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開成教育グループ


すぐに実践できる「高校古文の勉強法」

「古文」と聞くと、「なんとなく」や「フィーリング」で解くものと誤解している人はいませんか。何が書いてあるかわからない・・・、現代の価値観で読んでしまう・・・、などなど、古文に対する様々な障壁がみなさんの前に立ちはだかっていることでしょう。
そこで、誰にでもできる、「これだけは」という簡単な古文の勉強法を3点紹介します。

 ①単語
 ②文法
 ③反復音読

まず、①単語についてです。もちろん学年により習得すべき単語の数は異なりますが、目標数を定めてみましょう。
高校1年生は150語、高校2年生は300語、高校3年生は500語を目標として下さい。よく耳にするのは、「市販の、どの単語集を使えばいいのですか」という質問ですが、単語集は「書いてある中身はほぼ同内容」です。ですから、まずは本屋さんへと足を運び、自分にあった書き方(文字の大きさや形式)や、構成(例文がついているか否か、意味が多く載りすぎていないか)などを確かめ、自分の気に入った、モチベーションが上がりそうな一冊を購入して下さい(その際、単語の語数が学年別に見合ったものを選択するのが大切です)。きっと自分の目で見て選んだものならば、人から薦められるものより、愛着が湧くはずです。単語数は読解力とある程度比例しますので、単語数を増やすことがまずは古文のステップ1となると考えてください。
次に、②文法です。勉強することは3点、「助動詞・助詞・敬語法」です。文法というのはこの3点により構成されているので、「私は助詞がわからない」とか「敬語が理解できていない」など、自分の分からない分野を意識し、そこを徹底的に繰り返し学習していきましょう。もちろん、こちらもお気に入りの参考書を一冊、各自でみつけてください。苦手な人は、無理にレベルの高いものに手をのばす必要はありません。まずは簡単に理解できるものから始めましょう。そして、必要なことは「反復練習」。単語集もそうですが、同じ一冊を繰り返し、少なくとも3度は読み解くことが肝心です。その後、レベルの高いものへと徐々にステップアップしていくのがよいでしょう。
最後は、③反復音読です。これは、話の内容が、自分である程度理解できている(と思われる)文章を、繰り返し音読するというものです。意味のまとまりや文節で区切りながら、「声を出して」読むことで、客観的に自分の理解の程度が確認できるはずです。学校の授業をしっかりと理解し、その後、教科書を用いた音読の材料を沢山作っていくことは非常に大切な作業です。日頃から、1つでも多くの文章を吸収し、その後の反復音読を行うことで、自然と古文の力が身につくはずです。
以上、すぐに実践できる身近な勉強法3点を紹介しました。古文はとにかく「慣れる」ことが大切です。皆さんも、まずは自分のできることから、古文の勉強に積極的に取り組んでみてください。きっと、今まで知らなかった古文のおもしろさに、少しずつ気付くことになるでしょうから。

開成ハイスクール国語科 重留英明


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