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開成教育グループ


2011 年 6 月 のアーカイブ

気合充実!夏期講習

2011 年 6 月 27 日 月曜日

 こんにちは。
私が教えている生徒たちの「前期中間テスト」の結果が出そろいつつあり、今回もまた、「学年トップ」や「クラストップ」、また大幅に成績アップした生徒たちが、その喜びの声を聞かせてくれています。
 学年トップ・クラストップを取る生徒たちは皆、この「トップを取る」ことを強く意識しています。トップの生徒と2位の生徒の差は、学力の差よりもむしろ、意識の差が大きいように思われます。
 明確な目標設定は、点数アップに必要な条件です。目標は、「成績を上げたい」という願望の現われであり、この願望が成績アップの出発点となり、原動力にもなるのです。そう、成績アップは、まず「点数を上げたい」と強く望むことから始まるのです。私の生徒たちも、夏休み明けの定期テストに向けて、今から自分の目標を明確にしています。
 さて、開成ハイスクールでは、7月21日(木)から、いよいよ「夏期講習」が始まります。生徒たちは、さらなる成績アップを目指し、本当にがんばってくれることでしょう。
 夏期講習の期間中、私ども教師陣が最後まで気合いを充実させて授業を続けることができるのも、すべて生徒諸君ががんばりを見せてくれるからなのです。授業はまさに教師と生徒たちの共同作業です。私たちが生徒を励まし、ヤル気を喚起し、今度は生徒の充実した姿勢に私たちが鼓舞されて、ますます授業が熱気を帯びて盛り上がっていく…。授業の雰囲気を作る出発点は、まず私たちが与えるものですが、生徒諸君なくして、彼らが醸し出す空気を無視して、授業は決して完成しません。私にとって、夏期はこうした当然のことを、毎年のごとく改めて認識させられる毎日となります。皆が本当によくがんばってくれるから。
 夏期講習のことを思い描くと、いつしか身体が熱気を帯びてきます。ここ数日の暑さは、この私の気合いのせいかもしれませんね。

書く

2011 年 6 月 20 日 月曜日

 こんにちは。
 フランシス・ベーコンに次のような言葉があります。『物を書くことは人間を正確にする。』まさに言い得て妙。「書く」ことの大切さを忘れている人は、「正確さ」を意識していないようです。勉強に関して言えば、「なんとなく分かっている」あるいは「なんとなく分からない」というように感じている人でしょうか。つまり、「この部分は十分理解できているが、ここはまだ習得できていない」といった自分の習熟度が把握できていないのです。こうした人は、「勉強をしている」という自覚も希薄なように思われます。だから、ただ解答欄を埋めるだけの作業をしていたり、とりあえずノートに板書を写しているだけであったり…。これでは、本当の意味で「書く」ことを行っているとは言えません。
 計算が苦手な人ほど、計算の過程を頭の中だけで処理しがちですが、取り組む教科の内容に関わらず、また、文章であれ計算式であれ、「書く」ことを、もっと大切にしてもらいたいものです。
 今、自分は何を書いているのか、何のために書いているのか、どのように書けば効果的なのかを常に意識しながら「書く」。そして、自分が書いたものを振り返り、どの程度書けているかによって、そのつどの理解度や到達度を自己確認する。こうしたことの意識的な反復こそが、論理的な思考力と正確な理解力を育んでいくのです。

