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開成教育グループ


2018 年 11 月 のアーカイブ

断念しない心

2018 年 11 月 19 日 月曜日

先日、鬼籍に入られたノーベル化学賞受賞者、下村 脩名古屋大学特別教授。下村先生は有機化学・海洋生物学を専門とし、中でも生物発光研究の先駆者であり、第一人者でした。発光生物の一つ、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質の発見は、その後生命科学、医学研究用の重要な道具に発展していきました。下村先生は、発光生物の研究を五十年間もの間中断することなくずっと続けられ、それがノーベル化学賞受賞に結びつきました。

さらにもう一人、西澤 潤一東北大学名誉教授。専門は電子工学で、半導体・光通信の開発で独創的な業績を挙げ、半導体関連の特許を世界で最もたくさん保有している方でした。半導体研究の黎明期から従事し、数多くの成果を上げ、「ミスター半導体」とも呼ばれました。しかし、若い頃はその着想が先進的に過ぎて理解者に恵まれず、学会での同業研究者からの攻撃や研究資金獲得の困難に見舞われたそうです。それにもめげず、研究を続けすばらしい成果を残されました。

この二人に共通する点は、基礎研究を根気よく続け、自分の信念を貫き通したことです。どんなに苦労が多くてもあきらめずに最後までやり通したということです。皆さんの中にも入試間近の人、何か目標をもって努力している人が多々いると思います。時にはその努力が報われなかったり、なかなか思ったような成果がでなかったりすることもあるでしょう。しかし、その日まで粘り強くあきらめずに努力を続けてください。そうすれば、必ず何らかの大きな結果が返って来るものです。最後の最後まで決してあきらめずに頑張ってください。心より応援しています。

あきらめたら試合終了!

開成ハイスクール英語科 中田 恭治

行動力が備わっている人間

2018 年 11 月 12 日 月曜日

前期期末試験が終わりました。
総合順位で学年1位だった生徒が鶴橋教室にはいます。
うれしい話ですが、今回はその生徒の話ではなく、
残念ながら、今回の試験で力を出し切れなかった生徒の話です。

彼は通塾に30分以上かかっている生徒。
今までほとんど自習室も利用せず、質問にも来ませんでした。
学校が終わって家に帰ると遅い時間です。
彼は野外球技をやっています。
正直、勉強には不利に思える生徒かもしれません。

しかし、試験後、彼は大きく変わりました。
学校の帰りに塾に寄って宿題を済ませ、
積極的に質問に来るようになりました。
個別フォローに呼ぶと、しっかり参加し勉強してくれます。
彼には「行動力」が備わっていました。

個別面談で彼の将来(大学・就職)を一緒に考えました。
彼には夢がありました。
その目標にむけて、今少しずつではありますが、
着実にステップをふんでいるところです。

どんな生徒であれ、頑張っているところをみると感動します。
彼が立派な社会人になれそうで楽しみです。

ブログを読む皆さんも、いつでも変われるチャンスと、変われる力を持っています。まずは行動を起こすこと。その一歩が自身の明日を明るくします。

開成ハイスクール 英語科 大道英毅

秋の桜

2018 年 11 月 5 日 月曜日

高校3年生の皆さん。11月になりました。推薦入試も、本格化してきました。また、センター試験まであと10週間です。気合を入れ直して取り組んでおられることでしょう。

すっかり秋の気配になってきましたが、先月、季節外れの桜の開花のニュースを聞きました。秋の桜と言えば、「秋桜」という熟語。高校生の皆さん、ちゃんと読めますよね? そう、コスモスです。ちびまる子ちゃんの大好きな「モモエちゃん」の歌にも「秋桜」がありましたね。その中に出てくる「小春日和」が秋の日和だというのを、私はあの歌で初めて知りました。ところが、この秋の話題は、本物の桜が開花したということです。どうやら全国いろいろな所で見られていた現象らしく、9月の台風上陸の影響が大きいらしいですね。

 

今年は、台風や地震など、何かと自然災害が発生した夏だったと言えるのでしょうか。「自然の猛威」などとよく言われますが、考えてみたら、私たち人間だって〈自然〉の一部であるわけです。それなのに、人間は〈自然〉を手なずけ克服しようと試みてきました。あるいは支配し操作できると思いあがっていたのかもしれません。だから、〈自然〉が私たちに牙をむいてきたような思いになるのでしょうか。

 

皆さんの住んでおられる所では、大丈夫だったでしょうか。私は、9月の台風21号の時に、10時間以上の停電を経験しました。最初は、すぐに復旧するだろうと高をくくっていましたが、なかなか電気が点かず、結局、電気が回復したのは夜中でした。深夜まで復旧作業に携わっておられた方々に感謝するとともに、電気のありがたさが改めて感じられました。

それと同時に、別のことも考えさせられました。私たちの生活が、いかに不安定な世界に立脚しているのか、ということです。「電気があるのは当然」というのが単なる思い込みだったこと、そして、それを忘れていた自分自身の呑気さにも気付きました。

当然のように存在すると思っている前提そのものが、実は危うい存在なのだということを、日頃から意識しておく必要があります。

 

高校生の皆さん。「入試がやってくる」「勉強しなければ…」と焦る日々が続いている人もいるでしょうが、それが途切れることなく続いている日常こそ、本当は貴重なありがたい状況なのかもしれませんよ。

 

開成ハイスクール英語科 井上 敬友