恩師からの年賀状
2015 年 2 月 23 日 月曜日もう 2 月も終わりなので少し前の話になるが、今年も大学時代の恩師から年賀状を頂いた。10 年以上前に定年で退官されたのだが、依然として大学に通われているとのこと。しかも教えに行くというのではなく、通学されているようなのである。さらにいろいろな大学に通われているようである。毎年受け取る年賀状には、「今は○○大学で~~の研究をしています」と様々な大学名が書かれている。そこにかかれている研究テーマも教授時代のテーマに関連しているものの、先生の関心の広さを物語るがごとく多彩である。
私が在学中も「この先生はほんとうに勉強が好きなんだな」というのを実感させられる方だったが、それにしてもこの尽きない知的好奇心というのは、どこから出てくるのだろうか。私の場合は、ある程度のレベルに到達すれば、少しくらいのんびりしようか、とついサボってしまいそうなのだが、先生は留まることを知らないかのようにどんどん前に進んでいかれる。少しでも見習いたいものなのだが、その集中力にはなかなか太刀打ちできない。
子供のころは何かがわかり出すと面白くなって時間が経つのも忘れて没頭したものだが、先生は、今もその心を持ち続けているのかなとも思う。はるかに年下のはずの私の方が何もやり遂げないままに年をとってしまっているのかと。少しでも近づく努力をしなければ。
開成ハイスクール 片岡尚樹