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開成教育グループ


2015 年 5 月 のアーカイブ

新しい生活が始まって…

2015 年 5 月 25 日 月曜日

4月からスタートした新学年での高校生活も早2ヶ月が過ぎようとしています。高校入学から大学受験(センター試験)までおよそ1000日。来るべきその日に向け、各学年の皆さんに、この時期の注意点について助言させていただきます。

高校1年生の皆さんのなかで、初めての定期考査を経験した人も多いでしょう。その結果は、すべて高校入学から今日までの努力の成果です。今回、納得のいく結果が得られなかった人は、自身の取り組み方を反省して次回に挽回すべく、是非とも質のよい勉強環境を構築しましょう。そして、特にスポーツ系のクラブ活動は気温の上昇と共に体力的に厳しくなります。体調管理にはくれぐれも留意して下さい。

高校2年生は、夏休み(夏期講習)から、いよいよ受験へ向けて本格始動することになります。そこで、できれば夏までに、志望大学を定めておく必要があります。ぜひ、自身の進路に関して、より一層真剣に考えてください。目標設定が早ければ早いほど、受験への明確な目標が立てやすくなるのは必然です。

高校3年生の多くは、5月に全国模試を受験されたはずです。全教科型模試の難しさを痛感したかもしれません。成績データが届いた際に、志望校判定に一喜一憂せず、自分の不得意科目、苦手な単元、理解出来ていない問題を「直視」することが何より肝心です。模試が「解けない問題を明らかにしてくれた」ことに感謝して、その克服に努めれば、この先の苦しい受験勉強も着実に前進できることでしょう。

皆さん一人一人が現状の自分に満足することなく、日々向上していけるよう願っています。

開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

 

 

定期テストの重要性

2015 年 5 月 18 日 月曜日

そろそろ今年度最初の定期テストがやってくる頃です。とくに1年生にとっては高校に入学して最初のテストということになります。定期テストで高得点を目指すのは当然ですが、その際、ありきたりのことですが、やはり注意してほしいことがあります。それは、テストのためだけの勉強をしないことです。
どうしても目の前のテストが気になりますね。科目数も多く、試験範囲も広くなります。ということで、きちんと理解せずにテストの問題だけ解けるようにすることになりがちです。つまり、なぜそのように解くのかを考えずに、ただ単に解法を丸暗記したり (そうしないといけないものもありますが)、問題集からそのまま出るからといって答えだけを覚えてしまうこともあるかもしれません。しかし、定期テストの勉強は、それまでに学んだことをきちんと復習する最大のチャンスであり、それだけ時間をかけて復習する意義は十分にあります。結局、ここでやっておかないと、例えば数学のように過去に勉強したことにさらに積み上げていく場合、また一からやり直しといった事態を引き起こしかねません。
大学入試というのは、試験範囲が教科書の最初から最後まで及ぶ定期テストみたいなものなので、3年生になって、受験勉強が本格化する際に、やはり1、2年の内容のすべてをやり直さなければならないことになります。これはかなりの負担となります。というわけで、すべての科目でやるのは難しいかも知れませんが、少なくとも受験を想定している科目については、先を見越した勉強をしてください。
具体的にどうしていいかわからない人は、開成ハイスクールのスタッフに相談するといいでしょう。どうしても目先のことにとらわれがちですが、この差はいずれ大きくなっていきます。今だけの勉強ではなく、1年先、2年先を見越した取り組みをしてください。

開成ハイスクール 片岡尚樹

 

 

単語暗記へのアプローチ

2015 年 5 月 11 日 月曜日

英語を指導する中でよく耳にするのが、生徒たちの「英単語ってどうやって覚えたらいいのですか?ひたすら書くしかないのでしょうか」という発言です。このブログを読んでくれている皆さんの中にも、単語や文法項目の暗記に苦戦した経験がある、または現在苦しんでいる人がいるかも知れません。
最初に断言しておきますが、 「書く量」と「記憶の定着」は必ずしも正比例するものではありません。 (書く作業を全くしなくていいと言っているわけではありませんよ)
どういうことかというと、 「人にはそれぞれ自分にあった認知スタイル(=暗記方法)があり、様々な暗記方法には得手・不得手がある」ということを、知っておかなければならないのです。
暗記における認知スタイルは、大きく3パターンに分類できます。
(1) 文字型
(2) 映像型
(3) 音声型


(1)文字型というのは、いわゆる活字を読むことによって暗記をスムーズに行える傾向にある人たちのことです。(2)映像型というのは、見やすいフォントや場面の映像を脳内に想起させることにより記憶定着が促進されるタイプの人たちを指します。(3)音声型はその名の通り、事柄を歌にしたり、音読することによって暗記が促される人たちのことです。

一般的に、人はこれらの(1)~(3)のパターンのどれか(またはそのうち複数)に属しているので、自分に合った暗記方法を学習にとりいれることで、学習効率が飛躍的にアップする、というわけです。自分に合ったパターンがわからなくとも、可能な範囲でこれらすべてのファクターを学習にとりいれることで、自然と暗記効率が上がるものです。
その中で最も簡単、かつわずかなコストで実践が可能「音声型」のアプローチに着目して欲しいのです。例えば英単語やグラマー・リーダーの重要例文の暗記に関して、ただテクストを黙読し、書きとるだけでなく、書籍に付属のCDを聞いて書きとってみたり、CDを聞きながら黙読するだけで飛躍的に暗記しやすくなります。また、単にCDを聞くだけでなく、耳で知った正しい発音で音読をすることにより、さらに暗記しやすくなります。

人間は、使用する感覚器官(いわゆる五感)を多く使うほど記憶の定着率が高くなるという実験結果が多くの心理学研究者により報告されています。また、ヒトは進化の過程から考えて聴覚に対して極めて鋭敏な感覚を備えているといわれています(嗅覚なんかはイヌよりも遥かに鈍感ですよね)。
学習に嗅覚と味覚を働かせるというのは現実的でないことを踏まえると、残りの3つの感覚器官をフルに取り入れるのが理想ですね。ノート等に「書く」作業により【視覚】と【触覚】を使用しますが、これに音読・リスニングを加えると、【聴覚】はもちろん、発音による唇の動きという【触覚】を働かせることができます
言語学習における「音声」活用の効果・重要性を再認識し、暗記をより効率よく進めてもらいたいものです。

開成ハイスクール英語科