と元の命題の真偽は一致する」を思い出してください。
1. ルール(真の命題)は「片面が母音であれば、もう片面は偶数」であるので、母音のカードは裏返して偶数かどうか調べないといけない。
2. ルール(真の命題)の対偶は「片面が奇数なら、もう片面は子音」であるので、奇数のカードは裏返して子音であるか調べないといけない。
したがって、のカードは調べないといけません。はなぜ調べなくてもいいのでしょう?それはの裏側が子音であっても、それはルール違反ではないからです。飲酒検査の問題で言うと、成年(大人)が飲酒をしていなくても、特に問題がないからなのです。ルールがあると、ついついルールが成り立っているか確認したくなって、を調べてしまうかもしれませんが、注意してください。飲酒の問題でいうと、のトランプ大統領に質問することになりますが、それは不要ですよね。
みなさん、いかがでしたでしょうか?少し難しかったでしょうか?数学の問題とは【問題1】のような、抽象的な形をしていることが多いです。そして、実際は【問題2】のような状況の中に、気づかれないように、こっそり埋め込まれていることがよくあります。そして、日常の中に意外と数学的な問題は潜んでいたりします。「あ、これ数学の問題だったんだ!」と気付けるように、若いうちに訓練を重ねてください。

開成ハイスクール数学科 村上豊