気にしすぎ

2011 年 6 月 13 日 月曜日

 最近の高校生を見ていて思うことは、携帯電話をすごく大切にしているな、ということです。こんなことを書くなんて、私も年をとったな~と思います。私が高校生のときは、携帯電話は世の中に存在はしていましたが、一般の人が持つものでありませんでした。ちょうど車に移動電話を設置できるようになった頃です。携帯電話が大きすぎて持ち運べない…、そんな時代があったなんて、皆さんには想像できないかもしれませんね。ましてや、携帯でメールをするなんてことは、夢のような話でした。
 今では、かなりの数の高校生が携帯電話を使ってメールをしています。メールが着たら、すぐに返事を送るのが礼儀ということで、携帯をよくチェックしています。高校生はいろいろなことが気になる時期で、私も当時は、携帯ではなく、「どうやったら女の子にもてるのか!」なんてことを気にしていました。
 題名に「気にしすぎ」と書きましたが、皆さん(現代の高校生)に限らず、私も含めた社会全体が、いろんなことを「気にしすぎ」なのかなと感じています。
 まぁ私も最近は頭皮の具合が気になり始め、話題のスカ○プDなどを試そうかなと思っているので、「気にしすぎ」な一人なのですが…。
 世間全体が「気にしすぎ」な昨今なので、人生の中でいろんなことが気になる世代の高校生は、私の高校時代よりもいろんなことが気になっていると思います。ならば一度、携帯電話など、気になるもの(放っておけないもの)をエイヤ~と投げ捨ててみたら、どうでしょう。
 私の高校時代の話ですが、テレビが壊れた際に、しばらくテレビを買いませんでした。その理由は、テレビがないほうが、自分の時間がたくさん取れるとことに家族全体が気づいたからです。テレビがなくても、まぁどうにかなるものです。テレビがないデメリットは確かにありますが、テレビがないメリットも非常に大きいものです。携帯電話も同じではないでしょうか。
 一度チャレンジしてみてください。
 私も頭皮を気にせず生活してみようと思います。

開成ハイスクール数学科 前田佳邦

すぐに実践できる「高校古文の勉強法」

2011 年 6 月 6 日 月曜日

「古文」と聞くと、「なんとなく」や「フィーリング」で解くものと誤解している人はいませんか。何が書いてあるかわからない・・・、現代の価値観で読んでしまう・・・、などなど、古文に対する様々な障壁がみなさんの前に立ちはだかっていることでしょう。
そこで、誰にでもできる、「これだけは」という簡単な古文の勉強法を3点紹介します。

 ①単語
 ②文法
 ③反復音読

まず、①単語についてです。もちろん学年により習得すべき単語の数は異なりますが、目標数を定めてみましょう。
高校1年生は150語、高校2年生は300語、高校3年生は500語を目標として下さい。よく耳にするのは、「市販の、どの単語集を使えばいいのですか」という質問ですが、単語集は「書いてある中身はほぼ同内容」です。ですから、まずは本屋さんへと足を運び、自分にあった書き方(文字の大きさや形式)や、構成(例文がついているか否か、意味が多く載りすぎていないか)などを確かめ、自分の気に入った、モチベーションが上がりそうな一冊を購入して下さい(その際、単語の語数が学年別に見合ったものを選択するのが大切です)。きっと自分の目で見て選んだものならば、人から薦められるものより、愛着が湧くはずです。単語数は読解力とある程度比例しますので、単語数を増やすことがまずは古文のステップ1となると考えてください。
次に、②文法です。勉強することは3点、「助動詞・助詞・敬語法」です。文法というのはこの3点により構成されているので、「私は助詞がわからない」とか「敬語が理解できていない」など、自分の分からない分野を意識し、そこを徹底的に繰り返し学習していきましょう。もちろん、こちらもお気に入りの参考書を一冊、各自でみつけてください。苦手な人は、無理にレベルの高いものに手をのばす必要はありません。まずは簡単に理解できるものから始めましょう。そして、必要なことは「反復練習」。単語集もそうですが、同じ一冊を繰り返し、少なくとも3度は読み解くことが肝心です。その後、レベルの高いものへと徐々にステップアップしていくのがよいでしょう。
最後は、③反復音読です。これは、話の内容が、自分である程度理解できている(と思われる)文章を、繰り返し音読するというものです。意味のまとまりや文節で区切りながら、「声を出して」読むことで、客観的に自分の理解の程度が確認できるはずです。学校の授業をしっかりと理解し、その後、教科書を用いた音読の材料を沢山作っていくことは非常に大切な作業です。日頃から、1つでも多くの文章を吸収し、その後の反復音読を行うことで、自然と古文の力が身につくはずです。
以上、すぐに実践できる身近な勉強法3点を紹介しました。古文はとにかく「慣れる」ことが大切です。皆さんも、まずは自分のできることから、古文の勉強に積極的に取り組んでみてください。きっと、今まで知らなかった古文のおもしろさに、少しずつ気付くことになるでしょうから。

開成ハイスクール国語科 重留英明