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開成教育グループ


2010 年 10 月 12 日 のアーカイブ

「あなたは受験生ですか?」という質問の意味

2010 年 10 月 12 日 火曜日

私はこの時期の高校2年生に、よく「あなたは受験生ですか?」という質問をします。
10月にこの質問をされた高校2年生は、だいたいの生徒が「いや~・・・違います」と答えます。違いますと答えた生徒には、続けて、いつになればこの質問にYESと答えられますか?と聞きます。

もしも10月に高校3年生に同じ質問をしたら、「当然、受験生です!(怒)」という質問が帰ってくるはずです。では、いつの時期から受験生としての自覚が芽生えるのでしょうか。

私は、これまでたくさんの受験生を指導してきました。
そして、第1志望に合格した多くの生徒は、早い時期に受験生としての自覚を持ち、受験生としての行動を開始していました。受験生としての意識を早く持てば持つほど、第1志望突破に近づくといって過言ではありません。

では、どうすれば受験生としての意識を持つことが出来るのか!?ということになりますが、そのポイントは以下の2つだと私は考えています。

①大学受験の学習量の多さを知る
②学校+αの勉強は、思ったよりも進まないことを知る
の2つです。

私は、この時期には個人面談を実施し、①と②を高校2年生が実感できるように伝えています。
①については、高校2年生にとって頭ではわかっているが実感がないことです。どうしても高校受験(中学3年生)のイメージが強く、なんとなく「やればできる」と考えている生徒が多いように感じます。
そのため、面談時には英語1科目でも、「英単語→英文法→英文解釈→長文読解+リスニング」と順を追いながらも並行して学習する必要があることを理解してもらうようにしています。英単語1つとっても6000語を覚える必要があります。(中学では700語程度)。この莫大な量を早めに理解することが重要です。
この膨大な量を理解を生徒が理解してしまうと、あとは生徒自身が自分で勉強を開始してくれます。

②については、学校の学習(定期テスト+日々の予習)に追われている高校生にとって、「+αの学習=受験勉強」を進めていくことは、なかなか難しいのが現実です。実際に面談の中で、具体的な受験勉強の指示を出すと、なかなか受験勉強が進まないことがわかります。
この「受験勉強が進まない感」を早めに知ってもらうことも重要です。

私は高校2年生の受験面談を実施する際に上記2つのポイントに注意して面談を実施しています。受験勉強をするのは受験生本人です。私は、生徒の内側からやる気が出てくるように、①と②について話をしています。
①と②を理解してもらうと、あとは自動的に生徒がやる気を出してくれます。私の使命は受験の厳しさをなるべく早く気づかせ、「私は受験生です!」と生徒に早い時期に言ってもらうということになります。

前田佳邦