数学の効率的な勉強方法
2017 年 8 月 28 日 月曜日みなさん、数学ってどういうイメージがありますか?
難しい問題を前に「うぅ~ん……」と時間をかけて悩んでいる姿を想像する人が多いのではないでしょうか。
ですが、それは違うんですよ!
受験数学において1番大切なのは難しい問題に時間をかけて悩むことではありません。基本的な問題の解法を理解して、応用問題で基本的な問題の解法の組み合わせ方を学ぶことが1番大切です。大学受験の数学の問題はどんなに難しい問題でも、基本的な問題の組み合わせですから。
では、解法を学んでいく段階で新しい問題を解くときの効率のよい勉強方法を紹介します。
1.問題を解く
とりあえず、解けるところまで解いてみましょう。ただし、考える時間は5分まで。
5分考えて分からない場合は解答を見ます。これが大切です。解法を知らないと全く進まないことが多いので、分からないのに考え続けることは時間の無駄になります。
2.答え合わせをする
「解答を見て納得して終わり」ではダメです!解けなかった問題を解けるようにすることが1番大切ですから、優先順位をつけて復習していく必要があります。そのための方法がマーク勉強法です。具体的には…
・解答を見ずに、しっかり解けた問題には〇
・解き方は分かっているが途中で計算ミスをした、詰まってしまった問題には△
・解き方の方針が全く分からない問題には×
を問題番号の横に書いていきます。
このとき、△や×の問題にはどこで詰まってしまったのかを解答にメモ書きしておくことが大切です。
後で解法を思い出すきっかけになることがあります。
3.復習する
効率良く点数を上げるために最も重要なことが、この復習になります。1回見ただけで確実に解法を身につけることができる人はそういませんからね。だだ、解けた問題を繰り返しても効果が薄いですから、優先順位をつけて復習していきましょう。
・〇の問題
何も見ずに1度解けた問題は、これから先も解けるので復習の必要はありません。ですが、それでは不安な人もいるでしょうから、復習したいという人は月に1度くらい見直しをしておきましょう。
・△の問題
計算ミスはなぜ計算ミスをしたのか確認をしてください。詰まった場合はその詰まったところが問題のポイントですから、きちんと理解して反復しましょう。アウトプットできるようになるまで徹底的に取り組むことが大切です。
・×の問題
手も足もでなかった問題ですから、まずは解法のポイントや問題の方針を何度も読んで確認し、△にしましょう
数学が苦手な人も得意な人もこの流れで取り組んでいけば、効率よく点数を上げていくことができます。
あとは……自分に厳しく「やりきる」だけです!!
開成ハイスクール数学科 中嶋 由博